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機関紙るうてる

るうてる2018年9月号

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説教「どこにいるのか」

日本福音ルーテル小鹿教会、清水教会 牧師 秋久 潤

また、 イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる」(マルコによる福音書4・26~28)

私は幼い頃、父親と教会に通っていました。その後、私たちは教会を離れ、キリスト教とのつながりは途切れます。地質学が好きな父は、私を山登りにも連れていってくれたのですが、趣味を無理強いすることはありませんでした。最近になって私も「地」や「土」に関心を持つようになりました。
「土」といえば、土と人の間には密接な関わりがあると創世記に書かれています。土から人は造られ、神が地に命じると草木が生えました。神のようになろうとして善悪の知識の木の実を人は食べますが、自分が裸であることを知り、いちじくの葉で腰を覆います。隠れるアダムに神は「どこにいるのか」と呼びかけるものの、アダムもエバも責任転嫁をしてしまいます。人が罪を犯すと土が呪われ、作物が実らなくなります。その後、土地(居場所)を求めてイスラエルの民はさまよい、そこに神が同伴されます(創世記から申命記)。

私自身の話 になりますが、20歳の頃、「理想の自分」と「実際の自分」の差に耐えられなくなったことがあります。「大切なもの(私にとっては家族)を守るためには強くならなければならない」と自らを駆り立てたものの、思うように強くはなれないことへの幻滅と、大切なものを守れない罪悪感がありました。誰かに相談したり、自分をありのままに受け入れたりすることができれば楽だったのですが、取り繕うことを続け、閉塞感に押しつぶされそうになりました。そんなとき、三浦綾子さんの『塩狩峠』を読み、引用されていた「一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死ねば、多くの果を結ぶべし」(ヨハネ伝12・24)に心が揺さぶられました。
「一粒の麦」は本来キリストを指しますが、「私自身」のことだと解釈し、キリストを信じる者には死を越えた先にも希望があると感じました。また、キリスト教について知るうちに「立派だから救われるのではなく、ありのままの私が神にゆるされ、受け入れられている」と感じました。そして、キリストに賭けてみようと思いました。教会に行かなければキリスト教は分からないと三浦綾子さんがおっしゃっていたので、以前とは別の教会に行ってみました。そこで居場所ができ 、洗礼を受け、満たされた気持ちになりました。
ところが「キリスト教に求めるものが居場所だけでいいのか」という不安が湧いてきました。居場所さえあれば危険な宗教団体でも良かったのではないか、たまたま先にキリスト教と出会ったから良かったものの、順序が逆ならその宗教団体に入っていたのでは、と思ったのです。「キリスト教の信仰内容より、居場所の有無を私は重視しているのでは」という疑問です。
そのとき、冒頭の聖句に出会いました。土に種を蒔くのは人ですが、成長させてくださるのは神です。人の努力は、成長の促進も妨害もできない。土が人の手を離れて「ひとりでに」実を結ばせるからです。この成長が、神の国にたとえられています。神の国は「神が支配しておられるところ」であり「キリストのゆるしと愛が支配するところ」なのです。ゆるしと愛は、私の努力によって獲得するのではなく、神が恵みとして与えてくださる。「どこにいるのか」と問われれば「私は、キリストのゆるしと愛が支配しているところにいる」と答えることができます。
キリストがゆるしてくださっていても、私たちの確信はたびたび揺らぎます。私たちは、良くも悪くもアダムと似ており、神のようになって物事をコントロールしようとし、ゆるしと愛から離れようとしてしまいます。しかしその私たちを、父なる神は「どこにいるのか」と探し求め続けてくださいます。愛のゆえに、御子イエス・キリストを十字架につけて死なせ、私たちの内にイエスが生きるようになりました。御子イエスが父なる神に愛されているように、私たちはゆるしと愛を受け継ぐ神の子なのです。私たちのこの希望は、イエス・キリストです。

連載コラム 直線どおり」久保彩菜

⑥「なんのために生まれて、なにをして生きるのか、答えられないなんて、そんなのはいやだ」(やなせたかし)

困って泣いている子がいたら必ず立ち止まり、顔(パン)を分け合う、そんなアンパンマンに魅了された幼い頃のわたしの夢は「アンパンマンになりたい」でした。中学生で聖書と出会ったわたしはアンパンマンとキリストを重ね「イエス様ってアンパンマンみたい」と感じたほど。誰よりも傷つき、痛みを知り、優しく微笑み、強さを誇らない。大好きなアンパンマンを感じさせるキリストとわたしの出会いは「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」に答える歩みの始まりでもありました。

そんなアンパンマンは、ジャムおじさんが「勇気の花」を用いて「心のあるパンを作ろう」とした時に、偶然「命の星」が吹き込まれてできた特別なパンでした。そして、ある時ジャムおじさんが崖から落ちそうなところを助けたことで、アンパンマンは人のために生きる意味を見出し、困っている人に自らの顔を分け合う決心をします。特別なアンパンマンでさえ生まれながらにして「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を知っていたわけではなく、生きていく歩みの中で、命の意味に気づきました。そんなアンパンマンの姿に励まされた日もありました。
しかし教壇に立つ今、わたしが子どもたちと一緒に考えることは、もはや「なんのために生まれ、なにをして生きるのか」ではありません。キリストの希望の1つは「なんのためにわたしは生かされているのか」を問うこと。それぞれに与えられた祝福に目を留め、思い巡らせることなのです。
わたしは、あなたは、なんのために生かされていますか。その問いは希望のはじまり。すでに生かされて歩んできたこの恵みを、感謝をもって受け取り、喜びをもって精一杯歩んでいきたいのです。

ルーテル聖書日課 読者の集い

毎年優れた講師が分かりやすくお話しくださり、信仰に力が与えられます。
全国にルーテル教会の友人ができる喜びもあります。
■日程/10 月22日(月)~24日(水)
■主題/律法から福音へ
■講師/石居基夫先生(日本ルーテル神学校校長)
■参加費/19,000円(2泊6食)(個室は1,000円増)
■場所/軽井沢フェローシップバイブルキャンプ(長野県軽井沢町発地1061-54)
北陸新幹線「軽井沢」から、しなの鉄道で2駅の「信濃追分」より送迎。
■申込み・問合せ/ルーテル聖書日課事務局
申込みはハガキでお願いします。
〒514-0823 三重県津市半田3424-81-204
FAX.059-253-8789、TEL.090-2685-7355
■申込金/10,000円(参加費の内金)
■振込先/郵便振替01080-4-12181
ルーテル「聖書日課」を読む会
■締切/10 月13 日

聴議長室から 大柴譲治

二人または三人が集まるところには

「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」と主イエスは言われました(マタイ18・20)。主は二、三人という小さな交わりの中にもご臨在すると約束してくださっています。この御言に慰め励まされてきた方は少なくないことでしょう。特に地方で少人数で礼拝を守っている教会にとってこの御言は切実です。自分たちの教会がこれからどうなってしまうのだろうという先の見えない不安の中に置かれているかもしれません。しかし主は小さな群れの中にも必ず共にいてくださるのですから、心配はいりません。教会(エクレシア)とは建物や制度ではなく、イエスによって呼び集められた聖徒の群れです。教会は基本的には「人」なのです(もちろん建物や制度も大切ですが)。アウグスブルク信仰告白の第7条に「教会は聖徒の群れであって、そこにおいて福音が純粋に説教され、 サクラメント(聖礼典)が福音に従って正しく執行される」とある通りです。
6月30日にユネスコは「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を世界遺産としてリストに記載することを決定しました。 初代教会や日本の潜伏キリシタンたちは厳しい迫害下、礼拝堂のないところに秘かに集まってみ言葉とサクラメントを分かち合いながらその信仰を守り続けたのです。 二人または三人がキリストの名によって集まる中、生ける復活のキリストの現臨(リアル・プレゼンス)が信仰者たちを根底から支え続けたと申し上げることができましょう。
7月10日から12日の3日間、北海道特別教区の帯広教会(宣教開始1977年)、池田教会(同1956年)、釧路教会(同1966年)を教区長会で訪問してきました。各個教会としてこれまで多くの信徒・教職がその信仰の歴史を刻んできたことを説教台や洗礼盤、壁に飾られた写真や御言は証ししていました。
組織的に現在は帯広教会に属する帯広礼拝堂、池田礼拝堂、釧路礼拝堂となっています(主任は岡田薫牧師)。これらの教会との深い関わりを熱い思いをもって思い起こす教職・信徒、「北伝推」参加者なども少なくないことでしょう。建物の維持管理が困難となる中、帯広教会は池田礼拝堂と釧路礼拝堂を閉じるという決断を何年ものプロセスを経て祈りをもって行いました。家庭集会というかたちで信徒の方々を定期的に訪問して礼拝を守り続けることを選択されたのです。これも一つの「リ・フォーメイション」です。
二人または三人を大切にしてくださる復活の主が、関係者のお一人おひとりの上にその恵みと祝福とを豊かに注いでくださるように心からお祈りいたします。

宣教百年記念東京会堂 大規模修繕完了

東京教会役員会

およそ3ヶ月の時間をかけて、7月末に日本福音ルーテル教会宣教百年記念東京会堂(東京教会)の大規模修繕工事が無事完了しました。1996年6月に日本福音ルーテル教会全体の会堂として建て替えられ、早22年の歳月が経過しました。そのため全体的な経年劣化による大規模修繕時期を迎えており、昨年4月から設計者の西村晴道さん(静岡教会員)の協力を得て修繕の検討を始めました。

昨年7月、専門業者に建物全体の劣化状況の調査を依頼した結果、建物外装の亀裂やサビ、内外のタイル浮きが多数あり、できるだけ早期の修繕が必要であると判定されました。
22年前の建て替えにあたっては、宣教百年記念会堂として多くの方々により神学的な検討が重ねられて設計され、また全国のルーテル教会の皆様の祈りに支えていただきました。

寄せていただいた思いを後世へと責任をもって引き継ぐべく、今回の調査結果に基づき早期修繕が必要な外装全体と礼拝堂正面タイルの補修を含む大規模修繕を実施することにいたしました。およそ4千万円をかけての修繕により新築当時の外観がよみがえり、新たな気持ちで礼拝ができますことを感謝しています。引き続き、宣教百年記念会堂として皆様にご利用いただきたくお願いします。

ルーテル世界連盟(LWF)理事会報告

LWF理事 安藤 風

先日ジュネーブで行われたLWFの理事会に参加してきました。LWFはルーテル世界連盟の略で、98か国145のルーテル教会が加盟し、世界の平和と和解を目指して共に働く共同体です。年に一度の理事会で教会が直面している課題について話し合います。理事会の48人のメンバーは男性4割、女性が4割、青年が2割となるように、また地域や牧師と信徒の割合なども決まっています。日本福音ルーテル教会もこのLWFに加盟しており、私は女性で青年の信徒として昨年理事に選ばれました。

任命された当時、私はこの会議で何が行われるのかほとんど知らず、その過酷さに驚きました。会議は1週間に及び、その期間は毎日朝9時から18時、遅ければ20時まで話し合います。もちろんすべて英語で行われ、会議の内容は各地域の年次報告、神学や教会同士の関係、LWFの組織経営や財政、女性や青年の参加についてなど多岐にわたりました。
会議の内容はやはり理解できない部分も多くありましたが、それでもその中で気付いたことはヨーロッパのようないわゆるキリスト教先進国と、日本のようなキリスト者が少数派の国とでは状況の差が大きすぎるということでした。青年の話を挙げても、ヨーロッパでは青年の神学教育や教会におけるあらゆる決議への参加を課題にしていましたが、日本はまだそのレベルに達してはいないでしょう。日本では教会に、また神様に繋がり続けることすら難しいと感じる青年も多いはずです。世界の抱える課題をここで共有する前に、日本には日本の抱える課題があります。しかしわたしはそれすら理解していませんでしたし、その必要性すら考えたこともありませんでした。
理事の任期は残り5年間、来年の理事会はウガンダで開催されることが決定しています。それまでに英語も勉強しつつ、日本福音ルーテル教会の組織について、特に青年の抱える課題について教会の中で考える機会を持てればと思います。

LWFのウェブサイトhttps://www.lutheranworld.org

西日本豪雨災害と支援活動について

豪雨災害でご苦労される方々に仕えるべく、西教区が支援活動に取り組んでいます。連帯献金へのご協力にも感謝いたします。8月当初時点で300万円を超える支援が寄せられています。
西教区では、シオン教会徳山礼拝所の支援のもと、ルーテル徳山ボランティアセンターを開設しました。活動の中心となる牧師たちは、それぞれ複数の教会の責任を負っていますので、毎日被災地へ通うことはできませんが、広島県呉市の社会福祉協議会による呉市安浦のボランティアセンターとの連携により、現地で求められる具体的な作業に取り組みながら、寄り添う歩みを続けてきました。教区内はもとより、九州や東京などからもボランティアの参加を得ています。
以下、7月26日にボランティアに参加したルーテル学院高等学校の生徒さん(9名)と引率教諭の感想から部分的におわかちします。

・私自身も熊本地震を経験しましたが、今回の災害は水害ということで、車で移動している時も外を見ると家が泥だらけになっているところが多く、想像以上の光景でした。今まで嗅いだことのない臭いを経験しました。
・泥の中から子どもの靴やおもちゃ、キッチン用品などの生活感ある物がとりだされるたびに、胸に刺さるような痛みを感じました。
・被災者の方から「泥にうなされている感じ」と聞いて驚きましたが、共感もしました。「やってもやっても終わらない」ということも聞いて、もっとお手伝いしたいと思いました。
・心に傷を負っている方は少なくないと想像しています。泥だし等の作業ボランティアと同様に被災者への寄り添いなど、ニーズへの対応を中心とした活動も大切だと思います。機会があればそういったボランティアに参加してみたいです。
・受け入れて頂いた牧師の方々、ボランティアセンターの方々、本当にありがとうございました。被災者の方々のお心遣いも生徒たちには大変ありがたいものでした。

西教区による活動報告や連帯献金への情報は、以下のURLよりご確認いただけます。
https://jelc-news.blogspot.com/

プロジェクト3.11「いわき放射能市民測定室たらちね」の歩みとわたしたち

企画委員 小泉 嗣

私たちが細々とですが支援を続けている「認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね」は設立7年を迎えています。従来より続けられている全身放射能測定、食材、土壌、資材・植物、海水等の放射能量測定に加え、海洋調査や子どもたちが日常多くの時間を過ごす学校や保育園などの埃の測定、また昨年5月よりはじまったクリニックの事業など、その活動は多岐にわたり、地域に生きる人々の「日常」に寄り添うものになっています。
活動の詳細は事業報告から決算報告にいたるまでウェブサイトに詳細に記載されているので、ここであえて取り上げることはしませんが、展開される事業は個人・母親グループ・教育委員会等と、そこに生きる人々としっかりと顔を合わせ、そこに生きる人々の思いをしっかりと受け止めたものであるように思います。

その真摯な姿勢は「被ばく後の世界」(事業報告に記された重い、厳しい言葉でした)に生きる現実のゆえの姿勢であるのだと思います。そしてこの「被ばく後の世界」という言葉は、決して「被ばく前の世界」に戻ることはできないという現実を突きつける言葉であり、また福島やいわきに生きる人々だけの言葉ではなく、「後の世界」にしてしまった私たちの責任を問う言葉であるようにも思いました。

プロジェクト3・11は2014年3月にルーテル教会救援よりその活動の思いを引き継ぐ形で東教区ではじめられ、その活動の節目と定めた5年を2019年3月に迎えます。災害支援としてはじまった活動は同時に「被ばく後の世界」を生きる私たちの生き方を自らが問う活動であったと改めて思い返しています。

2012年5月の全国総会で採択された「一刻も早く原発を止めて、新しい生き方を! 日本福音ルーテル教会としての『原発』をめぐる声明」の末尾に記された言葉をもって結びます。
「この呼びかけを手始めとして、日本福音ルーテル教会の各教会・教区・全体教会レベルで『原発の安全性に関わる問題性』、『放射能被曝に関わる問題性』、『放射能廃棄物処理の問題性』、『核兵器廃絶との関係』、『世界のエネルギー政策とそれに関わる生活様式について』、『環境問題』等に関しての学びを含めての取り組みを開始していきます」

第20回ルーテルこどもキャンプ報告

キャンプ長 池谷考史

8月7日から9日まで、広島教会を会場に標記のキャンプが行われました。
テーマは「来んさい広島Peaceじゃけん」、主題聖句は「平和のきずなで結ばれる」エフェソ4章3節。全国から集まった27名の小学5、6年生が5つのグループに分かれて、3日間生活を共にし、様々なプログラムを通して平和について考えました。
初日、伊藤節彦チャプレンによる開会礼拝からキャンプ開始。その後、アイスメルティングでゲームを楽しむことで、緊張気味だった子どもたちの心が少しほぐれました。
2日目は朝からグループごとに平和記念公園へのハイキングへ出発。そこでは、平和記念資料館や原爆の子の像(被爆が原因で亡くなった12歳の少女の像)、韓国人原爆犠牲者慰霊碑、原爆ドームなどの各ポイントを、シールを集めながら見て回りました。キャンプに来るまで、原爆やそれにまつわる悲惨な出来事を知っていた子も知らなかった子もいましたが、原爆投下の現実に向き合ってみて、皆、柔らかい心で何かを感じ取ったようです。
当日は、暑さが厳しい中でのハイキングでしたが、全員の健康が無事に守られました。そして、その日の夜のプログラムで、平和と平和ではないとはどういうことなのかをそれぞれが考えた後、チャプレンから聖書の語る平和についてのメッセージを聞きました。
最終日には、このキャンプを通して学んだことや感じたことをそれぞれが皆の前で、発表しあいました。子どもたちは戦争の恐ろしさを思いつつも、平和を大切にし、それを求める自由な気持ちや、キャンプ中に楽しかった思い出などを一人一人の言葉で表現してくれました。最後に「平和の鐘」を鳴らして帰途につきました。
キャンプにおいて子どもたちが平和について考えを深めたことと共に、友達や年上のリーダーと一緒に過ごしたことも忘れられない素晴らしい思い出となって、きっと子どもたちの中にこれからも残っていくことと思います。皆様のお祈りとお支えに感謝いたします

追悼 ルンド宣教師

浅見正一(定年教師)

ルンド先生。なんとも懐かしいお名前である。
私が札幌教会より甲府教会に転任してきたときには、ルンド先生はすでに甲府教会で伝道についておられた。甲府というような地方の小都市において、アメリカ人は極めて珍しかったに違いない。それ故、町中のほとんどの人々がルンド牧師というアメリカ人をよく知っていたものと思われる。つまり甲府の有名人であった。人柄もよく、町中の人々に愛されていたと言っても決して過言ではないであろう。
教会の牧会の合間にはよく猟に出かけておられた。県内の牧師会のクリスマス会には狩りたての鹿の肉をご馳走してくれたりした。教会ではバイブルクラスを担当しておられ、バイブルクラスを通して熱心に伝道されていた。
あの物静かなルンド先生のお人柄を今でも懐かしく、はっきりと思い出している。

総会で選出された常議員の他、室長、主事に加えて以下の委員が、第1回常議員会において承認されました。ご奉仕を感謝し、主のお支えを祈ります。

第28回総会期 諸委員一覧

▼常設委員会(常議員会選出)

機関紙委員会
安井宣生/宮本新/滝田浩之/中嶋羊子/日笠山吉之/内藤文子/水原一郎/小泉基
神学校/ルーテル学院大学委員会
石居基夫/坂根信義/氏家純一(2018年10月から2022年9月まで)
青田勇/松岡俊一郎/橋爪大三郎(2016年10月から2020年9月まで)
神学教育委員会
三浦知夫/李明生/宮本新 /石居基夫/滝田浩之/青村ゆかり/池永清/木村猛
財務委員会
古屋四朗/木村猛/管田恵一郎/竹田孝一/滝田浩之
社会委員会
小泉基/秋山仁/李明生/内藤文子/高田敏尚/佐伯里英子

▼常置委員(総会選出)

法規委員
白川道生/伊藤節彦/岩切雄太/古財武久/久保彩奈
資格審査委員
田島靖則/西恵治
監査委員
沼崎勇/川口学
教師試験委員
小副川幸孝/田島靖則/沼崎 勇/神谷智子(第27回総会選出、2020年5月末まで)  浅野直樹Sr./末竹十大/小林恵理香(第28回総会選出、2022年5月末まで)
人事公平委員
秋山仁/内藤新吾/太田一彦/小出聡子/池田富雄
信仰と職制委員
宮本新/小副川幸孝/三浦知 夫/石原修/竹村洋子/小口むつみ
報告審査委員
小勝奈保子/加納寛之/榎本尚/尾田明子

▼その他の委員会
エキュメニズム委員会
永吉秀人/石居基夫/宮本新/安井宣生/江口再起/滝田浩之
世界宣教委員会
永吉秀人/浅野直樹Sr./関野和寛/八木久美/宮本新/滝田浩之
LWF/WICAS委員
望月通子
宣教師・J3オリエンテーション・ケア委員会
浅野直樹Sr./高村敏浩
熊本地区推薦=杉本洋一
メディア伝道委員会
加納寛之/滝田浩之/安井宣生/宮川幸祐
任用試験委員
大柴譲治/永吉秀人/滝田浩之/古屋四朗/木村猛/伊藤百代/教師試験委員長
憲法規則改正委員会
白川道生/末竹十大/岩切雄太/沼崎勇/西川晶子/松岡俊一郎/滝田浩之
教会史資料編纂委員会
滝田浩之/宮本新
式文委員会
平岡仁子/石居基夫/浅野直樹Sr./松本義宣/中島康文/多田哲
讃美歌委員会
日笠山吉之/松本義宣/中山康子/萩森英明/ ハンナ・ペンティネン
TNG委員会
委員長 三浦知夫
ルター研究所 運営委員
滝田浩之
DPC運営委員会
関野和寛

▼派遣理事役員
日本福音ルーテル社団
浅野直樹Sr./森下博司
日本キリスト道友会役員
滝田浩之/斎藤幸二
日本キリスト教連合会
滝田浩之
日本聖書協会評議員
滝田浩之
部キ連常任委員
沼崎勇
マイノリティー宣教センター
滝田浩之/李明生

※ここに記載されていない教会推薦理事は、その都度常議員会等で推薦する。

日本キリスト教協議会
・常任常議委員 滝田浩之
・常議員 滝田浩之/李明生
・教育部理事 佐藤和宏
・信仰と職制委員 石居基夫
・神学・宣教委員 宮本新
・財務委員 木村猛
・女性委員 安田やまと
・ ドイツ教会委員 李明生
・ 「障害者」と教会問題委員 小勝奈保子
・ 盲人伝道協力委員  本 浩
・在日外国人委員 李明生
・平和・核問題委員 内藤新吾
・部落差別問題委員 小泉嗣
・都市農村宣教委員会 秋山仁
・青年委員 渡辺  伸
・靖国問題委員 松田繁雄
・エクロフ委員 木村猛
・東アジアの和解と平和委員 小泉嗣
・キリスト者平和ネット 小泉嗣

▼TNG委員会
幼児部門
朝倉三枝子/浅野聖子/立野照美 /本多尚美/江崎愛/竹田拓巳
こども部門
河田晶子/小泉嗣/松本奈美/ 加納寛之/池谷孝史/宮川幸祐
Teens部門
岡田薫/永吉穂高/関満能/森田哲史
Youth部門
竹田大地/渡辺高伸/大和由祈/多田哲

第26回 秋のディアコニアセミナーのご案内

人も、食物も、すべての「命」は「土」からつくられます。そして土からつくられたものを食し、私たちは命を育みます。しかし私たちは往々にして「人はパンだけで生きるものではない、神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」というイエスさまの言葉の後半部分に重きを置いて聖書を読むことが多いのではないでしょうか。「パン(食物)」に、そしてそのパンを生み出す「土」に耳を傾け、思いを巡らしてみましょう。
神を愛し、人を愛し、土を愛するとの三愛精神を掲げ、キリストの愛を基に農業を通して隣人を愛し、平和な未来を願う人を育む教育に取り組む、日本で一番小さな農業高校である愛農学園高等学校が会場です。

■テーマ/土に生きる
■主題聖句/主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人 はこうして生きる者となった。(創世記2・7)
■日時/2018年10月7日(日)19時~8日 (月・体育の日)13時30分
■会場/愛農学園高等学校 (三重県伊賀市別府690)
https://ainogakuen.ed.jp/
近鉄名古屋より近鉄大阪線で約2時間「青山町」徒歩15分
■参加費/3千円(会場使用料・茶菓・8日食事代など)
交通費、宿泊費は自己負担となります。
(学内大部屋2500円程度、近隣ビジネスホテル8千円程度)

■プログラム(予定)
10月7日(日)
各自夕食を済ませてから、会場にお集まりください。
18時30分受付(小講堂)
19時 開会礼拝メッセージ 泉川道子さん (愛農学園教頭)
20時 発題 中井弘和さん(小鹿教会)
21時 終了

10月8日(月)
6時 農作業の見学
7時 朝食
8時 愛農学園の見学
10時 主題講演 上村真平さん(全国愛農会会長)
12時 昼食
13時 閉会の祈り

■主催/日本福音ルーテル教会全国ディアコニア・ネットワーク
■申込み・問い合わせ/
日本福音ルーテル千葉教会(FAX.043-244-8018 、メールchiba@jelc.or.jp)
申込みは以下を記入の上、お知らせください。
名前(ふりがな)、住所(郵便番号も)、希望宿泊先(ビジネスホテル・学内大部屋)、教会名または他の所属、連絡先電話番号、連絡先メールアドレス。

日本福音ルーテル教会 教師試験実施のお知らせ

2018年度「日本福音ルーテル教会教師試験」を下記要領にて実施いたします。教師志願者は必要書類を整え、教会事務局にご提出くださいますよう、お知らせします。

1.提出書類
①教師志願書
②志願理由書
・テーマ「なぜ『日本福音ルーテル教会の教師』を志願するのか」―あなたが考える宣教課題をふまえて―
・書式 A4横書き フォントサイズ11ポイント
③履歴書(学歴、職歴、信仰歴、家庭状況等を記入すること)
④教籍謄本(所属教会教籍簿の写し)
⑤成年被後見人または被保佐人として登記されていないことの証明書(法務局交付のもの。任用試験時に必要になります)
⑥所属教会牧師の推薦書
⑦神学校卒業(見込)証明書及び推薦書
⑧健康診断書(事務局に所定の用紙があります)
2.提出先
日本福音ルーテル教会 常議員会長 大柴譲治 宛
3.提出期限(期限厳守)
2018年9月21日金)午後5時までに教会事務局へ提出すること
4.試験日及び試験内容
志願者本人に直接連絡します。

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