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るうてる2006年

るうてる2006年1月号

機関紙PDF

ルーテル/カトリック共同委員会

 カトリック教会とルーテル教会との間で神学的対話が世界的なレベルで続けられています。その流れの中で、2004年10月31日東京・四谷にあるマリア大聖堂にて「義認の教理に関する共同宣言」の出版を記念してカトリック・ルーテルで合同礼拝が持たれたことは記憶に新しいことです。
 今回、ルーテル世界連盟(LWF)の指名により、国際委員の一人として1995年以来、関わってこられた徳善義和氏(ルーテル学院大学・神学校名誉教授)にお話を伺いました。

一致を目指して
 1967年に始められた国際レベルの委員会は、エキュメニカルな実践を神学的に確認したり、あるいは実践に先駆けて神学的な一致を確認、方向づけを与えるという役割を果たしています。
 これまで期を重ね、それぞれの成果を公にしてきました。第3期は「教会と義認」を取り上げて文書にまとめ、これが基となって「義認の教理に関する共同宣言」が両教会代表によって、1999年10月31日アウグスブルクにおいて公式に調印されるに至りました(教会代表によって署名された公式文書はこれが初めてです)。

「教会の使徒性」
 私自身は、1995年から始まって、2005年秋に終了した第4期の委員の一人でした。第4期は、「教会の使徒性」を取り上げ、1995年から対話を続け、第10回委員会(イタリア・バリ)をもって文書をまとめ、私の任期を終えることになったわけです。
 伝統的には、ルーテル教会は「教会の使徒性」をイエス・キリストの福音の使徒的証言とその正しい継承に見ているのですが、ローマ・カトリック教会は教皇と司教職における使徒の継承に見ているという大きな違いがありますから、神学対話においては新約聖書に遡って、その証言を相互に理解することから始まります。そして、特に宗教改革以降の展開を相互に検討し、共通の理解、相互に認め合うことのできる違い、交互の隔たりを文書にまとめました。

対話を通して学んだこと

 第4期の委員として神学的対話を通して私自身、以下のことを学びました。対話の中で必要なことは、共通するもの、一致する点を少しずつ見出し、それを広げて行く努力なのです。①まず互いにキリスト教信仰の伝統の上に立っていることを認め合うことが必要です。礼拝、祈り、洗礼、聖餐、説教など手がかりになることは様々です。②その上で基本的な合意に至ることが必要です。信仰の中心になるものを共有していることを共に確認するのです。そのためには聖書に立って、福音の中心をどのように表現しているかを互いに学びあうことが大切です。さらには、その確認から、自らの教会の伝統も見つめ直してみる必要があるでしょう。③そればかりでなく、率直に相互の違いについても話し合って、共通だと確認したところに基づいて、相互の違いを認め合うことも必要なのです。④違いの中には、さらに対話を深めてもっとよく理解しあうことができるようになる課題を与えてくれることもありますから、そのような課題を以後の対話のために確認することも大切です。
  「義認の教理に関する共同宣言」もこうした諸点をしっかり踏まえた構成になっています。自分たちの考えるところに全面的に従うことを求めたり、互いの多様性が並立することを認めたりするだけでは、エキュメニカルという点で何も言わないのと同じことで、エキュメニカル運動の進展はないでしょう。

ブラジル宣教40周年

 昨年10月30日(日)に、サンパウロ教会40周年の記念礼拝は行われました。今から40年前、宗教改革記念礼拝が、サンパウロ教会の出発です。当日は、大勢の方がお祝いに駆けつけてくれました。説教は、ブラジル・ルーテル告白福音教会(IECLB)の元教区長であり、日本福音ルーテル教会宣教100周年の時、熊本に来られたM.ヒッター先生でした。特別出演で、今、ブラジルで活躍しているプロ歌手、青木カナ姉が独唱してくれました。また長年の功労に感謝し、4名の方に感謝状と記念品を贈呈しました。
 一言で40年、長いようで短い月日です。しかしサンパウロ教会は、一時の閉鎖という憂き目に遭いながらの今日です。会員の皆さんにとっては、一入の感慨であったことでしょう。元宣教師の方々の厚い励ましを頂きましたこと、感謝に耐えません。(渡邉進)

岡山市「まちづくり賞」受賞

 第10回「岡山市まちづくり賞」建築部門に日本福音ルーテル岡山教会が選ばれ、去る11月16日に岡山市役所にて表彰式が行われました。
 同賞は「美しい都市景観の創出や市域の魅力あるまちづくりに貢献している建築物などを表彰しており、10回目を迎えた今年は過去最多の39件の推薦・応募がありました。
受賞講評は以下の通りです。「礼拝堂の上の十字架がなければ、教会とは思えないかもしれません。地域のコミュニティ施設かと思われます。設計意図にもそのように記してありました。
 道路に面した大きな開口部からは、内部で働いている人々がそのまま見えます。ゆるい傾斜のある前庭の使われ方が気になるし、楽しみです。
 牧師邸を区画する古い枕木の塀は強すぎる気もするし、アクセントになっているとも思われます」

ルターの街から

森優(もりまさる/ルターシュタット・ヴィッテンベルク、ルター研究所々員)

 旧ヴィッテンベルク市の東端から大学通りを西に向かうとメランヒトンハウス(記念館)があります。入口が目立たず、通り過ぎてしまいがちです。
 メランヒトンは1497年生まれ、わずか12歳で大学に入学、14才で卒業、17歳で古典語と天文学のマスターとなり、1520年、21歳でヴィッテンベルク大学哲学部の教授として招かれます。
 すでに宗教改革を起こしていたルターの協力者となりましたが、神学も学び、牧師の按手も受けました。ルターの死後はメランヒトンが宗教改革を担って行きます。このとき、カトリック側でなく他の宗教改革各派との調停がありました。
 そのことで、メランヒトンは妥協的だとか、後世の批判を受けました。しかし、絶対譲れないところは保持し、ルターの言う、どうでもよいところは譲って和議に導く、まことにルター的な人でした。
*ルターセンターwww.luther-zentrum.de

Information

Teensの詩が本になりました

第13回全国春のティーンズキャンプで参加した72名のティーンズが表現しました。
「いのちの詩」(A4変形140ページ)一部500円
申込は、宣教室TNG-Teens佐藤和宏まで
email:kz-sato@jelc.or.jp

JELA+JELC共同プログラム
グループ・ワークキャンプ2006参加者募集

 以下の内容で参加者を募集しています。
●締め切り:2006年1月31日
●問合せ・申込用紙請求先:日本福音ルーテル社団(JELA)
〒150-0013東京都渋谷区恵比寿1-20-26
電話:03-3447-1521 FAX:03-3447-1523
email:jela@jela.or.jp

TNGサポーター募集

 次世代のための活動のさらなる展開のためにあなたの力を必要としています。
 TNGサポーターになってあなたも次世代への伝道と育成の働きを応援しませんか?

牧師の声 ~神の内なる声を聞いたとき~

東海教区 富士教会 牧師 宮本威

牧師になる前は、何をされていましたか?

 私の10代は、重苦しい数々の荷を背負った苦悩の日々でした。そんなとき、ノルウェー人の宣教師によって信仰に導かれました。50年以上も前の話です。

牧師になろうと思われたのは、どんなきっかけですか?
 ある日、その宣教師から、来年神戸ルーテル聖書学院で学ばないか、授業料その他すべて、用意されているとのお言葉でした。
 1週間考えた末、お断りすべく宣教師館を訪ねました。先生は議論するタイプではなく、「わかりました。それではルカ福音書10章38節から42節を読んでください。一緒に祈りましょう」と言われました。
 言われるまま、読み始め、「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ1つだけである。マリアはその良い方を選んだ。それを取り上げてはならない」(42節・口語訳)というところを読み終えたとき、このみ言葉が、電撃的に私の心を突き刺しました。
 自分はなんと計算高く、卑しい考えを持ってここに来たのだろう。その場で涙と共に祈り、聖書学院行きをお受けしました。牧師の道に向かう原点でした。
 その後、長年の学びと伝道生活を重ねつつ、今日までひとすじに歩み続けてきました。

牧師になってよかったと思うことは、どんなことですか?
 苦しいことと比例して同じくらい、よかったと思うこともたくさんあります。
 福音の奥義を知って、福音に生かされ、毎週、聖書のみ言葉を取り次ぐことができるのは大きな喜びです。
 不思議なことですが、いろいろなできごとのある日々、礼拝説教の準備に取り組み、みことばについて思いを巡らし、説教の原稿を書き終えると、自分の魂が安らぎ、強められる経験をしてきました。40年以上、変わらない毎週の経験です。

これからどんなことをなされたいですか?

 使徒と同じように、「わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました」(IIテモテ4〜7)という言葉と共に、牧師人生を終えたいと願っております。

信徒の声 ~教会の宝石を捜して~

東海教区 刈谷教会 信徒 平瀬暢子

復活教会女性会との交流はいかがでしたか?
 とても楽しかったと参加した方がおっしゃっています。準備する過程で、みんなのめり込んでしまいました。

題材が愉快ですね。『源氏物語の男女と聖書の男女』どこからその題材を得たのですか?
 徳川美術館が、今年開館70周年を迎え、『国宝の源氏物語絵巻』『復元された絵巻』など記念特別展があることを知りました。そこで、徳川美術館で鑑賞しながら、お隣の復活教会女性会との交流を計画、実現したのです。
 NHKで何度も放映されましたが、瀬戸内寂聴氏訳の本も読みました。登場人物が多くて、訳がわからなくなりました。対談集など回りのことを読んでいる内に歴史的背景がわかって、どんどん面白くなりました。
 光源氏って、女たらしだけなのでしょうか?視点を変えれば、他人の話を良く聴いて面倒をみてあげたのではないでしょうか?登場人物が誰も恨んでいないのです。良いか悪いかは別として、宣教のためにも牧師さん方に学んで欲しい点ですね。

最近、感激した事は?
 ご近所の方を招いて午後のお茶の会をしたことです。教会のお向かいに、音楽を趣味としておられる方があります。その方を中心に午後のお茶の会をしました。みんなで歌って笑って、お茶をいただいて、楽しかったです。そうそう、近くのチェロをなさる若い女性も飛び入り参加されました。

工夫がありましたね?
 今回は二度目ですから、ありきたりではなく、お菓子やお茶にお金をかけない工夫もしました。教会にいらしたことのない方に、先ず、さりげなく教会の中を見ていただき、教会に関心を持っていただくようにもしました。

刈谷では外部の方々をよく招きますね?
 信徒だけでは限りがあります。外部の方を巻き込んで、一緒に活動することです。刈谷市立の全小学校に『地雷ではなく花をください』中学校には『小型武器よさらば』の本を、お釣の五百円玉募金で寄贈し、そこでPTAの協力を得ました。難民を助ける会には海外支援15回の内、8回協力し、創始者であり会長の相馬雪香さんは、93歳の身で軽井沢から日帰りで講演に来て下さいました。短い講演でしたが、その中には沢山のことが含まれていて、『人の欠点を指差したら、一本は相手を指しても三本は自分を指している。三本の自分を変えないで、人を変えることは出来ない。』『長寿社会になったからこそ、老人にもできることがある。』この姿勢には勇気がわきました。
 感じる、考える、感激する。この三つを忘れたら、歳が若くても老化です。他の人のためというより、先ず自分が感激して楽しむ事だと思います。そうすれば他人をも巻き込みますね。

求道者の旅

第10回 人間の新生

ケネス・J・デール ルーテル学院大学 名誉教授 引退宣教師

Q.人生の最大の関心事は何でしょうか?
A.救われるか否かということです。義認とは、私たちの罪が神より赦され、キリストの義が私たちに与えられることです(小教理問答集解説より)。

 今まで罪深い人間の性質を見てきました。今回は「救われる」ということについて考えたいと思います。

「あるがままの自分」

 私の心を畏れで満たし喜びを胸に溢れさせるものは何なのでしょう。それは、神の驚くべき善性、すなわち、混乱した感情、自己中心と無関心にもかかわらず受け入れてくださる神の驚くべき受容です。ありのまま受け入れて下さる事を、福音書は教えてくれます。この慰めに満ちた信頼の内に、より良い生を生きる希望と目標を見出すのです。善を求めようとする気持ちが、過去からの解放へとつながるのです。この「受容されている」事が、クリスチャンとしての新生の本質です。

 最も難しい事は、確かに受容されていると言う事を知る事です。何故、不安な気持ちに苛まれ、神に見放され、御前に近づく価値もないと感ずるのでしょうか。この気持ちから完全に解き放たれる事、すなわちあるがままの自分で本当に良いのだという確信、真理の気付きによってのみ、惨めな状況は克服され得るのです。自分以上にはなりえないのです。これが私の「信仰義認」「罪の赦し」の経験です。
 神は、私たちの弱さ、頑なさに関わらず愛してくださいます。神は人間がいかに原始的で、動物的であるかをご存知です。そのようにお創りになられたのです。神が唯一お赦しにならないのは、傲慢です。

人間の弱さを否定し、創造主に頼む事の必要性を否定する事です。

カヌーの喩え

 日々の歩みはゆるやかに流れる川のほとりを歩く人に似ています。人は下流を目指してカヌーを運んでいます。二つの選択があります。カヌーを川に浮かべ、苦もなく目的地まで流れに身をゆだねること。あるいは、舟を水につけることを拒み、背中に負って川岸を歩いていく事です。きっと疲れきってしまいます。

 川の流れは、その浮力を信ずることを待っておられる、神の御力の流れです。人生の重荷を何故、自分自身で担おうとするのでしょうか。(翻訳:上村敏文)

*「求道者の旅」より抜粋

聖書研究

10 弱さの中の力

賀来周一

キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。コリントの信徒への手紙二12章9〜10節

 コリントの信徒への手紙とあるようにパウロが紀元55年頃、コリントの教会に宛てて書いた手紙の一節です。当時のコリントは「富めるコリント」と言われ、文化的にも経済的にも豊かな都市でしたが、同時に繁栄する町に在りがちな退廃的な雰囲気を漂わせていました。この町の教会も多分にその影響を受けて、偶像礼拝や性道徳の乱れ、人種差別問題の他、教会内分裂騒ぎなども抱え込んでいたことがコリントの信徒への手紙一を通して知ることができます。初代教会の中では最も問題の多い教会と言ってもよいほどでした。

弱さをさらけ出す
 パウロは、このような教会の状態を見て、何とかしようと腐心したことが手紙にうかがわれます。パウロの心配にさらに追い討ちをかけるように、彼はコリントの教会から非難を受けていました。この手紙を書く前、コリントの教会を訪ねると約束をしていたのですが、彼なりの理由があって訪問を延期したからです。そのために彼は約束を破ったとなじられていたのでした(1章12節以下)。
「わたしは悩みと愁いに満ちた心で涙ながらに手紙を書きました」(2章4節)との一文はその心境を表わしています。
 このままでは済まされない事態の中で、パウロはコリントの人々に理を尽くして諭し、立派な教会の姿を取り戻すようにと教育をするようなことはしませんでした。
 彼が取った態度は徹底して自らの弱さをさらけだすことでありました。「マケドニア州(ギリシア北部地方)に着いたとき、わたしたちの身には全く安らぎがなく、ことごとに苦しんでいました」(7章5節)と伝道者らしからぬ弱音を吐き、「わたしのことを、『手紙は重々しく力強いが実際に会ってみると弱々しい人で話しもつまらない』と言う者たちがいる」(10章10節)と正直につぶやいています。さらには「日々わたしに迫るやっかい事、あらゆる教会の心配事があります」(11章28節)と嘆くのです。書簡の至る所にパウロの弱さが見えるので、ある学者がパウロは教えの論理ではなく、弱さの論理でコリントの教会を変えようとしていると言っているのもなるほどと肯けます。

弱さこそ恵み
 彼は、弱さを逆手にとって弱さがあればこそ見える真実があることを明らかにしようとしているのです。その典型的な個所を12章7節に見ることができます。「わたしの身に一つのとげが与えられました。それは思い上がらないようにわたしを痛めつけるためにサタンから送られた使いです」とあります。この「とげ」は何であるかはさまざまな解釈がありますが、よく分かりません。中には、パウロは言語障害であったという人もいます。三度も取り去ってくださいと神に願ったとありますから、彼にとって余程辛いことだったにちがいありません。
 しかし主は言われました。「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(12章9節)。神は強さではなく、弱さを働き場とされます。
 弱り果てれば、弱り果てるほど、人はその窮状を外から見る存在に敏感です。弱さに徹すれば、徹するほど自分の外から働きかける力に鋭く反応します。パウロは、自らの弱さを通して彼に働かれるキリストの力を見ました。見ようとして見たのではありません。限りなく自分ゼロの強さが0になれば、キリスト以外に見る存在がないのです。そのお方を見ざるを得ないといってよいかもしれません。

弱さこそ力
 信仰の強い人は自分が弱い、信仰の弱い人は自分が強いといわれます。強さが残っていれば、彼の外にある存在に気付くことはないでしょう。自分に頼るからです。そうなれば、自分の強さが優先します。だから信仰が弱くなるのです。信仰は、弱さを強さに変えるのではありません。自分が強くなれば、自分は見えるでしょうが、キリストを見失ないます。人は弱さの中にいてこそ、キリストの力を鋭く敏感に受けることができます。
 詩編147編に「主は馬の勇ましさを喜ばれるのでなく、人の足の早さを望まれるのでもない。主が望まれるのは主を畏れる人、主の慈しみを待ち望む人」という言葉があります。現代社会は強さを求めるので人は強くなるために努力を重ねます。信仰の世界は強さの論理をひっくり返します。弱くならなければ、神の働き場は見えません。神の働き場を弱さの中に発見する人は、弱くなる勇気を持つことができるでしょう。キリスト者は絶望する勇気すら持つことができるといわれます。弱さに徹することで見えるしたたかな信仰の世界です。だからパウロは「大いに喜んで弱さを誇りましょう」と言うのです。
 新しい年を迎えるにあたって、弱さに徹する生き方もあってよいのではないでしょうか。

召し出される私-信徒と教職の新しい協働へ
次回教職神学セミナーは、信徒参加も歓迎!

 40回目を数える教職神学セミナーが2006年2月13日(月)~26日(木)に、ルーテル学院大学で開かれます。今回のテーマは、「召し出される私-信徒と教職の新しい協働へ」で、今回は信徒の参加も大歓迎との事です。
 PM21でも、信徒について学んでいるところです。私たちが一人ひとりに信徒として神様から与えられた賜物を用いて、それぞれの現場での神様と人への奉仕が願われています。そして教会では、決して「お客さん」としてではなく、牧師と協働して教会の宣教に携わるよきパートナーとしての「信徒像」が確認され、信徒宣言でも何度も練り直されているところです。
 講師は、PM21のP2(信徒)部門責任者の斉藤末理子さんも奉仕されますし、ルーテル以外からも信徒として働かれるNCC議長鈴木伶子さん、カトリック教会高柳俊一神父も招き、幅広い視点からの学びの機会が与えられます。
 宣教室からもお勧めいたします。是非、ご参加ください。
 申込締切は、教職は2006年1月16日(金)まで、信徒は会場にて直接申し込みのことです。

信徒宣言21 ご意見お寄せください

 信徒宣言21の修正案を12月号に掲載しました。どうぞ、ご覧くださり、ご意見をお寄せください。

「ルター紋章つきの受洗証など…」お声を募集!
アクセルプロジェクトで宣教推進グッズを

 教会の現場からよく問い合わせを受けることで「ルーテル教会のオリジナルの受洗証はありませんか?」と言うことがあります。また、同様に「堅信証」、「教保証?」、転籍書類など…もあれば良いのにという声を聞きます。もっと話が広がれば、幼稚園・保育園で使える、献金袋や幼児祝福式(七五三)のカードやキャンディー袋などもあればうれしいというお声も頂きます。カトリックではたくさんのカードやマリア様の千歳飴袋がありますね。
 宣教室では経費も考え苦慮していましたが、現場が使いやすいものなら作成しようと言うことになりました。
 そこで、是非お声をお寄せください。「こういうものが欲しい」「こういうデザインでこんな文章の入ったものでないと困る」「昔こんなのがあってとてもよかった」また、「これなら手に入るから作らなくてもこれを使えばよいのでは…」など。
 そして、宣教室やTNGで扱っている各種教材やグッズ、また「道草くらぶ」などの諸行事も、一覧できる「カタログ」を作り、常時、分かりやすく選んでいただけるようにしたいと考えています。ウエブ上にも掲載予定です。
 できれば、4月ころを目途に徐々に提供を始めたいと考えています。

 宣教室までメイルやFAXでお寄せください。宜しくお願いいたします。

アメリカ研修報告

2005年11月14日~22日アメリカ・ミネソタ州

 昨年11月、日本における堅信教育教材及びプログラムの開発を目指し、アメリカ・ミネソタ州を訪問しました。今回の研修は、JELA/JELC共同プログラムの一つとして企画され、一般公募もしましたが、残念なことに応募者がなく、D.パーソン牧師、安井宣生牧師(本郷教会)、岡田実紀氏(宣教室ユースワーカー)、佐藤(千葉教会)の4名での研修となりました。派遣し、支援してくださった日本福音ルーテル教会、日本福音ルーテル社団と皆さんに感謝します。
 フェイス・インキュベーターという信仰教育教材とプログラムを開発する会社を訪ね、堅信教育の教材及びプログラムについて話を聞く機会が与えられました。実に興味深く、教材やプログラムはもちろん、彼らスタッフの考え方や信仰そのものに心打たれました。
 また、教材を客観視するためにも、実際に教材を使っている教会を訪問し、体感することができたことは大きな喜びでした。
 日本の現実を思うとき、これらアメリカで開発、実践されている教材やプログラムをそのまま輸入することはできません。宗教的な背景や環境が大きく異なるからです。しかし、堅信を控えた子どもたちが積極的に喜んで学ぶプログラムとして有効であると感じ、開発に取り組んでいきたいと願っています。
 今後の課題として、今回の研修で得たものをいかに日本化するかということ、これまで各教区でも開発された教材を結集し、いかに活かすかということ、そして誰もが用いる教材にしていくことなどがあげられます。

議長コラム 13「希望に燃える1年に」

信徒…近い将来、地球は神の国になりますよね。
牧師…「時は満ちた。神の国は近づいた」というのが、イエス様の最初の説教ですね。
信徒…地球の破滅という誤った信仰に走らないように、くれぐれも気を付けたいと思います。
牧師…神様が生きておられて、全てをつかさどっておられることを信じることが、最も大切ですね。
 先日、訪ねて来て下さったある信徒の方と私の会話です。
 この信徒の方は、「なぜ、地球の人々の間に、醜い争いがあるのでしょうか。不安です」とも言っておられました。確かに、地球上では、相変わらず、戦火の途絶えることはありません。このままでは、人間同士の争いで、地球が破滅してしまいそうな感じです。人間の欲望が作り出す自然破壊も、脅威的です。この信徒の方は、このような不安や脅威が肌で感じられる今日の状況の中で、それでも「地球の破滅という誤った信仰に走らないように、くれぐれも気を付けたい」と思っておられます。
 この方は、無責任な方なのでしょうか。ご都合主義で生きておられる方なのでしょうか。
  「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです」(IIテサロニケ5章16節〜18節)。
 神様は何とおおらかに生きておられることでしょうか。まるで、人間の生きるこの地球上に何も問題はないと思っておられるかのようです。そうです。この神様のおおらかさが、私たち人間にとっての拠り所なのです。戦火は絶えず、自然破壊も止まらない中で、神様がおおらかにゆったりと生きておられることが、私たち人間に希望を持たせてくれます。
 「新しい歌を主に向って歌え」詩篇96篇一節の言葉です。新しい年を迎えるごとに味わいたい御言葉です。
 人間の作り出すこの世が、いかに暗く閉塞感の漂うものであろうと、神様は「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」と呼びかけて下さいます。この神様の呼かけに応えて、希望に燃える一年にして行きたいと思います。
(m-yamanouchi@jelc.or.jp)

ルーテル5教団で議長会

 11月18日(金)に神戸ルーテル神学校にて2005年度ルーテル協議会(議長会)が開かれました。参加教団の状況や課題、さらには共通して関わる企画についても話し合われました。新しい手帳も紹介され、好評でした。
 課題としては、教勢の低下、牧師の大量引退、海外の宣教団体との関係の見直し、財政の建て直しなどが挙げられ、取組や成果は青年伝道、信徒説教者、信徒伝道者養成、海外宣教などが共有されました。
 また教団固有のトピックスとしては、執行部の世代交代、小児陪餐、女性教職への取組みなども報告されました。
 来年は近畿福音ルーテル教会がホストとなり、開催されます。

LWFディアコニア会議報告

 2005年11月2日〜7日にかけて、ブラジルにて「ルーテル教会のディアコニア・ミニストリーに関する国際会議」が開催されました。日本福音ルーテル教会からは、原田恵美氏(小石川教会員)が派遣されました。
 今回の会議では、「ディアコニアは教会にとってなくてはならない宣教の業」という理解に立って、主に神学的側面や教会組織上の位置づけなどの内容が話し合われました。私が特に印象に残ったのは「預言的ディアコニア」という考えです。この世に対して神の御心を具体的な形で表すディアコニアの働きは、傷ついている人々、弱い立場の人々と共に生きていくとき、神の正義、神の与える真の平和を求めるとき、物理的・慈善的奉仕にとどまらず、この世の不正義に対して声を挙げていくものに当然なっていきます。
 平和憲法改正などが動き出している今の日本の状況を考えると、教会はディアコニアの概念をあらためて問い直し、この世に神のみ言葉を伝えていく教会の使命を再認識する時期に来ていると感じました。 (原田恵美)

聖母愛児園経営譲受

 広安愛児園及びこどもLECセンターを運営している社会福祉法人キリスト教児童福祉会は、昨年10月1日をもって、社会福祉法人聖母会より、児童養護施設聖母愛児園を譲り受けました。
 所在地及び連絡先は以下の通りです。
〒231・0862
横浜市中区山手町68番地
施設長は、森勉氏(引退教師)

聖母愛児園
TEL 045・662・8338
FAX 045・663・2704

東教区ネットワーク懇談会

 東教区・運動体ネットワーク懇談会第1回が11月28日(月)東京教会会議室で開かれ、初めての運動体のネットワーク会議でした。参集したのは、教区内5つの運動体(東教区ディアコニア委員会、ほしくずの会、ルーテル医療と宗教の会、JELA難民委員会、東京老人ホーム・ボランティア会)と教区常議員合せて22名でした。趣旨は、1、これまで個々の働きを共有する場がなかった。共有するネットワークを作る。2、相互を知り、教区内の社会的働きを推進する。3、社会的な接点は教会の宣教と奉仕の働きとして重要な課題である。次回は、2月頃開催予定で、参加していない団体・個人にも呼びかけて輪を広げてゆくことを確認して終わりました。

るうてるモニター制度開始

 るうてるでは、定期的にアンケートにお答えしてくださる、読者モニターを募集しております。
 メイルもしくはFAXでやり取りができる方。アンケートは年4回を予定しています。
詳しくは広報室までメールもしくはFAXにてご連絡ください。

FAX:03-3260-1948
e-mail:ruuteru@jelc.or.jp

各地のニュース募集中!!

 機関紙るうてるに掲載する各地域のニュースを募集しております。情報は各教区書記を通してご連絡ください。沢山の情報お待ちしております。

集計表提出のお願い

 本教会提出の集計表を期日までにご提出くださいますようお願いいたします。一教会でも遅れますと全体の集計ができないばかりか関係省庁への報告にも影響が出ます。
 また、報告書は配布しましたフロッピーまたは電子メイルでの提出をいただきますと、事務作業の軽減ばかりでなく、間違いを防ぐことにもなります。
 報告書と共に、教会総会資料をお送りください。

■提出期限■
集計表4ページ 1月20日
その他報告書 2月10日

訃報

■勝部清子氏
 勝部哲牧師(大森教会)のご母堂、勝部清子(きよこ)様が12月9日(金)午後2時45分、老衰のため、召天されました(享年96歳)。謹んで哀悼の意を表しお知らせ申し上げます。
■深川四郎氏
 平岡仁子牧師(保谷教会)のご尊父、深川四郎様(刈谷教会会員)が12月18日(日)午前10時17分、召天されました(享年93歳)。謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます。

会議のお知らせ

■常議員会
第21回総会期第7回常議員会が下記の通り開催されますので、議案のある方は、所属教区常議員会を経て、ご提出ください。
   記
【日時】2月20日(月)〜22日(水)
【会場】ルーテル市ヶ谷センター  以上

2006年1月1日
常議委員
会長 山之内正俊 書記 松岡俊一郎

訂正

お手元の新しい教会手帳に掲載漏れがありました。

■浅野直樹
1029 Augusta Street,West Columbia, SC 29169U.S.A

■高倉矩子
〒862・0911熊本県熊本市健軍3の6の10の506
電話096・360・7578

関係者の皆様には、大変御迷惑をおかけいたしました。謹んでお詫びいたします。

電話番号のお知らせ

■早川顕一
電話092・606・2198(教会・牧師館直通)
※教会と牧師館の電話番号が共通になりました。

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