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るうてる2006年

るうてる2006年6月号

機関紙PDF

全国総会

  5月3日から5日にかけて、東京・宣教百年記念会堂(東京教会)にて、日本福音ルーテル教会第22回定期総会が開催されました。全国から教師議員、信徒代議員および施設の代表者など約220名が一同に会し、諸議案について審議しました。

 第22回定期総会は、宣教方策21(以下PM21)の実施のために必要とされる教会憲法や規則の改正など19に及ぶ議案が提案されました。全国から参集した議員は、教会、施設の代表として、また日本福音ルーテル教会のメンバーとして、提案された一つひとつの議案に熱心な審議がなされました。
 教会憲法改正を要する案件については、慎重論も根強く、否決されたものも多く、今後PM21の具体的実施のためにさらなる議論が必要であると感じられました。
 「教会再編と共同体」に関する法規改正及び新規規定提案は、議場より「『新教会』か『教会共同体』かの二者択一については、前回総会議事録を見てもそのように決定した経緯がない」との指摘を受け、執行部は実施年限と二者択一を明示した修正提案を一旦しましたが、協議の末取り下げ、当初案通りで承認されました。
 これを受け、山之内議長は「新教会及び教会共同体が実現されるように、本教会常議員会は施策によって努力する」と述べ、PM21実施に全力を注ぐ意思を表わしました。
 そのほか、「招聘と応諾」についても僅差で否決されましたが、信徒宣言21、教職レビュー制度、協力金配分率変更の件、神学生寮設置の件等が議論を経て承認され、今後、PM21の具体的実施が期待されます。
 また、「日本国憲法」改定に反対する声明案が提案され、議論の結果、声明文の修正が加えられた後、「日本国憲法前文及び第9条」改定に反対声明が採択されました。
 総会チャプレンを務めた河田優牧師(ルーテル学院大学・神学校チャプレン)によって朝夕の礼拝企画がなされ、新任教師、TNG、神学生、宣教師の方々が毎日の朝夕の礼拝を担当しました。最後に、個性ある礼拝企画に、祈る機会を豊かにされましたことをあわせてご報告します。

世界宣教の日

 献金のご協力をお願いいたします。
1.ブラジルの伝道(日系人など)のために
2.日米協力伝道(JACE)のために
3.メコン地域宣教(カンボジア・タイ)のために
4.緊急災害支援(スマトラ地震、スーダンなど)のために
5.パレスチナ支援(平和プログラム・ビクトリア病院支援)のために
6.世界宣教(無指定、LWFの働き)のために

日本キリスト教連合会総会

 4月20日に日本キリスト教連合会の総会が市ヶ谷ルーテルセンターを会場に開かれました。
 「日本キリスト教連合会」は、カトリック中央協議会・日本聖公会・プロテスタント諸教団(教会)の緊密な協力によって運営されている団体で、現在委員長を日本福音ルーテル教会(JELC)の松岡俊一郎事務局長が務め、事務局もJELC事務局で担っています。
 その活動内容は、日本宗教連盟を経由した所轄庁との連絡協議、定例会・勉強会の開催、常任委員会の開催(年6回)、『会報』の発行、法人事務・会計実務研修会の開催などで、最近は公益法人に関する法改正に対して、宗教法人や公益法人の立場を守るために、政府との交渉などをしています。
 他に、日本国憲法が保障する信教の自由と政教分離の原則のもとに、キリスト教文化の振興を図り、宗教法人の適正な管理運営に寄与し、一方では「信教の自由」を守るために発言すべき時に発言するという責任を託されています。
インターネットのウエブページ(ホームページ)は次の通りです。 http://www.jccc21.com/
 

クリスチャンのライフカレンダー

~息子Nへ~

 初めてあなたを抱っこ。クニャクニャして、床に落としそう。うっかり落としてしまったら、もう呼吸が止まってしまう。そそっかしい私にどうしたら、あなたを無事育て上げることが出来るでしょう。神様からお預かりしたこの何とも脆い命を、これからどうやって……。身がすくみます。
 乳飲み子!神様から泣くことと乳を飲む力だけ与えられ、他に何も出来ないあなた。考えてみれば、私も霊の糧を頂くこと以外は、あなたと同じ。何も出来ない存在です。
 でも神様は、1歳のクリスマスにあなたとあなたのお父さんに、同時に洗礼を授けて下さいました。あなたとお父さんは、同い年。教父にお願いした方も世話好きな信仰深い方。ホッとしました。これも神様のお計らい。ハレルヤ!
「わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す」
イザヤ書46章4節

インフォメーション

ルーテル・オリジナル受洗証

仕様
■サイズ:200×148mm
 (2つ折)
■表フルカラー/裏黒1色
■1部(封筒つき) \150
■聖書箇所:マルコによる福音書10章15節
■子ども用の受洗証です
教会からのお問合せ・お申込み
宣教室・アクセルプロジェクト(担当:乙守)
e-mail mission04@jelc.or.jp
※個人の方で、ご希望の方は、各教会の牧師先生まで、お問合せください。

牧師の声「私の愛唱聖句」

東教区 八王子教会 牧師 宇野 正徳(うの まさのり)
わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。
ルカによる福音書 22章32節

 御言葉に支えられ、生かされて牧師としての道を歩み続けてきて、残された道のりも少なくなってきました。これまでの牧会生活を顧み、その働きを支えてくださった神に感謝します。
 牧者としての働きの上で大きな支えになった御言葉は、主イエスが弟子のペトロのために祈った祈りの言葉です。
 「わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ22章32節)と。
 主に仕え、その働きを支えたペトロに対する主イエスの愛に満ちた言葉です。
 ペトロは、12弟子の中でも中心的な存在でした。仲間をよくまとめ、主の証し人として先頭に立って働いた弟子ですが、そのペトロは、何の迷いもなく主に仕えたかというと決してそうではありません。主イエスを悲しませるような過ちや失敗を何度も繰り返し、また、主イエスを怒らせるような迷いや疑いを持ちました。しかし、主イエスはその都度、そのようなペトロを励まし、愛し、諭しました。それが先の祈りに集約されています。
 恐らくペトロにとってこの御言葉は、その後の生涯において大きな力や励みになったことでしょう。そればかりか教会の兄弟姉妹の信仰を支えるのにどれほどに役に立ったことでしょう。
 ペトロは、自らの手紙で次のように述べています。
 「あなたがたにゆだねられている、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って、自ら進んで世話をしなさい。卑しい利得のためにではなく献身的にしなさい。ゆだねられている人々に対して、権威を振り回してもいけません。むしろ群れの模範になりなさい」(1ペトロ、5章2~3)。ここにペトロの主イエスの愛とゆるしに対する証しがあります。
 わたしにとってもこれらの御言葉は、牧者としての働きに大きな力や励ましになりました。教会生活において起こる諸々の不安や心配事、召命観の迷い、宣教や教会形成に対する無力感、家族への思い、そうした場面で迷うときに、わたしを支え、励ましてくれたのはこの御言葉です。
 人は誰しも失敗や過ちを犯し、迷うこともあります。しかし、その時に、温かく見守っていてくださる方がいるということは大きな助けであり力です。

信徒の声「教会の宝石を探して」

九州教区 門司教会 信徒   坂井 慶一(さかい けいいち)
Q.教会に来られるようになったきっかけは何ですか?
A.今から36年前の1969年9月23日、私が19才のときでした。教会の前をたまたま通りかかったところ、中からオルガンの音が、讃美歌が、聞こえてきました。私はオルガンの音が大好きでしたので、しばらく立ち止まって門司教会から聞こえてくるオルガンの音を聞いていました。そうしたら、教会の受付におられた方(桑原芳樹さん・現教会役員)が、「礼拝に出ていかれませんか」と声をかけてくださいました。それが最初です。その日の礼拝は「交わりのこつ」という説教題でしたが、今思えば、オルガンが奏でる讃美歌、「どうぞ」という一声が、私をキリストの交わりに加えてくれたように思います。
Q.それから35年間、奏楽者としてご奉仕くださっていますが、その想いを教えてください
A.私が最初に奏楽をしたのは、教会に通いだして1年ほどしてからでした。その日、奏楽者の方が急用で礼拝に間に合わなくなりました。そのとき、他にオルガンを弾ける方がいらっしゃらなかったので、私は「奏楽者の方が来られるまで」といって始めたのですが、それからもう35年になるのですね。
私が洗礼を受けたのは、順序が逆で、それから3年してからです。毎週の礼拝で奏楽をすることを通して、音楽を通して神さまを賛美する中で、私に信仰が与えられたのだと思います。その意味でも、私は奏楽の奉仕に、オルガンの音色を通して神さまを賛美することに、使命感を持っています。奏楽は、礼拝の縁の下の力持ちだと思っています。私は、会衆と司式者と音楽がひとつになって神さまを讃美することに、大きな喜びを感じています。
Q.坂井さんは、常々、門司教会のオルガンは素晴らしいと言われていますが、この機会にどうぞお話しください
A.門司教会のオルガンは、アメリカ・シカゴのBeckwith社製です。正確には分かりませんが、作られて100年ほど経っていると思います。特徴ですが、ストップの数が17、16フィートのストップが全域に入っています。つまり、深みのある音が出せるのです。また通常、振動数は440で調律するのですが、このオルガンは448です。他の楽器に合わせるのは難しいのですが、ダイナミックな大変素晴らしい音がでます。
Q.最後に、自由に一言お願いします
A.健康が与えられ命が続く限り、奏楽(オルガンを弾くこと)を通して、神さまを讃美したいと思っています。また、私はオルガンの修理もしますので、何かありましたらお尋ねください。

求道者の旅 15

第15回  息のように

「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」そう言ってから彼らに息を吹きかけて言われた。「聖霊を受けなさい。」(ヨハネによる福音書20章21~22節)

 ペンテコステの季節です。聖霊の働きに焦点を合わせる時期です。教会においては復活のイエスの霊が現存し今日も世界で働いていると信じています。この霊は、私たちは聖霊と呼んでおり、神性の別の現れを構成しています。この主題にそって「求道者の旅」から2、3の考えを共有したいと思います。

ルーアッハ
 ヘブル語のルーアッハは旧約聖書の中でしばしば見られます。この言葉は大変重要であり、3通りの意味があります。すなわち、風、息、あるいは霊です。確かに古代の人々にとっては神の霊が、ルーアッハ(息、風)として理解する事から始まることは自然な事だったでしょう。そしてこのアナロジーは古代と同様に現代の人々にも意味があります。
 このヘブル語とそしてギリシア語のプネウマpnuemaは神の性質を深く表しておりますが、その比喩があまりにも明瞭なので子どもでさえ理解する事ができます。風、空気、息、これらは完全に目には見えないものですが、命にとっては不可欠であり、欠けてしまうと死んでしまいます。台風の風の力を考えてみて下さい。息がどれだけ、重要であるかを考えてみて下さい。ジャンボジェットが離陸する時、空気の移動によってのみ浮力を得ることを考えてみて下さい。
 風、息、空気、完全に目には見えないけれども、完全に実在しています。聖霊に関しても同じで、全く目には見えないけれども、確かに力強く現臨されているのです。
枯れた骨
 預言者エゼキエルの谷で見た光景はまことに聖書文学の偉大なメタファーです(エゼキエル書37章)。預言者は非常に多くの骨を谷の上に見ました。そしてその骨は甚だしく枯れていました。イスラエルの人々は「我々の骨は枯れた。我々の望みはうせた」と叫びました。
 しかし、主は「わたしはお前たちの墓を開く。わが民よ、わたしはお前たちを墓から引き上げ……お前たちの中に霊を吹き込む。すると、お前たちは生き返る。……(すると)カタカタと音を立てて、骨と骨が近づ(き)……肉が生じ、皮膚がその上を覆った。……(それから)霊が彼らの中に入り、彼らは生き返って自分の足で立った。彼らは非常に大きな集団となった」(エゼキエル書37章5~12節より概略。一部、新共同訳とは順序が異なります)
 命の根源である主よ、今ここに私はおります。私は枯れた骨にすぎません。命の元である息吹を枯れた骨に吹きかけ、生き返らせて下さい。これらの骨に希望を吹き込んで下さい。願わくは、聖霊の風でジャンボジェットのように私を浮揚させ、あなたが私に下さった可能性をもって生き抜かせてください!
(翻訳:上村敏文)

※前回のタイトルに誤りがありました。正しくは「三つの神???」です。謹んでお詫びと訂正をいたします。

聖研「詩編を味わう」

3:教会はこの世へのカウンセラー

神を知らぬ者は心に言う。「神などはない」と。人々は腐敗している。
忌むべきことをする。善を行う者はいない。
詩編14編1節

 古代人にとって神は当然のように信仰の対象であったとする常識は、この詩編から伺うかぎり否定されねばなりません。詩編作者の「神がいない」という表現は、無神論というより神を無視する意味合いを持つとの聖書学者の解釈が正しいとしても、「神はいない」という声は現代人のものと思っている者にとっては、古代人もまた「神はいない」という声をあげていたとは驚きです。昔から今に至るまで人間は「神はいない」と言い続けてきたことになるのですから。しかし「神はいない」という人間の声が、どのような事態を引き起こしてきたかに21世紀の社会はようやく目覚めてきたようです。
人間の知のパラダイム
 「考えて分かること」、「実証できること」が真実であるとする人間の知のパラダイム(考え方の枠組み)にとっては、考えて分からない、実証できない神は存在しないと同然です。「神がいる」と信じることは、子どもにとっては有益かもしれないが大人にとってはお伽話の世界に過ぎないとする考えは、当たり前のようにわたしたちの頭を支配してきました。
 しかしながら、21世紀に突入した今、人間はあらためて「神」を必要とする気配を見せてきました。とくに最先端の科学を扱う人々の中からは、成熟した宗教が持つ意味を問う動きが見られます。心理学者の河合隼雄さんは、無意識を探求するとその奥底には魂とでもいうべきものにぶつかる、それはもはや宗教の世界でなければ分からないと言います。生命科学者、中村桂子さんは、科学というものは物事の極大と極少を探求する学問だが、極大と極少の果ては考えても分からない世界である、もし人が答えを得ようとするなら人それぞれに物語を作らなければならないと言います。考えても分からない、実証できないという世界が科学の行き着く先に待っているということなのです。生命科学や生命倫理の研究者たちの間にも、人の死や命の問題を扱うときには、宗教が必要だと説く人たちが増えてきました。単純な言い方では、「神」がいないと科学は最終の答えを持ちえないとする考えが勢力を増してきたと言ってもよいのです。
神なしの世界 
 具体的なところでは死の看取りに従事する医療現場での問題があります。死をめぐっての実存的危機的問いが医療従事者に投げ掛けられます。それらの問いとは「なぜ、わたしが死ななければならないのか」、「このわたしが死んだらどうなるか」、「わたしの人生はいったいなんだったのか」などなどの問いです。これらの問いには究極的な答えが適切な形で提示されねばなりません。そこでは医学的対応や心理臨床と共同しつつ宗教の役割が期待されるようになってきました。
 科学の先端技術が求められる遺伝子操作や臓器移植、出生前診断、体外受精などの問題を扱う生命倫理の世界では、命をまるで「モノ」のように扱う事態が現実に起っていることに憂慮する声が高まっています。ここにもまた、命の尊厳の問題をめぐって同じ宗教的課題が負わされているのです。このことは、さらに知的また精神的障害を持って生きることや寝たきりの状態を余儀なくされること、認知能力を奪われて生きることをどう受け止めるかにまで発展する課題を負っています。うっかりすると詩編の作者が「人々は腐敗している。忌むべき行いをする。善を行う者はいない」という事態が「神はいない」とする世界で起こり得る、あるいはすで起こっているということです。
教会はこの世へのカウンセラー
 「神はいない」と言い続けてきたために、失ってしまった生き死にについての究極の答えを探し始めたのが、この21世紀という時代の新しい動きだということができます。この時代の要請に究極の答えを提供する責任を教会は負わされています。
 これは新しい課題が教会に求められていることに他なりません。これまで教会は福音を語ることを主眼としてきました。しかし、この時代の要請を考えるとき、教会に求められていることは社会が求めている答えをどのような形で提供することができるかにあります。言い換えれば、教会はこの世に対してカウンセラーの立場を取らねばならないのです。これは新しい形の伝道といえるでしょう。

第22回 日本福音ルーテル教会総会の報告

 去る5月3~5日、日本福音ルーテル教会第22回定期総会が宣教百年記念会堂(東京教会)で開催されました。出席された各議員、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。今総会において決議された内容を速報としてお伝えします。議案の詳細は総会資料をご覧ください。正式な議事録は追ってお送りします。
 左記に主要な決議事項について報告致します。
事務局長 松岡俊一郎

1.常議員構成変更のための憲法・規則改正 ---→ いずれも否決
 ①教区候補による信徒常議員を総会で選挙する。
②議長が指名する常議員(宣教総主事)を新設。
2.従って、従来の規定による選挙結果がおこなわれ、次の方々が選出されました。
 ・総会議長:山之内正俊、副議長:渡辺純幸、総会書記・事務局長:松岡俊一郎、会計:関口昌弘
 ・財務:森下博司(東京)、女性無任所:伊藤百代(東京)
 ・教区長:藤井邦昭(北海道特別)、立山忠浩(東)、青田勇(東海)、立野泰博(西)、長岡立一郎(九州)以上5名を承認。
・教区推薦信徒:大賀隆史(北海道特別)、豊島義敬(東)、中山俊美(東海)、石田博美(西)、光永一三(九州)以上5名を承認。
3.宣教方策21(PM21)関係議案 ---→ いずれも可決
 ①「信徒宣言21」の件
 ②「教職レビュー制度」の件
 ③「教会規則74条の改正」の件
 ④「協力金配分率変更」の件(ルーテル学院10%、教区40%、本教会50%)
⑤「土地建物に関する1/3方式変更」の件(1/3補助金を10%補助に変更、結果・自己資金50%、借入40%、補助10%)
⑥「教会用地売却に伴う原則」一部改定の件
  これによって統合対象教会の土地建物を売却した資金収入から、必要経費を差し引いた後の全額を新たな教会建設資金に充てることができるようになりました。
⑦「土地建物回転資金貸付規定一部改定の件」
⑧「財政見直しの一施策としてのIT化に関する件」
⑨「教会再編と教会共同体および、関連規則改定案」の件
   新教会(組織合同)、教会共同体、個別教会(現状)の方式が認められました。ただし、常議員会は方策努力によって、再編・統合を推進・実現させて行きます。
5.「招聘と応諾に関する特例規定」の件    ---→ 否決
6.「神学生寮設置計画」の件         ---→ 可決
7.「信徒説教者制度要綱」の件        ---→ 可決
8.「JACE協約一部改定の件」の件       ---→ 可決
9.「日本国憲法の前文・第9条改定に反対する声明」の件 ---→ 可決
10.「るうてる法人会連合・奨学金制度議決に伴うJELCの財務的対応提案の件 --→ 可決
11.「2004年度、2005年決算」の件   ---→ 承認
12.「2006年度実行予算」の件       ---→ 可決
13.「2007年、2008年当初予算」の件  ---→ 可決

議長コラム

「福音に生かされる」

 第22回定期総会が終わりました。この総会において総会議長に三選されました。2002年の大阪総会において小泉潤議長からバトンタッチを受け、この4年間、ただひたすら宣教方策21の具体化に務めて参りました。この総会においてその作業も一段落を迎えることができましたので、これからは出来上がったこの方策をどのように実施していくかが課題です。
 そもそもこの宣教方策21は、教会の宣教力の低下という危機感から生み出されたものです。宣教力の低下とは、福音が教会の外に届いていないということです。その端的な現われが、受洗者の減少です。この状況を何とか打開したいという思いから、この宣教方策21は策定されました。
 この4年間、2002年の大阪総会において大筋で承認されたこの方策の具体化に取り組んで参りました。その取り組みの中で改めて気付かされたことは、教会の内向きの姿勢です。自分たちの教会はこのままでちゃんとやっていけるから、特に新しいことに手を付ける必要はない、という空気が強く支配しています。
 今回の総会で「開拓伝道をしない教会は教会ではない」という言葉が紹介されましたが、このような外向きの意識が私たちの教会にどれほど強くあるでしょうか。「自分たちの教会はちゃんとやっていける」というときの「ちゃんと」の内容に、開拓伝道をするということが含まれているでしょうか。
 このことは信徒一人ひとりの問題かも知れません。信徒一人ひとりが、本当に福音に生かされているのか、という問題として捉えるべきことかもしれません。福音に生かされるということは、その福音を人に伝えずにはおられないという思いを伴うからです。人に伝えずにはおられないという思いが起こってこないようでは、充分に福音に生かされているとはいえません。
 今、私たちの教会にとっての最重要課題は一人ひとりが福音に生かされることだと思います。この福音を人に伝えずにはおられないという思いで教会を満ち溢れさせましょう。

LWF諸国でメコン地域の宣教にバンコクでメコン宣教会議(MMF)

 5月10日から13日まで、タイのバンコクでメコン・ミッション・パートナーズ・コンサルテーション(MMPC)と、メコン・ミッション・フォーラム(MMF)が開かれました。
 MMFは毎年開かれるもので世界宣教委員の浅野牧師が、そして数年に一度のMMPCにはJELC担当として徳弘宣教室長が参加しました。メコン地域のタイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマーの宣教協力について課題や現状が報告され、今年の具体的なプログラムと予算が承認されました。
 JELCとしては主にカンボジアとタイの教会リーダーシップ研修、神学校支援などに参与するため、4000ドルの献金を約束しました。またJELAと共同プログラムでカンボジアボランティア派遣も計画中です。連帯献金での御協力もお願いいたします。

トリニティーホール竣工式

 ルーテル学院大学からの依頼で昨年「るうてる」でも新校舎名称募集記事を掲載しましたが、ルーテル学院大学・神学校の新校舎の竣工式が5月19日に行われ、教会からは松岡事務局長が出席しました。
 この新校舎は応募された名称案の中から「トリニティー・ホール」という名称が採用されました。昨年より総合人間学部に学部名称を変え、臨床心理学科が新設されましたが、従来の社会福祉学科、キリスト教学科にあわせ三学科体制でスタートを切った大学にとり、トリニティー(三位一体)というふさわしい名称での新しいスタートのシンボルとなりました。
 多くの献身者、キリスト教の理念に基づいた奉仕者が巣立っていくことが願われています。

チェルノブイリ原発事故から学ぶ講演会・報告

 4月18日(火)夜、掛川市生涯学習センター大ホールは650人の席が埋め尽くされ立ち見も出た。掛川は東海地震が心配される浜岡原発に近く、地元の関心の高さが伝わってきた。この会は地元住民とルーテル教会有志の協力で開催された。チェルノブイリ原発事故後20年経った今も「30キロゾーン」は放射能汚染地域として立ち入りが禁止され、周辺住民にも健康被害が徐々に現れ、甲状腺ガンや白血病が増え続けている。IAEAの調査報告は、余りにも実態とかけ離れた人数であると現地医師達から批判を受けている。
 我々は便利さを追求する陰で、何を失ったか。チェルノブイリを対岸の火事ではなく、地球規模の自分たちの問題として考え、何を学び信仰に照らしてどう行動していくのかを選び取っていかなければならないと感じた(全国ディアコニアネットワークは、この掛川講演会の賛同団体として協力をしました)。
(原田恵美)

B・ワルターさん来日と講演会

去る2月26日、以前宣教師ならびにソーシャルセラピストとして喜望の家で働かれていたボド・ワルターさんが、喜望の家の職員研修のためにドイツ・ブラウンシュヴァイク福音ルーテル教会から派遣されて来日されました。
滞在中、喜望の家でのスーパーヴィジョンや学習会、京都地区での講壇奉仕などの合間をぬって、広島・三原教会、東京教会で、それぞれ「教会におけるディアコニア」と題して、講演会を持つことができました。「ディアコニアの活動」というと、どうしても従来から施設などでの活動を中心に考えがちですが、ワルターさんは、ドイツの各個教会(ゲマインデ)の現場で行われているディアコニアの働きやご自身の経験を交えて、各個教会でのディアコニア活動の実情と可能性についてお話くださいました。相手が教会員であると否とに関わらず、相手に仕えていくこと、社会的な広がりを持って具体的に愛を示すワザがディアコニアであるというお話は、私たちにとって、とても良い刺激を与えてくださいました。ワルターさんは4月8日に帰国されました。
(秋山 仁)

APELT-Jの一日研修「立ち止まる心」

■日 時 2006年7月15日(土) 10~15時
■場 所 日本福音ルーテル東京教会
■講 師 秋田正人氏(聖公会々員、YMCAフリースクールLiby主事)
■応 答 平岡正幸先生(JELC三鷹教会牧師、Liby理事長)
■参加費 500円(昼食代は含みません)
■お申込み
7月3日(月)迄に、各教会ごとにまとめてAPELT-JW関東委員にお知らせ下さい。
日本福音ルーテル…石飛姉(℡&Fax 047-345-1728)
日本ルーテル教団…矢野姉(℡&Fax 03-3372-5852)
■お尋ね
大柴譲治  Fax 03-3330-8445
E-mal joshiba@big.or.jp
池上 安  ℡&Fax 047-378-7553

メールアドレス・教会ウエブページ(ホームページ)アドレスについて

 全国総会で、IT化の議案も承認され、教会間の連絡や文書配布に関して、正式に電子メイルや電子ファイルを用いることになります。また、宣教の場面でもメイルやウエブページの活用は必須の時代になっていると思います。教会事務局、メディア伝道委員会では、それらを有効に活用し、現場をサポートする働きを担います。
 まずは、是非、牧師先生、教会でJELCの独自ドメイン(@jelc)のメイルをお使いください。これは、相手を安心させるだけでなく、迷惑メイルと混同されないためにも必要なことです。また教会ウエブページも意味不明の記号や個人名ではなく、教会名を利用できます。
 詳細はhttp://www.jelc.or.jp/mediaをご覧いただくか、事務局までお問い合わせください。

TNGニューズレター&カタログについて

 このたびTNG委員会は、ニューズレター及びグッズカタログを発行しました。
 ニューズレターには、TNG各部門のプログラムの紹介、参加者の声に加え、グッズを購入された読者の取り組みについての取材記事が掲載されています。サポーター(個人・教会・団体)となられた皆さんにお送りしています。
 グッズカタログには、TNGが作成した教材が写真入りで目を引きます。こちらは必要な方にお分けしています。お問い合わせください。
 
第8回ルーテルこどもキャンプ実行委員会では、参加者とスタッフを募集しています。
お問い合わせは、マネージメント担当の佐藤(千葉教会)までお願いします。

訂正

 5月号訂正欄で掲載しました中越ルーテル教会の括弧書きに誤りがありました。
 正しくは日本ルーテル教団です。
 謹んで訂正とお詫びをさせていただきます。

住所変更

■清重尚弘
〒862・0971
熊本県熊本市大江4丁目20の27アルバティア大江301号
電話番号
096・366・5560

■小泉 嗣
〒250・0878
神奈川県小田原市下新田187
電話・FAX共用
0465・47・4416

電話・ファクス番号の変更
■湯河原教会
FAX
0465・62・2780

■日田教会
電話
0973・23・9903
FAX
0973・22・3865

■日田ルーテル幼稚園
電話・FAX共用
0973・22・3865

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