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るうてる2006年

るうてる2006年9月号

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ルーテル子どもキャンプ

8月8日~10日、広島にて第8回ルーテル子どもキャンプ(旧ルーテル少年少女国際キャンプ)が行われ、その報告をいただきました。
 今年からルーテル少年少女国際キャンプは、ルーテル子どもキャンプに改称し、第8回キャンプが8月8日から10日にかけて広島で行われました。史上最高の55人の参加者が集まると、広島教会ににぎやかな声がひびきます。
 2日目の朝8時15分、教会の鐘を鳴らし黙祷しました。そして原爆資料館へ。ただでは行きません、街中のポイントを見つけながらのハイキングです! 資料館ではじっくり見る子、さっと通り過ぎる子、こわごわのぞく子、反応はさまざまです。平和公園で記念碑を探しながら歩き、原爆ドームを見ながら歌を歌いました。ここから市電に乗ってお好み村へ。広島お好み焼きをたっぷり食べたら、またまた教会まで聖句を見つけながらのハイキング! 疲れたスタッフを尻目に、子どもたちは教会でアイスを食べたらすぐ復活して遊び回っていました。
 その夜は静かに平和を考えるキャンドルファイヤーです。キャンパーが家で折って来た平和の折り鶴を捧げました。そして広島教会の岡愛子姉の証言を聞きました。車いすで登場された姉は、亡くなられたご主人が中国での労働で体が不自由になったこと、ご自身のお体のこと、環境を守るため御夫婦でされた緑の木一本運動のことなどを話されます。「平和は勝ち取らなければならないものなんです。私達は平和を次の世代にバトンタッチしなければならないんです!」と、力強く言われた言葉を、子どもたちはじっと聞いていました。
 3日目はグループで「平和をつくり出すには」を発表しました。寸劇あり、歌あり、アートあり、それぞれの思いが多様に表現されました。自分が考えた平和とは、を葉っぱに書いた「平和の木」も完成しました。閉会礼拝では、みんな笑顔で元気にシャロームの大合唱!全員が平和への誓いの宣言をして鐘を鳴らして帰路につきました。
 広島教会をはじめ、ご協力くださったたくさんの方々、そして何よりこのすばらしい子どもたちを送り出してくださった神様に感謝します!
(簑田ちはる)

ブラウンシュバイク州教会公式訪問

ドイツ・ブラウンシュバイク州教会より議長が招待されたのを受け、公式訪問団が7月19日から24日にかけて、ドイツを訪問しました。
 公式訪問団は、山之内正俊議長と共に、ビリピ・ソベリ牧師(北海道特別教区・函館教会)、佐藤和宏牧師(東教区・千葉教会)、藤井邦夫・貴子牧師夫妻(九州教区・九州ルーテル学院大学チャプレン)が同行しました。
 ブラウンシュバイク郊外にある州教会事務局を表敬訪問した私たちを迎えてくださったのは、ヴェーバー監督、コルマー参事官、そして日本共働委員会の方々でした。しばしそれぞれの教会の実情、社会の課題等について意見を交わし、今後もさらに協力関係を深めていくことが確認されました。このほか、歴史ある諸教会はもちろんのこと、公古文書図書館、ディアコニア関連諸施設、ゴスラー(世界遺産に登録された町)などを訪問し、ドイツにおけるキリスト教会の影響力と諸課題、そしてそれに取り組む姿勢に触れる機会となりました。
 日曜日は、松本牧師が働かれる聖ステファノ教会にて礼拝を共にし、山之内議長が説教されました。午後には、按手式に出席する機会が与えられ、二人の牧師の誕生に立ち会いました。
 短い期間でしたが、今回の訪問のためにご尽力くださったすべての方々、特に通訳として帯同してくださったワルター先生、松本先生、李先生に心より感謝申し上げます。

アメリカワークキャンプ

2006年7月30日~8月8日、ミシガン州ベイシティーにて、今年は18名のティーンズと4名の引率スタッフがグループワークキャンプに参加しました。
 今年のテーマは「Full Service」。これは、アメリカのガソリンスタンドではセルフサービスが一般的で、日本のようなスタイルを「Full Service」と呼んでいるところから、このサービスに引っ掛けて、自分のためではなく、私たちみんなのために、その命まで捧げてくださるほどの全身全霊の奉仕(Service)をされたイエス様の生涯を、家屋の補修というWork等を通じて学び、今後の各人の人生においてその「Full Service」を実践してもらうというものでした。
 詳しくは次号るうてるにて、ご報告いたします。

クリスチャンのライフカレンダー

~また会おう!~

 T君、元気? 「ルーテルこどもキャンプ」はおもしろかったね。最初僕は行きたくなかったんだ。僕の教会からの参加者は僕一人だったし。でも、同じグループで九州から来た君とすぐに友達になれてほっとしたよ。
 広島で「平和を考えるキャンプ」だった。原爆資料館にも行ったし、実際に原爆を体に受けた人の話も聞いたね。どんなに痛くて苦しかっただろう。僕はイエス様のことが頭に浮かんだ。「平和は痛みや苦しみを知った人の手で作られる」ってリーダーが言ってたよね。
 僕の教会のCSは人数が少なくて「つまんない」と思ってたけど、全国に友達ができた。来年はテイーンズキャンプで会おう!って約束おぼえてる?僕はぜったい行くよ。
 帰ってきてから教会でキャンプの報告をしたら、みんなニコニコしてたしお母さんは涙ぐんでた。僕は「成長した」のか。照れくさいけど、なんかうれしかったな。T君、また会おう!ぜったいに会おうね!

インフォメーション

2007年 教会手帳 11月発売予定

ただいま急ピッチで作成中です。昨年リニューアルした教会手帳に皆さんのご意見を反映させて、より使いやすくなります。ご期待下さい!!

牧師の声「私の愛唱聖句」

東海地区 みのり教会・浜松教会・浜名教会 牧師 三浦 知夫

あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。
「これが行くべき道だ、ここを歩け 右に行け、左に行け」と。(イザヤ書30章21節)

 このイザヤ書のみことばは、私がルーテル神大(現・ルーテル学院大)の入学を考えていた頃に、私に与えられたみことばです。
 当時、私は牧師になってよいのだろうかと悩んでいたのです。私の中には「牧師になりたい」という思いが確かにありました。けれども、神様は私に牧師になりなさいと言っておられるのだろうかとか、私の思いは「献身」ということにふさわしいような、はっきりとした思いなのだろうか、もっと安易なものではないか、というようなことをいろいろと考えていたのです。そんな時に、この「あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。『これが行くべき道だ、ここを歩け 右に行け、左に行け』と」というみことばを聞いたのです。
 けれども、「これが行くべき道だ」を聞いて、「そうか、神様は私に牧師になりなさいと言っておられるのだ」とルーテル神大の受験を決意したわけではありません。神様は、このみことばを通して牧師になりなさいと言われているのだろうか、私が勝手にそう解釈しようとしているのではないか、そのようなことを考えて自分でもよく分からなかったように思います。そのような思いの中で前半の「あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く」という言葉が私を励ましたのです。
 私には確かに「牧師になりたい」という思いがある、しかし、それが御心か分からない、自分の思いがどれほどのものかも分からない、けれどもこの「牧師になりたい」という思いで受験してみよう。「背後から語られる言葉を聞く」と聖書は言っているのだから、もし御心でないなら、神様が私の背後から「それはあなたの進む道でない」と言ってくださるだろう、という思いでルーテル神大を受験したのです。神様は背後からさまざまなみことばを語りかけてくださいましたが、「それはあなたの進む道でない」とは言われませんでした。そして、今の私があります。
 私にとってみことばとは、子どもを愛する親が毎日、子どもに語りかけている言葉のようなものとして受け止めています。ひとつのみことばによって支え続けられたというより、生きて働いてくださる神様が、日々私にみことばを与えてくださっているということを感じるのです。今日も背後から語ってくださる神様の声に心を向けたいと思います。

信徒の声「教会の宝石を探して」

洗礼を受けられた動機は?
 私の信仰は、2段階に分けられます。敗戦で自分の支えがなくなり、お寺で親鸞上人の「歎異抄」を学び、それまで何でもできると傲慢だった自分が、実は何もできない、ただ生かされている存在だという「他力」を学びました。それから慈愛園に保母として就職。教会には義務感で行くだけで、仏教を誹謗される牧師先生のお話にはついていけませんでした。
 ところがある時、お世話をした子どもが成長して社会人になる時に「先生が洗礼を受けるなら、私も洗礼を受ける」と言い出したのです。それでキリスト教の教えには納得しないまま、子ども可愛さのため、子どもと2人で、しぶしぶ洗礼を受けました。
 2番目の段階は慈愛園を退職して、八代に移住した時です。しばらくして先生も八代に赴任されました。あるとき先生に、親鸞上人の話をしました。そしたら先生が「人間の心の動きとして親鸞上人の教えは良くわかる。しかし一番大切なものが欠けている。それは、罪の赦しの十字架だ」といわれました。その時に、長い間抱えていた心のもやもやが一瞬にして消え「目からうろこが落ちた」気持ちでした。
 人生の流れを今振り返ると、親鸞上人の教え、慈愛園での洗礼、先生との出会いは、皆つながっていて、神様のお導きだと思います。ある日教会堂に近づいたとき、賛美歌が聞こえてきました。その時に、ここにイエス様がおられる、聖霊に包まれていると感じて、ただありがたくて涙が止まりませんでした。
当時、子ども連れの母親たちの求道者会のために、ご自分から進んで、熱心に子守の奉仕をされましたが?
 全く自然で、むしろ楽しんでやりました。心が満たされていたからでしょう。
現在までずっと熱心に礼拝出席と聖書の学びに参加されていますが?
 今まで不熱心であまり聖書の勉強をしなくて、しかも、もう私に残された時間はあまりありません。天国でイエス様にお会いした時に「あなたはどなたですか?」とは言えませんので、少しでもイエス様のことを知りたいのです。
趣味は何ですか?
 俳句です。
吾が罪の深きが故のクリスマス
生かされて七夕飾る夕べかな
新年礼拝 受洗の少年 頬紅し
 神様の恵みが「福音俳句」を通して、皆様に伝われば良いなと思います。

求道者の旅 18

「アダムの堕罪以来、自然によって生まれる人は、罪をもって生まれる。すなわち神をおそれず、肉慾をもっている。そして、この疾病は、まことに、罪であって、洗礼と聖霊とによって再生しないものの上に、今でも罰をあたえ永遠の死をもたらすのである」(アウグスブルク信仰告白第二条からの抜粋)

 この怖い16世紀の教義が、果たして21世紀の私達に意味あるものとして語りかけてくる事が可能なのでしょうか。
心と肉の対立
 「わたしは自分の望む善は行わず、望まない悪を行っている……わたしはなんと惨めな人間なのでしょう。死に定められたこの体から、だれがわたしを救ってくれるでしょうか」これは、キリスト教の歴史の中で最も偉大な聖徒であるパウロの苦悩する言葉です。彼でさえ心と肉の絶望的な対立を体験しているのです。(ローマ信徒への手紙7章19~25節参照)
 今なお、私達は人間を「ホーリスティック(全体論的)」に捉えようとしています。人間存在の全ての面を一つの調和的全体として統合しようと試みます。肉体面の不調の原因となると言われるがゆえに、内なる対立を排除しようと欲しているのです。
 どちらの見方が正しいのでしょうか。パウロは心理的不調に苦しんだのでしょうか?それとも統合された人格の現代的見解が間違えているのでしょうか?内なる調和を見出す事は可能なのでしょうか?私自身は調和を渇望していますが、実際は心と肉、崇高な理想と衝動的行動の狭間で常に軋轢がある事を見出しています。この葛藤は、私の本性がきわめて不完全である事を日々思い起こさせ、そして神の前で謙虚にさせるのです。 
セックスの要素
 セックスは私達の経験の中にのしかかるように、時には大きく現れてくるので、人生におけるさまざまな体験の中でも最も重要な要素と考えざるを得ません。これはセックスが私達の肉体的、感情的、そして社会的性質の上に確固として根ざしているからです。実に強い力を持っているのです。
 またセックスは、その欲望を絶対的に満たさなければならないと考えるように私達を欺いています。より大きな満足感が、仕事の達成、友情、健康、平和な心、他者から払われる尊敬等によって得る事ができます。長期的には、このような事がセックス同様に幸福な人生を創造していく上において重要なのです。
性欲と進化
 「肉の欲」(アウグスブルク信仰告白では「肉慾」)は残酷です。これさえなければ崇高な理性的、精神的な性質を享受する事ができるのに、私達を動物的に駆り立てるのです。私達の肉体の性質に基づく性欲は、私達を嘲ります。なんとなれば、理性、精神が間違えているとわかっている事を私達に感じさせ、行わせるのです。
 人類の進化において、精神が完全に肉的欲望や衝動的行動から自由になる時が来るのであろうかと思った事がありますか。進化の段階で果たして到来するのでしょうか、それとも私達が「天国」と呼ぶ場所においてのみ実現するのでしょうか。    
(翻訳:上村敏文)

聖研「詩編を味わう」

沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。繁栄の道を行く者や悪だくみをする者のことでいら立つな。
詩編37編7節


世の不公平に泣く

世の中はといえば、さして努力もしないのに出世を遂げる者がいたり、悪知恵に長けて要領よく立ち回る者が目に付きます。こちらはといえば、一向に報われそうにありません。誠実に生きる者は結局損をするようにできているのが世間というものだろうかと怒りさえ込み上げてきます。世の中はまことに不公平に見えてなりません。できれば、悪事を働く者を一掃し、善は善に報い、悪は悪をもって応分の次第を受けるのを当然とする世の中がやってこないものかと心中穏やかならざるものを抱えて、怒りと羨望の念を押さえるのに苦慮していたのでしょう。
しかしながら、声高に世間に訴え出る勇気もなく、うっ屈した思いで世を凌ぐ人の心中を察した、この詩編の作者は「いら立つな」、「うらやむな」(37の1)と言うのです。世の中の不公平に泣く人の心中を伺わせるに十分であります。
 このような事態にさいして、詩編の作者は敢然と立ち向かい、正義を貫けとありきたりの常識論を振り回さないのです。彼は「沈黙して主に向かい、主を待ち焦がれよ。繁栄の道を行く者や、悪だくみをする者のことでいら立つな」と教えます。周囲を見て、いらいらするより、むしろ「沈黙せよ」と言うのです。敢然と立ち向かう勇気ある姿勢に比べれば、「沈黙」とは、まるで周囲の悪知恵の働く策士や要領よく立ち回る人間を前にして敗北したかのようであります。
沈黙を選ぶ
これは、この世の常識に逆らう姿勢です。この世の常識は公平さを欠く事態には敢然と立ち向かう勇気を持つことを当然とするものです。それに反する行動はまるで負け犬がしっぽを巻いて逃げるが如き印象を与えるものです。沈黙とは諦めることなのでしょうか。諦めに通じる沈黙は、不本意な思いを抱いて外の世界を眺める者が貝が口を閉ざすように、ひたすら己が身を守るだけに終始する保身の姿勢であります。そこには主体的に打って出る姿勢はなく、内的な葛藤を蔵したままの受動的態度があるのみです。
しかしながら、作者は「沈黙して主に向かえ」と勧めるのです。この場合の沈黙は積極的な主体的行為です。頭をうなだれた不甲斐ない態度ではありません。沈黙を積極的に選び取ることで、何事もできない無力の自分になれと命令をしているのです。この場合の「沈黙」とは、無力である自分を表明する態度のことであります。無力でなければ見えない世界があることを知った者のみが取り得る態度です。それは主なるお方の力により頼む世界のことです。もしも自分の力を振り絞って、周りの世界に立ち向かえば、外なるお方の後ろ盾を見失うでありましょう。沈黙を選び取ることは、己を越えた後ろ盾の強さを我がものとして生きることであります。
作者にとって「沈黙をもって主に向かえ」とはいたずらに声をあげて神に助けを求めようとすることではありません。仕方なくそうするのでもありません。むしろ沈黙をもって、ずいと神の前に出るのです。信仰の告白として沈黙するのであります。「沈黙して神に向かう」とは、まさしく信仰の告白を沈黙をもってする者の姿にほかなりません。その内面は「いらだち」と「羨み」に代わって、信仰の火に燃えています。だから「主を待ち焦がれる」のです。
沈黙の信仰
同じ姿を哀歌の作者の中に見ます。「軛を負わされたなら、黙して、独り座っているがよい」(哀歌3章28節)とは、自らの可能性はもはやどこにも期待できず、仕方なく黙ってうずくまるほかなしとする諦めの心境ではありません。沈黙して独り地上に座す勇気ある者の姿です。何もできないことを自ら選び取ることによってのみ、見えてくるものがあることを知った者が言い得る言葉です。他に手の打ちようがないので、仕方なくそうするのではありません。ここにも、積極的に沈黙をもって信仰の告白とする者の姿があります。信仰の告白は己の耳に聞える言葉だけではありません。沈黙の信仰がなければ外なるお方の声は聞えないのです。
(かくしゅういち)

執筆者を講師に 出前LAOS講座

 今年になって、各教区や地域、教会なで、LAOS講座関連の講座があり、関係者が講師としてお招きを頂き、LAOSの学びの会が開かれています。
 5月以降を見ますと、5月21日、西九州群(会場は唐津教会で講師に江藤先生)、6月3-4日三遠地区修養会(会場は挙母教会で講師に江藤先生)、7月2日名古屋地区(会場は復活教会で講師に江藤先生)、8月1日、東海教区夏期聖書学校(会場は新霊山教会で講師に太田先生)となっています。他にも執筆者への相談や依頼も頂き調整中のものもあります。
 今回は、一番最近開かれた東海教区夏期聖書学校から、参加者の声をもとに、その模様をお伝えします。
 
これは、東海教区の宣教部の主催で開かれ、「聖書学校」の名にふさわしく、LAOS講座第4号の著者、太田一彦先生が講師として招かれました。
 講演では、太田先生の謙遜なお人柄が伝わってきて、講演内容の深さ・豊かさとともに聴衆一人ひとりが深い感動を与えられました。歴史を貫いて働かれる神様の救いの確かさ、素晴らしさに「一同が酔いしれた」一日でした。
 また、新約聖書の使徒言行録から先生が語られた弟子たちの「第2の召命」というご指摘に目を開かれた思いです。神様の召しは一度だけのものではなく、さらに深い次元への召命へとわたしたちを常に導いていてくださる、と確信することができました。
 LAOS講座を用いての講演はもちろんのことですが、開会礼拝には「信徒宣言21」を皆で唱えることができました。宣教室から乙守さんも撮影に駆けつけてくださり、いつもながら細やかな配慮をしてくださいました。
 今回は宣教部主催としては初めての聖書学校で、参加者も30名程の小さな集まりではありましたが、本当に素晴らしい集会となりました。何人もの方々から来年もぜひ! という声をいただきました。このような著者によるLAOS講座の学び会がどんどんと広がってゆきますように!

「信徒宣言21」素敵なカードでお届け

 先の全国総会で承認されました、「信徒宣言21」のカードがようやく完成し、皆様にお届けできることになりました。各教会に無料配布の形でお送りさせていただきましたので、お受け取りください。デザインは、P2委員会のいろいろなアイデアと思いを、るうてる編集を担当しているデザインのプロの事務局職員・南雲さんが形にしてくださいました。いくつかの候補から、何度も見直しをし、素敵で、そして便利なカードになっています。
 聖書にも挟めるし、またはデスクや壁にも飾れる葉書サイズで両面カラー印刷です。信徒宣言の裏には、ルターの紋章とその説明がルターの肖像とともにレイアウトされています。このルターの画は、現地に行きドイツのヴィッテンベルクの市教会の聖壇にあるルーカス・クラナッハの画から説教をするルターの部分をとりました。
 ルーテル教会の伝統と教えに立ち、そしてこの21世紀の現代に生きる私たちの信仰の宣言を、皆様の議論と意見をいただいてまとめた「信徒宣言」ですが、それらの思いがこのカードにこめられています。
 どうぞ、ご活用ください。

議長に一問一答

Q.平和主日、終戦(敗戦)記念日を迎えましたが、どのように受け止められましたか。
 私たち日本人は、あの敗戦の意味を忘れつつあるように思います。今、日本国憲法が危機に晒されているからです。その敗戦の意味とは、原爆被爆から学んだ力の均衡による平和維持論の破綻です。これまで人類は、相手に勝る武力の保持によって自国の安全を確保しようとしてきましたが、武力依存の安全志向は、結局は悲惨な結果に終ることを知らされたのが、あの敗戦です。
 ここから、私たち日本人は、丸腰になって平和を創造していくことを決意し、戦争を放棄し戦力を保持しないことを宣言した日本国憲法を制定しました。私たち日本人はこの憲法を保持することによって、世界に貢献することができます。それが、日本人としての世界平和への唯一の貢献法であることを確認したいと思います。

Q.先日の総会での憲法に関する決議を受けて、日本福音ルーテル教会はどんな事に取り組めばよいでしょうか。
 あの決議が全会一致でなかったことを残念に思います。「剣を取る者は皆、剣で滅びる」というイエス様の言葉を皆で味わうことから始めなければならないのではないでしょうか。

第3回るうてる法人会連合研修会報告

 るうてる法人会連合主催の第3回研修会が「人間理解と愛の実践……現場における緊急課題とそれへの取り組み……」の主題のもと8月9日~10日に九州ルーテル学院大学を会場として開催されました。
 今回も第2回と同様に管理職と中堅の方が対象でしたが、前回より中堅の方の参加が多かったように思います。関東、関西、四国からの参加もありましたが、主に九州からの参加者でした。参加者は48名でしたが、そのうち中堅の人たちは22名でした。
内容は初日が後藤由起牧師による開会礼拝、清重尚弘氏の「ミッション キリスト教人間理解」と題しての講演、それから2部会に分かれて(講師:一門恵子氏「発達障害」、講師:市川一宏氏「介護予防」)のワークショップ、そして懇親会でした。二日目は講師:朝川哲一氏の「危機管理」の講演とワークショップ、藤井邦夫牧師による閉会礼拝でした。
テーマの通り現代における人間理解のもとにミッション性を持ったそれぞれの働きへの示唆、幼児教育や最近の入所児がほとんど被虐待児である児童養護施設の現場に対して学習障害や発達障害の学び、制度の変換期における介護予防の学び、働きやすい組織作りの学びなど有意義な時でした。
(藤井邦夫)

TNG 第10回全国青年修養会のお知らせ

 TNG-YOUTHではカフェピースと題して平和の祈りのキャンペーンを展開してきました。一つの区切りとして、また全国の青年の友に出会う場を求める声に応え、修養会を計画しました。どうぞ、皆さんの教会からも送り出してくださいますよう、ご案内いたします。
日程 9月16日(土)~18日(月)/会場 キープ自然学校(山梨県清里)/主題 平和への祈り-共に-/参加費17000円/締切 8月27日
※締切りを過ぎていますが、希望される方は、担当者までお問い合わせください。 jelc_cafepeace@ybb.ne.jp

TNG 第14回春の全国ティーンズキャンプ スタッフ募集

 来年3月27日(火)~29日(木)にかけて、千葉市少年自然の家で開催される第14回春の全国ティーンズキャンプ(キャンプ長・杉本洋一牧師)のスタッフを募集しています。
 ご応募・お問い合わせはマネージメント担当の佐藤まで! kz-sato@jelc.or.jp

JELA-JELC共同プログラム■インド・ワークキャンプIWC2007募集要項

第3回インド・ワークキャンプの参加者を募集中です。
詳細は次のウェブページに載っています。http://www.jelc.or.jp/rentai
各教会にも案内と申し込み書をお送りしています。
対象:18歳以上 日程:2007年2月18日(日)~26日(月)9日間 
問合せ・申込み:JELA(日本福音ルーテル社団)森川 Tel:03-3447-1521

平和を祈り、平和を実現するものに

パレスチナ平和交流ツアー参加者募集

ポスターと申込書などが出来、各教会へお送りしています。教会でご覧になり、希望の方は是非お申し込みください。和平の停戦が発効しましたが、政情不安などが再燃すれば適宜検討をしますので、ご希望の方は安心してまずお申し込みください。希望者数や状況により、選考させていただくこともあります。あらかじめご了承下さい。
資料一式や最新情報はインターネットからも入手できます。http://www.jelc.or.jp/rentai

本の紹介「平和への夢」

平和について考えさせられる一冊 「平和への夢 自爆攻撃に巻き込まれた少女の日記」

イスラエルの少女バット・ヘン シャハクさんの日記が日本語になり出版され、各種キリスト教マスコミでも取り上げられています。彼女は1996年3月、15歳の誕生日に自爆攻撃によって亡くなりました。小学生のときから書き始めた日記に残された詩には「平和」を願う思いがこめられていたのです。出版には日本福音ルーテル教会引退牧師の小泉潤先生が関わっておられます。
原詩:バット・ヘン シャハク/著者:「平和への夢」出版委員会/出版:PHP研究所 定価:1200円(税別)

イスラエルの側の少女、そして、パレスチナの側の状況。宗教・民族・政治が複雑に絡み合い、歴史を通して紛争と悲劇に翻弄される両者ですが、一人ひとりが願うのは本当は平和な社会のはずです。聖書の舞台となった此の地の状況を深く知り、振り返って私たちの信仰や平和への関わり方を学ばされます。

釜ヶ崎キリスト教協友会 セミナーのお知らせ

 釜ヶ崎キリスト教協友会よりセミナー開催のお知らせをいただきました。
2006年 秋のセミナー「働くこと、生きること」
期間:2006年9月28日~10月1日/会場:旅路の里(大阪市西成区)/募集人員:10名/参加費(宿泊費):3000円(食事別)/募集締切:2006年9月21日
連絡先:釜ヶ崎キリスト教協友会 〒557-0004 大阪市西成区荻之茶屋2-8-9旅路の里 気付 TEL/FAX:06-6631-2720(セミナー委員まで)
*詳しいお問合せは連絡先へお願いします

思文閣美術館より企画展のお知らせ

思文閣美術館よりご案内をいただきました。
原罪を世に問うた作家 没後7年 三浦綾子―その人と作品
 自筆原稿、出版物、取材ノート等を通し、著作の中で問い続けた「人間はいかに生きるべきか」という事を見つめなおし、三浦文学の魅力に迫る企画です。
期間:2006年9月16日~10月15日/場所:思文閣美術館(075-751-1777)/*詳しくは思文閣美術館まで、お問合せ下さい。
招待券プレゼント!
本展の招待券を10組20名様にプレゼントいたします。住所・氏名・るうてるの感想を明記して下記までお寄せ下さい。
FAX:03-3260-1948/締切は9月11日(必着)です。

教会手帳・訂正

大船ルーテル教会(日本ルーテル教団)/電話番号:045・892・2366
新潟のぞみルーテル教会(日本ルーテル教団)/郵便番号〒951・8161

誤・白根ルーテル教会

正・白根ルーテルキリスト教会(日本ルーテル教団)

誤・寿都シオン・ルーテル教会

正・寿都シオンルーテル教会(中黒を取る)(日本ルーテル教団)

旭川聖パウロルーテル教会(日本ルーテル教団)/住所:旭川市7条通8丁目38番地
豊中教会/郵便番号〒561・0881
齋藤 實(ルーテル外国語学校)/住所:東京都港区白金台4・11・10
藤井邦夫/電話番号:096・339・6724
伊藤文雄/教会の住所U.S.Aの後ろにピリオドを追加
雪ヶ谷教会/FAX番号の前に「F」を追加
蒲田ルーテル幼稚園/FAX:03・3731・4465/メイル:kamakg55@yahoo.co.jp/ホームページ:http://www.geocities.co.jp/jelckama/kamataKG/
日本福音ルーテル社団/理事長:中川 浩之
岸井 敏/メイル:kishii@bluewin.ch
神戸教会/電話とFAXが共用になりました。078・691・7238

住所変更

牛丸省吾郎
Melkonkuja 8. A. 18, 00210 Helsinki, Finland

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