1. HOME
  2. ブログ
  3. 機関紙るうてる
  4. るうてる2006年
  5. るうてる2006年4月号

刊行物

BLOG

るうてる2006年

るうてる2006年4月号

機関紙PDF

教職授任按手式礼拝

 3月12日(日)、宣教百年記念会堂(東京教会)にて、2006年度教職授任按手式礼拝が執り行われました。神と230名の会衆に見守られ、そして全国の兄弟姉妹の祈りを受け、3名の教職が誕生しました。

 会場を埋め尽くす230名の会衆に見守られる中、明比輝代彦牧師(東海教区長)の司式により、2006年度教職授任按手式礼拝は進められました。山之内正俊総会議長はローマの信徒への手紙10章14節~17節から「福音を一人ひとりに」と題して御言葉を取次ぎました。
 授任按手の部では、松岡俊一郎事務局長より、関野和寛氏、西川晶子氏、花城裕一朗氏がそれぞれ赴任先と共に紹介され、誓約に移りました。
 按手と授任は、議長、副議長、各教区長、教師会長、そして各宣教師会の代表が一人ひとりの頭に手を置き、「神のみことばを宣べ伝え、聖礼典を執行する務めを受けなさい」と、赴任先の教区長より、ストールを受けました。
 聖餐の部では、新たに教職として立てられた3名が配餐者に加わり、会衆一人ひとりに「キリストのからだと血」とを分かち、3名の教職の誕生を実感する機会となりました。
 関野牧師は東京教会協力牧師として、西川牧師はシオン教会(防府・柳井・徳山・益田・六日市)へ、花城牧師は浜松教会へそれぞれ遣わされます。新しい教職が与えられた恵みに感謝すると共に、どうぞ、それぞれの働きのためにお祈りください。

4月2日は日本福音ルーテル教会宣教開始記念日

 4月2日は、宣教開始記念日です。
 これは、1893年(明治26年)の4月2日のイースターの夕べに、日本福音ルーテル教会としての最初の公的な礼拝がもたれたことに由来しています。
 この礼拝は、佐賀市松原明治通の古い民家を礼拝堂にして、シェーラー宣教師の説教、最初の邦人牧師山内量平師の司式で行われました。ルーテル教会のメンバーは、ほかにピーリー宣教師と山内量平夫人のみの4人で、他に佐賀市内の日本基督教団の会員数名が応援に駆けつけてくれたとの事です。

 宣教百年を祝った1993年は、4月2日の夕刻に、この佐賀教会を会場にして、宣教開始百年感謝礼拝が持たれ、その場で3名の新任牧師の按手式が持たれ、180名が各地から集まりました。

今年、宣教開始から113年が経ちます。
これまでの神様の導きと、先人の努力を思い起こしながら、各地の教会や、それぞれの信仰のこれからの歩みをおもう有意義な日になればと思います。

クリスチャンのライフカレンダー

一生を主と共に

 キリスト者として生きる私たちの人生には、いろいろな節目があります。誕生の時。いいえ、その前に神様によって命が与えられ、母の胎内にいてこの世界に一歩踏み出すのを待っている時。そして、命が与えられ、やがて老いてゆくまで、悲喜こもごもの長い或いは短い一生を神様とともに歩んでいます。そこで人生の節目節目に起こる出来事をどのように捉えたら良いか、その時々をどのような心で迎えたらよいかを考えてみたいと思っています。

 題して「クリスチャンのライフカレンダー」。「父や母から子へ、ある時は、祖父母から孫へ、そのまた逆方向へと様々な手紙」シリーズでお届けします。お読みになって、きっと、私は、こう思うとか、こんな経験をしたとか、ご意見が溢れることでしょう。その時は、編集担当まで、お寄せくださるようお願い致します。「るうてる」などで分かち合いたいと思います。
 神様の御心に聴き従い、共に祈りつつ・・・。

Information

Teensの詩が本になりました。

第13回全国春のティーンズキャンプで参加した72名のティーンズが表現しました。
「いのちの詩」(A4変形140ページ)1冊500円
申込は…
宣教室TNG-Teens佐藤和宏まで
email:kz-sato@jelc.or.jp

るうてる700号記念!

 今月号は、記念すべき700号になりました。
 広報室では、これを機に、創刊号からの機関紙の歩みを振り返りました。歴史の中で廃刊や新装、休刊も繰り返しながら、日本福音ルーテル教会の歴史を刻み続けてきた機関紙の歩みが見て取れます。
 そこで、今月は創刊号や、るうてるの歴史を特集した特別付録が付録になっています。皆様も、この変遷を見ながら、先人の歩みと神様の導きに共に感謝していただければと思います。また、「るうてる」縮刷版のDVD-ROMも発売することになりました。視覚障がい者の方の要望にもお応えしようと、「テキストるうてる」もインターネット上に掲示し、希望者には電子メイルでお届けすること、などいくつかの新しい取り組みも始めます。詳細は付録をご覧ください。
 これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。

<牧師の声>私の愛唱聖句

西教区 広島教会 牧師 立野泰博

神の言葉を売り物にせず(コリントの信徒への手紙二2章17節)

 今回から新しいシリーズが始まるとのこと。その第1回目を与えられて感謝です。「私の愛唱聖句」ということで、いろいろと考えてみました。
 九州学院高校ではじめて聖書を手にしました。そして、イエス様の言葉に「ここには真実というものがある」と感動したことを覚えています。ところがそのとき、それがどのみ言葉だったか、たぶん聖書全体に感動したのだと思いますが思い出せません。高校生という思春期に聖書に出会ったことは感謝でした。それかも人生の重要な場面で聖書のみ言葉に支えられてきたのは確かなことです。ただ、その中のたった一つといわれれば、コリントの信徒への手紙2、2章17節です。私の愛唱聖句であり、牧師としての確認のみ言葉でもあります。
 いまも説教壇に立つたびに 心の中にある子供の声が聞こえてきます。それはいつもこう語りかけてくるのです。「先生は自分の話を自分で聞いて面白いと思う?」。この言葉を忘れることはできません。まだ神学生だった時、教会学校礼拝で説教をしたあとに教会学校の生徒に言われた言葉なのです。しかし、感謝して忘れることができない言葉です。いまは天使のささやきだったと思います。
 自分が語ることを会衆になって聞いてみるとき、福音として聞けるかどうか。自分の話は自分にとって福音かと問うてみるのです。これは私の説教の原点です。自分で聞いていやになる話は、人が聞いたらもっといやになるはずです。それは説教だけの問題ではありません。親子の間、友人との間でもおこることです。娘にぐちぐちと怒っている自分が、もし反対だったらと思うとゾッとします。たぶん「もうわかったからやめて」というかもしれません。そんなときに与えられたのが「わたしたちは、多くの人々のように神の言葉を売り物にせず、誠実に、また神に属する者として、神の御前でキリストに結ばれて語っています」というパウロの言葉でした。この「神の言葉を売り物にせず」が、生涯の課題でもあります。
 「神様のクレヨン」というエッセイ集を出版するとき、「神の言葉を売り物にせず」という言葉が響きます。自分はこの出版を何のためにするのか。これをとおして何をしたいのかと問うことにしています。そのときに「神の御前でキリストに結ばれて」という聖句に慰められます。すべてのみ言葉は宝石である。キリストに結ばれて語るとき、それは真実の宝石になると信じています。

信徒の声 ~教会の宝石を捜して~

東教区市ヶ谷教会信徒 赤間峰子
キリスト教との出会いについて聞かせてください。
 私は1941(昭和16)年に女学校を卒業しました。父は娘が働くことを嫌っていましたが、一年の約束でお茶の水の保育科に入学しました。そこで周郷先生という方に出会い、その講義の中に神さまやキリストの話がよく出て来ました。それが初めてキリスト教に触れたときでした。今思えば、国立の学校でよくそのような授業が出来たものだと思います。その後、幼稚園に就職し、結婚。主人はキリスト教に反対していましたから、教会へ行くこともありませんでした。
 そんなあるとき、市ヶ谷教会の佐藤邦宏牧師が近隣に配布した「キリスト教通信講座」の申込書がわが家の郵便受けにも届けられ、講座を受けることになりました(第一号だったそうです)。一年ほどで講座を終了し、礼拝に行ってみようということになりました。当然、主人には内緒で、礼拝が終わるとすぐ家に戻る生活が続きました。
 その後、主人、周郷先生が相次いで亡くなり、他に頼るものはないと洗礼を受けることになりました。それ以来、礼拝はほとんど休んだことがありません。今思うと、すべて神さまの計画されたことだと感じています。

「ほしくずの会」で活動を続けておられますが、ご紹介ください。
 カトリックの2人のシスターが炊き出しを始めたことによって「ほしの家」が始まりました。1992年に川本さんに「山谷に行ってみない」と誘われ、好奇心もありましたので、見学ぐらいの気持ちで出かけて行きました。その頃は、まだ本格的な炊き出しも行われてなく、翌月から出来る範囲でやってみましょうということになり、100個ほどのおにぎりをにぎり、自転車で公園に出かけたものです。2Kほどのアパートに大勢の人が集まり、ルーテル教会だけではなく、様々な教派の方々と一緒にいい働きが出来たと思います。
 ところが、ガラスが割られたことで、アパートから退去しなければならなくなり、ほしの家は一時閉鎖されることになりました。しかし、公園に待っている人がいるということで、ルーテル教会だけでも活動を始めたのが「ほしくずの会」です。すべてボランティアですから、強制はありません。自分の出来ることを出来る時間にするようにしています。無理をすると、長く続けることができませんから。
 これらの活動は教会が道を作ってくれたことですし、当然、キリストに押し出されていることと感じています。

今後の希望されることは何ですか?

時代も変わりましたから、若い人の後に続きたいと思います。ぜひ、若い人にご自分の出来ることを出来る時間にという気持ちで、ボランティアをしていただきたいと願っています。

求道者の旅

第13回 4月-新しい命の月

ケネス・J・デール ルーテル学院大学名誉教授 引退宣教師

 4月は、新しい命をお祝いするイースターがあります。日曜日ごとに復唱する使徒信条には「主は……十字架につけられて死に……三日目に死者のうちから復活し、天に昇って、全能の父である神の右の座につき……」何という驚くべき言葉でしょう。イエス様が死から蘇ったということは、皆さんにとってはどのような意義があるのでしょうか。

新たなる力
 最近、私は霊的なスランプを経験いたしました。私の周りと内部に悪の力を感じたのです。しかし、このイースターに際して、イエスの復活を新しく素晴らしい事の象徴として認識することができました。これは新しい形の力を宣言する出来事でした。それは未だ認識されていない、また説明する事ができない命の力です。科学の領域では多くの新しいエネルギーが発見されていますが、イエスの死からの復活に関しても、生きるための命のエネルギーを見る事ができます。人類が知っている生物学、物理学の原理を超えた命のエネルギーの新しい形を、この出来事において発見できるのです。信仰を持つという事は、この偉大な新しい形のエネルギーを信じるという事に他なりません。今でも世界中において、そして私にも働いて下さっているのです。
 信仰とは私を攻撃している悪の破壊的な力が、神の力すなわち「生けるキリスト」によって克服されるという事です。

神秘的な力
復活のイエス、生けるキリスト、彼はどこにいるのでしょう。どのように認識すればよいでしょう。彼は教会を導いているでしょうか。今私と共にいるのでしょうか。復活に関して深く吟味しようとする時、これらの質問は出てきます。「生けるキリスト」を真に信じようとする時、そして心を開きそれを受け入れる用意があるならば、私達に働く不思議な力の偉大な可能性に対して、驚きと喜びに満たされるのです。イエス様を墓から導き出した力は宇宙から消滅してはいません。この真の新しい命の力は、使徒信条「全能の父である神の右の座に着き」の比喩として限定する事はできません。 (翻訳:上村敏文)
*「求道者の旅」より抜粋

 このコラムもう一年続けることになりました。このような形で日本中のルーテルにつながる方々と交わる事ができることを光栄に思います。このコラムを通して新しい角度から信仰の意味を考える刺激となることを希望し、祈ります。また、原本「ASeeker’sJournal」の記事の翻訳をしているルーテル学院大学の上村敏文先生に感謝したいと思います。原本を希望される方があれば、お送りさせていただきます。
お問合せkoho04@jelc.or.jp

【聖書研究】詩編を味わう

1神の祝福を生きる

文 賀来周一

いかに幸いなことか……主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人。その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び、葉もしおれることがない。詩編1編1?3節

祝福にあずかるために
「いかに幸いなことか」という冒頭の言葉は、主イエスの山上の説教にある九福の教え(マタイ福音書5章)にある「幸いである」と同じで祝福されるという意味があります。祝福とは、そこだけを切り分けて聖別することで、信仰者が生きる上で神からいただくものは単純に幸福であるという意味ではありません。まことに神のみがおできになることに人があずかって生きることができるということです。
 祝福をいただくためには、主なるお方の御心に従って生きる者でなくてはなりません。その生き方を示すにあたって、主の教えを守ると言わず、教えを愛するという言葉が使われていることに注目すべきです。愛するとは、神の御心とは何であるかを絶えず求めることなのだということを、この詩編作者は「その教えを昼も夜も口ずさむ」と表現します。まるで歌を歌うように心のなかで口ずさんでいるのです。
 信仰者とされた以上は、神との関係なしに日を過すことはありません。ことさら意識せずとも神との関係のありようを思い描いて生きているはずです。神は一体何をこのわたしに求めておいでになるのか、何をしようと思っておいでになるのか、思わず知らず一日に何度も思い巡らすことでしょう。「口ずさむ」とは、そのようなわたしたちの姿を表します。それこそ信仰にある者の生き方であって、どんな善いことをするか、そんな悪いことをしないかの行為の選択ではないのです。道徳を基準とした生き方とは一味ちがうことを知る必要があります。

生活の中の祝福
 そのような信仰者の日々は、神のみがおできになることにあずかって生きることにほかなりません。それが神の祝福の中にあることなのだと作者は教えているのです。
 しかもそのことは、人の生活の只中で行われる信仰の営みです。「その人は流れのほとりに植えられた木」とありますが、この流れとは人工的に掘られた運河のことで、木もまた植樹された木を意味しています。人が構築し、人の匂いがむんむんする所、それこそわたしたちの日々の生活の世界です。その中にあって主の教えを愛し、口ずさむわたしがいます。
 ときには神の御心はわたしにとって何であるかを探しあぐねることもありましょう。病の床に臥せざるを得ない時、懸命の努力が報われない時、愛が裏切りに出会った時、取り去りようもない人生の重荷にあえぐ時、神の御心はどこにもないかのようです。そのようなとき、この詩編の言葉は大きな慰めです。信仰によって生きる人は、神にしかおできにならないことにあずかることができると教えるからです。
 ヘンリ・ナウエンは、その著「傷付いた癒し人」の中に、一人の神学生を登場させます。彼は病院での臨床訓練につくことになりました。病床訪問に備えてカウンセリングの方法をひたすら学び、病床に訪れます。ある時、懸命に関わった一人の病者が手術の甲斐もなく天国に旅立ってしまいます。彼は、言葉を交わし、祈りをささげ、懸命に関わった病者との日々が一体何であったのかと空しさに襲われるのです。その彼にスーパーバイザーの牧師が声を掛けます。
「君はその病人と最後に別れる時、何と言って別れたのかね」。
「僕は、『また明日』と言って別れたのです」
 牧師は彼に言います。
「君が、普通の人として、その言葉を言ったとすれば、単なる挨拶に過ぎない。しかし、君は信仰者として、その言葉を言ったはずだ。だったら、『また明日』と言った、その言葉の明日は、亡くなった人にとって、永遠の明日になっている」
 人の知恵は、この意味を捉えることはできません。しかしながら信仰の知恵は、ここで起こったことの中に神のみがなさることが信仰者の生活の中にあることを教えます。人の日常の営みでありつつ、その中に神が切り分けて聖別してくださった世界があるということです。信仰者は、その祝福の世界にあずかって生きることができる、これこそ幸いというべきでしょう。

集中連載 総会に向けて……③

総会に向けて各委員長にお話をうかがいました。最後はP6、P7委員長です。

P6(組織と宣教態勢の見直し)

委員長 山之内正俊
  P6の課題は、教会を組織の面から改革することです。先ず第一に、日本福音ルーテル教会を鳥瞰図的に見渡し、教会の規模と配置という観点から、見直しを図りました。そして教会再編という課題を上げ、教会の合同を目指しました。合同には至らなくても、幾つかの教会が協力して宣教に当たるその協力のあり方を強化する方策として、新たに「教会共同体」という概念を導入しました。教会の合同あるいは「教会共同体」形成によって、教会の力を結集し、宣教力を高めることが狙いです。
 次に、常議員会の構成を見直しました。本教会の行政執行機関としての機能を高めるために、教区選出の常議員を、本教会選出の教区所属常議員とし、各教区から男女1名ずつ推薦される中から、本教会総会において各教区1名ずつの常議員を選ぶことにしました。その際、とかく男性のみに偏りがちなのを防ぐため、2名以上の男女を確保することとしました。また、新たに議長指名の常議員を設け、宣教主事の任に当たらせることとしました。この常議員会の構成の改革は憲法を改正しなければなりません。憲法を改正するには、全正議員(出席議員ではなく)の3分の2以上の賛成が必要です。是非、出席して下さって採決に参加して頂きたいと思います。
 総会には、P6関連としては、憲法改正案、本教会規則改正案、そして新規の規定案が提案されます。
 総会では、具体的には、これらの関連する憲法や規則や規定の条文について審議をして頂くことになりますが、何よりも、福音を一人でも多くの人に伝えるという使命を果たすための教会に変身するのだという思いを持って、議論して頂きたいと思います。安定した教会という教会のあり方から、手弁当を下げてでも他者に関わる教会、自分が生かされている福音を一人でも多くの人と分かち合う教会を目指して、教会の改革に取り組みたいと思います。そのような熱意の溢れる総会となることを期待します。

P7(財政計画)

委員長 関口昌弘
1.現在まで取り組んできたこと
 第21回総会期の中で検討・審議してきたことは、①長期財政20ヶ年計画、②教職退職給付制度/教会年金改正、③神学生奨学金制度変更、④土地建物計画支援制度の見直、⑤協力金に関する改正等である。①~③は財務委員会マターとして合同常議員会/常議員会で審議され既に実施(①、②)されているもの、07年度から実施する(③)ものである。
2.総会に提案されること
 ④土地建物計画支援制度の見直、⑤協力金に関する改正の2件である。
 内容的には、合同常議員会/常議員会で確認されていて第22期総会に成文案を提案する。④は、いわゆる1/3方式の見直しであり、自己資金率:貸付率:補助率がそれぞれ50%:40%:10%である。
 ⑤は、「暫定的」にPM21予算を生み出すために協力金の配分率を学院:教区:本教会をそれぞれ10%:40%:50%に変更する。
3.それはどのような変化をもたらしますか
 本教会の財政は、極度に弱体化しており、その部分的なてこ入れに過ぎない。具体的には、本教会の年間必要経費は、約1億2千万円であるが、協力金は、4千万円弱である。この差は、今まで蓄積してきた資金・基金からの繰入と収益からの繰入である。この状態を脱却するのは、容易ではない。
4.総会で議論してほしいこと
 協力金配分案(⑤)が「暫定的」との意味は、07年度と08年度のPM予算確保である。抜本的に本教会と教区のあり方は、教会再編の状況を見きわめた上で、08年総会に新たな提案をすることを意味している。

教勢表速報 受洗者減少は続く

 各教会から集まった2005年度の集計表によると、全国集計の受洗者数は172名と前年に続き減少となり、過去最低を更新しています。
 微増してきた召天者数と、減少を続ける大人の受洗者数は、今年ほぼ一致してきました。これは他教派にも見られることですが、教会員の高年齢化、受洗者の減少、教職者の減少という課題にどこも直面しています。
 教会の現実を見据えて、効果的な宣教方策実現に、全国の祈りと知恵を集めることが期待されます。
 詳細は、総会前に配布される正式な集計表をご覧ください。

世界の子ども支援 チャリティコンサート

 日本福音ルーテル社団(JELA)と日本福音ルーテル教会・世界宣教委員会は、第3回「世界の子ども支援チャリティコンサート」を開催します。今回はハーピストのクリスティーナ・トゥーリンさんを米国からお招きし、くつろぎに満ちたコンサートをお届けします。ぜひ、おいでください。
■テーマ■
Helping Children in Need
餓えや病気に苦しむ子どもたちに愛と希望を!
■入場料■
無料*席上献金の時間があります
■コンサート日程と会場■
5月19日(金)午後7時 田園調布教会
5月20日(土)午後2時 蒲田教会
5月21日(日)午後3時 札幌教会
5月23日(火)午後7時 本郷教会
5月25日(木)午後7時 京都教会
5月26日(金)午後7時 熊本教会
5月28日(土)午後2時 岡山教会
5月28日(日)午後2時 栄光教会
■問い合わせ総合窓口■
日本福音ルーテル社団(JELA) ◆電話:03-3447-1521
※詳細は、各教会へ送付済みのポスター等をご覧ください

議長コラム 16「全国総会に向けて」

 4月は出発の時です。それぞれの教会で、それぞれに新しい歩みを始められたことと思います。
 今年も、牧師の交代が起こった教会が幾つかあります。それらの教会では特に、新しい歩みを始める月として、この4月を感慨深く迎えられたことと思います。希望に満ちた出発の上に、神様の祝福をお祈り致します。
 さて、この4月は、日本福音ルーテル教会全体にとっては、5月3日からの全国総会に向けての準備の時です。私たちの教会では、総会は最高意思決定機関となっています。この総会で、向こう2年間の教会の歩みが方向付けられます。この総会での決議に基づいて、常議員会が具体的な教会行政を執行して行きます。
 今、私たち日本福音ルーテル教会は、『宣教方策21』を大きな指針として掲げ、歩んでいます。今度の総会は、この『宣教方策21』を具体化する総会となります。 この方策の狙いは、教会の力を外に向って発揮することです。教会の使命を、福音を一人でも多くの人に実現することとして捉えるからです。
 今、教会の危機が叫ばれています。教会の危機とは何でしょうか。それは、福音のもつ力が、福音のもつ力そのままに発揮されないことではないでしょうか。ですから、『宣教方策21』の狙いは、福音のもつ力を福音のもつ力そのままに発揮させることです。
 そこには、色々な面での改革が必要でしょう。『宣教方策21』では、次世代の育成、信徒のあり方、牧師のあり方、施設との関係、世界への目の向け方、教会組織のあり方、財政の仕組みといった切り口を捉えて改革に取り組んでいます。
 教会は、何よりも集う一人ひとりが喜びに満たされるところです。そして、その喜びは、その人に留まるのではなく、その人からほとばしり出ます。そのほとばしり出る喜びが、教会の外に向って福音を伝えるのです。そのような教会となることを目指して、5月の総会を迎えたいと思います。
(m-yamanouchi@jelc.or.jp)

先輩からのメッセージ

時代との真摯な対話を!

中村圭助先生

3月末に引退された中村先生からメッセージを頂きました。

 神学校を卒業しながら、当時の教会刷新を願って牧師試験を一時辞退した(9氏宣言)。主の教会への熱い思いがあったからである。1年の自活の後、共感をもって迎えて頂き、以来33年間、主に導かれて来たことに心から感謝している。しかし今、変化する時代の中で、教会の教理的な刷新が求められているように思う。時代への適切な対応がなされることを祈りつつ見守っていきたい。

2006年度牧師補研修

 例年の研修プログラムである2006年度の新任研修及び牧師補研修の第1回が、3月16日から17日、東京教会を会場に行われた。今年は、3名の新任教職・牧師補(関野和寛、西川晶子、花城裕一朗)が対象となった。主な研修内容は、①「日本福音ルーテル教会宣教21について」(議長・宣教室長)、②「日本福音ルーテル教会の牧師像」(教師会長)、③「教会の人間関係」:「牧師と信徒」(三浦知夫牧師)、「教会の危機管理」(益田哲夫)、④「牧師の具体的働き」(北尾一郎牧師)、⑤「信徒の声―牧師に期待すること―」(石原京子、柳原行雄)。なお、中間研修は2006年10月頃、浜名湖周辺で開催する予定である。秋までの各々の牧師補の課題は、a.中間研修までの課題「派遣された教会の客観的分析と牧会及び宣教課題の抽出」(A4・4頁程度)、b.1年間の自己課題の設定である。

インド・ワークキャンプ

2月19~27日に、第2回インド・ワークキャンプを開催した。今回は6名の参加者が、北西部のCRHPという施設に遣わされた。義足作りを中心に、小学校での折り紙遊び、農場の見学、村のヘルスワーカーを訪ね、その働きを見たり、別の村での結婚式にも参加した。言葉の壁を越え、心からのもてなしをしてくださる現地の方々の輝く笑顔に、参加者の不安はすぐに消えていった。日本に戻った今、インドの現状やCRHPの働きを伝え、彼らを支えるため、キリストの手足となりたい。

アスベスト対策を各教区で!

社会でも大きな問題となっているアスベストに対して、昨年、事務局より各教区宛に対応するようと指導がありました。東教区では、早速2月の牧師・代議員会の席にアスベスト問題に携わる関係者を招き、実情を聞くなど簡単な勉強会を開いたようです。各教区でも、対応くださいますよう、お願いします。

公告

この度左記の行為を致しますので、宗教法人法第二三条の規定に基づき公告致します。
二〇〇六年三月一五日
宗教法人 日本福音ルーテル教会 代表役員 山之内正俊
信徒利害関係人各位

森教会

・土地売却
所在 大分県玖珠郡玖珠町大字帆足字大釣
①地番 三二七番壱三 地目 宅地 地積 四五二・六二㎡
②地番 三二七番九 地目 宅地 地積 一・九七㎡
③地番 三三三番二 地目 宅地 地積 二一・五九㎡
・建物売却
所在 大分県玖珠郡玖珠町大字帆足字大釣三二七番一三
家屋番号
種類 教会
構造 木造スレート葺二階建
面積 一階 九四・二一㎡ 二階 一七・三五㎡
売却理由
法人解散による。同教会は永年不活動教会の常態にあり、森教会、九州教区及び包括宗教法人たる本教会常議員会において解散決議がなされ、目下手続き中である。なお建物の所有権は現在森教会にあるが、解散認証次第本教会宛に無償譲渡され、本教会所有の土地と共に売却予定。
以上

2006年度 教職人事異動

第21期第8回常議員会で承認された人事異動についてご報告いたします。

◆人事異動(以下、2006年4月1日付)
・重富克彦札幌教会主任、新札幌教会主任(兼)
・岡田薫 札幌教会協力(兼)
・徳野昌博 小石川教会主任
・栗原茂 稔台教会主任
・小副川幸孝 藤が丘教会主任
・立山忠浩 板橋教会主任(兼)
・谷川卓三 刈谷教会主任(兼)
・三浦知夫 浜松教会主任(兼)浜名教会主任(兼)・秋山仁豊中教会主任(兼)
・永吉秀人 豊中教会協力(兼)
・坂本千歳 松江教会協力(兼)
・立野泰博 宇部教会主任(兼)防府教会主任(兼)徳山教会主任(兼)益田教会主任(兼)柳井教会主任(兼)
・藤井求義 徳山教会副牧師(兼)防府教会副牧師(兼)益田教会副牧師(兼)柳井教会副牧師(兼)
・宮澤真理子 日田教会主任 甘木教会主任(兼)
・箱田清美 唐津教会主任 小城教会主任(兼)
・水原一郎 久留米教会主任 田主丸教会主任(兼)大牟田教会主任(兼)
・後藤由起 小国教会協力(兼)
・重野信之 神水教会主任
・黄大衛 鹿児島教会主任 阿久根教会主任(兼)
・河田優 ルーテル学院チャプレン
・藤井邦夫 九州ルーテル学院大学チャプレン

◆宣教師
・J・ハリュラ 田園調布教会(信徒宣教師)
・D・パーソン 海外宣教主事(専任)
・パトリック・ベンケ(Patrick Benke、長期宣教師)九州ルーテル学院大学

◆任用変更(嘱託任用から一般任用)
・栗原茂
・箱田清美
・野口勝彦

◆新任(牧師補)
・関野和寛東京教会・花城裕一朗浜松教会・西川晶子防府教会(兼)徳山教会(兼)益田教会(兼)柳井教会(兼)

◆牧会委嘱
・古財克成 釧路教会(更新)
・中村圭助 板橋教会(新規)
・小泉潤 知多教会(更新)
・石田順朗 刈谷教会(更新)
・山本裕 浜名教会(新規)
・木下海龍 修学院教会(更新)
・早川顕一 聖ペテロ教会(更新)
・狩野具男 荒尾教会(更新)
・A・エリス 小国教会(更新)甲佐教会(更新)

◆定年引退(2006年3月31日付)
・中村圭助

住所変更

■福本豊子2033 Centergrove Rd.Kannapolis, NC 28083-6238,U.S.A.

※3月号で住所変更の案内をしましたが郵便番号が変更になりましたので再度ご連絡いたします。

市町村合併に伴う住所変更
■合志教会
〒861・1101熊本県合志市合生3937

関連記事