1. HOME
  2. ブログ
  3. 機関紙るうてる
  4. るうてる2013年12月号

刊行物

BLOG

機関紙るうてる

るうてる2013年12月号

機関紙PDF

説教 「平和を求めてこれを追え」

日本福音ルーテル千葉教会 小泉 嗣

「いと高きところには栄光、神にあれ、 地には平和、御心に適う人にあれ。」
ルカによる福音書  2章 14節

2020年のオリンピックの開催地が東京に決定しました。今から7年後の2020年、日本はオリンピックに大いに盛り上がるのでしょう。このオリンピックは「平和の祭典」と言われます。武器を手に戦うのではなくスポーツで戦うことにその理由があると私は単純に考えていたのですが、これは半分しか正解でなかったことをつい先日知りました。日本オリンピック委員会のホームページにあるオリンピックの歴史という項に「聖なる休戦」というタイトルがあり、そこには次のように語られていました。

オリンピックの聖なる休戦
古代オリンピックにはギリシア全土から競技者や観客が参加しました。当時のギリシアではいくつかのポリスが戦いを繰り広げていましたが、宗教的に大きな意味のあったオリンピアの祭典には、戦争を中断してでも参加しなければならなかったのです。これが「聖なる休戦」です。
当時のオリンピックがギリシア一国のプログラムであったこと、また選手の参加が半ば義務付けられていたこと等の違いはあるものの、およそ「戦い」と名のつくものの手を止め四年に一度集まり、競う。この休戦こそが「平和の祭典」と言われる理由となったのです。そしてこの「平和の祭典」であった古代オリンピックが終焉を迎えたのは393年、ギリシアはローマ帝国に支配され、ローマ皇帝の信仰したキリスト教に馴染まなかったためだと言われています。
各地の教会、特にギリシア地方の教会に送った手紙の中で(おそらく)オリンピック競技を引用した伝道者パウロが、オリンピックを好んでいたか否か、観戦したことがあるのかないのか、聖書は何も語ってくれませんが、まさかキリスト教の信仰が古代オリンピックの幕を閉じることになるとは、彼も思ってもいなかったことでしょう。

「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」
クリスマスの夜、羊飼いたちは主イエス・キリスト誕生の知らせと共に天使の歌声を聴き、幼子と出会い、そして彼らは賛美しながら帰っていきます。彼らは救い主の到来の喜びと共に、平和の訪れもまた声たからかに歌い、人々に告げ知らせたに違いありません。
さて、冒頭に挙げさせていただいた説教題は1968年にプラハで行われた第三回世界キリスト者平和会議の開会礼拝で語られた鈴木正久牧師の説教題です。この中で氏は「イエス・キリストによって、世界と歴史の畑の中に、平和の種子が確実にまかれており、終末的には成就するものの、現実の世においても、人間のあらゆる怠慢や誤りにかかわらず、神ご自身の業として平和の種子は成長し広がっており、すぐ近くに迫ってきているとし、私たちの課題は、ここで与えられている神の恵みと賜物を空しくしないこと」であると語ります。

「平和の祭典」がお題目となるのであれば、そこには空しさを禁じ得ません。「平和の祭典」が行われる日本の憲法から9条が奪われようとしている今日、そこには空しさを禁じ得ません。羊飼いたちの歌声が「みことば」としてではなく「歌詞の一節」としてのみ存在しているのならば、そこには空しさを禁じ得ません。「平和を求めて、これを追う」、鈴木師は「真理の言葉に固く立つこと、自由であること、大胆に生きること」この三つが互いに関連し、私たちが共に生きる道を探求し、追求させていくと語ります。パウロは私たちが教会に招かれた理由を「キリストの平和のため」であるとはっきりと語ります(コロサイ3・15)。
「平和」が空しく聞こえないために、私たちは今この時、平和のみ子の誕生を喜び歌い、もちろん7年後もかわらず「平和を求め、これを追い」続けるのです。

宗教改革五〇〇周年に向けて

ルターの意義を改めて考える(20)

ルター研究所所長 鈴木浩

律法という言葉にはいくつかの意味があって、まず「トーラー」(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の五文書で「モーセ五書」と言われる)を指している。イエスが「律法と預言者」という言い方をしているとき、律法とはこの「モーセ五書」を指している。
パウロが「律法」と言うとき、それは「人間に対する神の要求」を意味している。その中心にあるのが、十戒である。ルターも律法という言葉をパウロのように理解した。
パウロが「律法にしたがって生きる」と言うとき、それは「ユダヤ人として生きる」ことを意味した。その象徴が割礼であった。その結果、律法主義者とパウロの論争は「割礼の有無」が中心となっていた。
ルターのところでは、もはや割礼の有無が問題になることはなかった。ルターでは、「律法の業による義認」か「信仰による義認」か、という形で対立が先鋭化した。
神の要求としての律法は、人間の罪と無力さを暴露する。律法の要求に真剣に直面した人間は、自分の無力さを痛感し、絶望するしかない。ルターによれば、それが律法の本来の機能であった。

2013年8月10日・11日の両日、
厚狭教会、下関教会で市ヶ谷教会青年会の
伝道キャラバンとして両教会でコンサートが開催されました

牧師の声

何故そのような運びになったというならば、私が神学校4年次に教会実習を市ヶ谷教会でさせていただき、その縁で彼らの伝道キャラバンの声が上がったときに厚狭・下関教会に行きたいという要望があったからであった。
5月(6月?)頃にその話を代表者から連絡があり、その後はメール等での連絡を取り合いながらの準備であった。その間受け入れる側として、教会での告知、ティーンズ礼拝という中高生の礼拝を毎週守っているのでその中での告知ということに徹してきた。
残念ながら当日のコンサートでの会衆は、信徒の方々が殆どであった。もっと告知について見直す必要があったであろう。もっと広く告知の幅を広げられれば良かったと反省している。
しかし、彼らの信仰の証し「わたしと神様」(?)と歌というコンサートの内容は大変すばらしく、そこに集った人たちの心に響くものであったし、ご高齢の方が多い両教会にとって希望を持って宣教に励む力を与えられ、教会の未来は明るいと思わせてくれるような時を与えられた。
また、東京と山口県とは1000キロ離れているが、同じ信仰によって結び合わされた兄弟姉妹が、よき交わりの時を与えられる機会となり、それぞれに信仰を新たにされたと感じている。
最後に訪ねてくれた市ヶ谷教会の青年会一人一人に感謝すると共に、送り出してくださった市ヶ谷教会の方々にも感謝である。
このキャラバンを通して次のイザヤ書52章7節のみことばを思う。
「いかに美しいことか/山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。」
彼らの働きが、神様の福音を告げ知らせるものであったことは間違いない。そして、その働きに神様の恵みが豊かに顕されていた。中々、難しいことかもしれないが、今後もこのような働きが色々な教会で起こりルーテル教会全体が活性化し、互いに励まし合う群れとなっていくことを祈っていきたいと思わされた。
厚狭教会・下関教会牧師  竹田大地

信徒の声

「伝道キャラバン?なんか面白そう!ならやってみよう!」故佐藤邦宏先生の時代に青年会メンバーだった市ヶ谷教会員
の方々から当時の想い出話を伺い、それなら我々ユースも!と盛り上がったのをきっかけに全てが始まりまりした。そして今思い返せば、そこに神さまのお導きが確かにあったのだと思います。
猛暑の中、信仰とボストンバッグを両手に新幹線に駆け乗りました。まるで夏休みを心待ちにしていた小学生が田舎へ向かうように、全てを神様に委ねてワイワイと語らいながら大人6人で山口を目指したのです。
今回コンサートで扱ったのは10数曲。これまでユース礼拝等でレパートリーを蓄積してきましたが、その半分以上はキャラバン用の新譜です。何とかなるだろうと神さまに委ね過ぎたこともあり、限られた準備期間の中での練習は大変でしたが、聴衆の皆さんの笑顔と拍手に力を頂き好い賛美のときとなりました。
また、証しと祈りのときをメンバーの一人ひとりが持ちました。神さまと向き合う豊かな機会になったのは勿論、他の仲間たちとストーリーをシェアし合えたことは本当に恵みでした。
キャラバンを終えた今、私たちは確実に心が満たされています。今回得られたこの幸福感こそが信仰の証しと言えるのかもしれません。「伝道」と銘打っておいて何が出来るのか、当初畏れ多さと不安もありましたが、練習に励んだこと、共に旅をしたこと、賛美したこと、教会の方々と交わりのときを持てたこと、その一つひとつに神さまのお働きがあり、そして全てが神さまとの対話だったのです。
今回の経験を通し、私たちの絆と信仰は更に深められました。かつての市ヶ谷青年会の働き=種は、神さまの愛によって育まれ、現ユースへと確実に引き継がれています。この貴重な恵みに感謝して、これから幅広く神さまの愛の種蒔きのお手伝いが出来れば幸いです。そして、私たちの活動が全国の青年たちへと繋がり、それぞれの環境にあって多種多様な働きへ広まっていくことを心から願います。皆さん、主にあって連帯しましょう!
最後に、竹田先生、浅野先生はじめ各教会員の皆さんに心から感謝申し上げます。(当日の動画はhttp://www.jelc-ichigaya.org/news/2013dendocaravan.htmlでごらん下さい)
市ヶ谷教会 谷口健太郎

JLER(ルーテル教会救援)対策本部現地からのレポート

JLER派遣牧師 野口勝彦

教会の暦も待降節に入り、ルーテル教会救援の活動も残り4ケ月となりました。これまでの皆様
のお支えとお祈りに改めて感謝いたします。
さて、ルーテル教会救援では来年3月の活動終結に向けて、現在、様々な調整・引き継ぎ活動等を行っています。
今月号では、その中から二つの支援活動の調整・引き継ぎ状況等についてご報告いたします。

【応急仮設住宅団地支援(仮設支援)】
ルーテル教会救援では現在、主に石巻市河北地区において仮設支援を行っていますが、同時に、この地区の仮設では、地元の社会福祉協議会所属の訪問支援員の方が毎日、見回りによる訪問支援活動も行っています。ルーテル教会救援では、現在、仮設で行っているサロン活動等を、来年4月以降も継続できるよう、この訪問支援員の方への引き継ぎ活動を始めています。 その一環として、10月9日には仮設追波川多目的団地で共同プログラムを実施し、11月から来年2月までは、訪問支援員の方を対象としたカラーセラピー講習会も地元の指導者に依頼し実施中です。
また、仮設での地元NPO等による子ども支援プログラム支援も継続的に行っており、来年4月以降も地元主体で継続的に仮設支援が行える体制づくりを目指しています。

【支援品販売】
これまで、ルーテル教会救援が各支援先と各教会等との間を仲介して行ってきた支援品販売については、来年1月から、右図の通り各支援先と各教会等との直接販売に切り替わります。これは、ルーテル教会救援の活動終了後も長期的に支援ができる体制づくりの一環として行うものです。詳しくは担当者(佐々木j-sasaki@jelc.or.jp)までお問い合わせください。

牧会者ルターに聞く8

石田順朗

第三章「家庭の食卓」から  その二 「筆まめ」 なルター

「ふでまめ」を辞書で引くと「筆忠実」と出た。約二千五百八十通のルターの手紙が現存するという。手許のアメリカ版『ルター著作集』四八から五十巻までの三冊には、よく選択された三二五通の手紙が収録されている。ワープロ、パソコンやスマホのない時代、聖書翻訳、説教、討論、講義、会議出席、著作、作詞・作曲から社会活動にわたって多忙極まるなかで、牧会に忠実なルターがよくぞ書き送った書翰の数々!
ルターは、一五二一年十一月二一日付で父親のハンス・ルター宛に、キリストの言葉を引用して書き送った。「『わたしよりも父または母を愛する者は、わたしにふさわしくない』と言われていますが、この言葉は何ら両親の権威をこわすものではありません。その証拠に、弟子たちはしばしば、子供たちが彼らの両親に従うべきことを主張しているからです。しかし、万一にも両親の権威がキリストの権威や招きに矛盾した場合には、そのときこそはキリストの力だけがすべてに勝らなければならないのです」。ルターは親子の孝行関係を否定しないばかりか、むしろ明確にそれを神の創造秩序に位置づけており、こうも書き添えている。「いったい今何をお考えですか。あなたはそれでも私を修道院から出そうとなさるのですか。あなたは私の父親です。私はあなたの息子に変わりありません。私の誓いはすべて無価値のものです。あなたの側に神の権威はあって、私の側には人間的な推測があるだけです」と。
こうした立場から、子供の婚約などをめぐる親子関係や、そのほか家族の事柄についてルターは、適切な牧会的配慮と指導をなしえた。つまり、家庭牧会の適切性は、両親の権威を拒否することによってではなく、それを神が創造された自然秩序にある神の究極的権威のもとに位置づけることにあった。ルターはその脈絡で、子供たちを両親の権威の下におくと同時に両親を神の権威の元においた。結婚間題に関するルターの手紙の中に、ウィッテンベルグ大学の学生ハンス・シュナイデヴァインの母親に宛てた書簡がある(一五三九年六月四日付)。「前にもお便りしたとおり、子供たちは、両親の同意なく婚約すべきであるとは思いません。しかし同時に両親もまた、子供たちがただ両親を喜ばせるように、彼らを強要したり拒絶したりすべきではありませんし、そうあってはならないことも書きました。息子はその両親の同意なしに一人の娘を自分の親に差し出してはならないし、父親は息子に妻を強要すべきではありません。両親と子供たちは、あくまで賛同するようにしなければなりません」。
「筆まめ」 なルターは忠実な牧会カウンセラーだった。
(いしだ よしろう 引退牧師)

チャペルに瑞々しい霊の息吹
遺贈で新しいステンドグラス設置される
ルーテル学院大学・神学校

文化勲章受章の故村野藤吾氏の設計になるルーテル学院(東京・三鷹)で、建築後四十四年目に新しい風が吹いている。この夏にチャペルとブラウンホールの外壁がすべて美しく塗装されて生まれ変わったのに加え、チャペル内部にも入った者をハッとさせる変化が起こった。
聖壇背後の十字架の更に背後には、際立って高い天井に向けて両側に並ぶ細いガラス窓には独特のガラスの装飾が施されていたが、歳月と共にくすみも目立ってきていた。そこに全く新しいステンドグラスが設置されたのだ。
青を基調とし、水をモチーフにしたこの作品は、はるか高い所から流れ下る二つの水の流れを描いている。向かって左側の流れは、神の創造のときの水を鮮やかに示している。右側の最上部には、イエス・キリストを象徴する深紅の十字架から渇きを潤す「命の水」が絶えることなく流れ下っている。時間や天候、光の加減によって微妙に変化するその色の美しさは、礼拝する者たちに無言で霊感を降り注ぐ。
全国の教会や学校、幼稚園や保育園、福祉施設に多くの作品を提供してきた山崎種之氏(ステンドグラス工房アスカ主宰、松本教会員)が祈りを込めて制作した(詳しくは本紙先月号の制作者のことばを参照)。
新しいステンドグラスの設置が可能になったのは、一年前に天に召された前田正子氏(拳母教会員、井上幼稚園前理事長、元園長)が夫、故前田幸男牧師の母校に九百万円という多額の遺贈をしてくださったことによる。お二人の気持ちが一番生きる道を考えた学院は、河田優チャプレンを長とする宗教委員会で検討の末、入学式や卒業式はもとより毎日の礼拝が行われるチャペルに新しいステンドグラスを設置することを選び、山崎氏に依頼した。山崎氏は、施工に当たる高野昭次氏とともに再三安曇野の工房から出向いて、チャペルにふさわしい作品の想を練り、学院と協議を重ねた。
九月二十三日の一日神学校で初めて披露され、同二十七日の創立記念礼拝の際に奉献の祈りが捧げられた。「水の流れ」と題されたこの一対のステンドグラスに込められた作者の思いと聖書の言葉はプレートに刻まれ、チャペル入口近くの柱に掲げられている。前田幸男牧師の母校と後輩たちへの思い、それを叶えた正子夫人の強い思い、精根傾けて制作にあたった山崎氏の思いは、ステンドグラスに結晶した。それは、日々行われる礼拝に集い、また一人静かに祈りに来る学生や教職員に、神の創造の恵みとご自身が命の水であるイエス・キリストの愛とを伝え続けるだろう。

第17回全国青年修養会報告

実行委員長 中島共生(市川・三鷹教会)

 

10月12日~14日の2泊3日で東京教会を会場に「第17回全国青年修養会」が行われました。全国各地から40名を超える参加者が東京教会に集められ、それぞれの信仰を語り合いとても充実した時間を共有することができました。
今回は「礼拝」をテーマとし、主題聖句を「あなたがたは知らないものを礼拝しているが、わたしたちは知っているものを礼拝している。」(ヨハネによる福音書4・22)としました。私たちが普段参加している礼拝について深く知り、体験した事の無い礼拝を体験するという機会が与えられました。
プログラム内容としましては、初日に開会礼拝、平岡仁子牧師をお招きしての講演会、癒しの祈り会を行いました。開会礼拝では7つの言葉(祝福、平和、招き等)を自分が感じたままに語りあい、シェアしました。その後の平岡牧師の講演会では礼拝のもつ意味や歴史についてしっかりと学ぶ時間がもたれました。癒しの祈り会では、ギターの音色をバックに、香油を使った今まで体験したことのない雰囲気の中での祈り会を体験することができました。
翌日は、東京・保谷教会への主日礼拝参加、その後各教会の教会員の方からお話を伺いそれぞれの教会の大切にしていることや歴史を教えていただきました。そして再度東京教会に集まり、それぞれの教会で学んだことをシェアしました。夜には、ルーテル学院大学の学生の協力の下、Holden Evening Prayerが行われました。これは音楽と礼拝とメッセージとが一体となったもので、素敵な時間を過ごすことが出来ました。
最終日は「私にとって礼拝とは」についてそれぞれ思ったまま紙に書いてもらい、閉会礼拝の中でそれをシェアしました。正に十人十色でした。私たちは自分の意志においてではなく、神様によって集められたのだと感じた瞬間でした。それぞれの色が混ざり合って、とても素敵な修養会となったことを、たくさんの方々のお祈りとご協力への感謝と共にご報告させていただきます。

「何かで有名にならねば」真木政次先生を偲んで

日本福音ルーテル教会引退牧師 野口泰介

 

私は十一月九日に、真木政次先生が十一月八日、召天されたとの報に接しました。八十七歳だったとのことのことです。哀悼の意を表します。
私が真木先生に最初にお会いしたのは、私が甘木教会の牧師をしていた時、息子が耳を悪くして先生に日田教会員で九州でも有名な名医の耳鼻咽喉科医院の藤原哲夫氏を紹介していただいた時でした。
先生は純朴で、物事にあまり拘らないという印象でした。そういう先生でしたから、最初にお会いした時でしたが、私は単刀直入に「先生はどうして牧師になられたのですか」と尋ねました。すると、先生は「戦争当時、軍隊で船が難破して海に放り出され、大きな木にしがみついて三昼夜飲まず食わずの日を過ごし、気づいたら砂浜に打ち上げられていた。その時、自分は何か大きな力に支えられているのだということを実感した」と言われました。これが先生の召命だったのでしょう。
先生は、日田で四十年近く牧会をされたのですが、私が後年、日田教会に赴任した時、当時は全国で園児数が減少傾向にあったにもかかわらず、日田ルーテル幼稚園の園児は三百人近くいました。そのために、バス三台で送迎しなくてはなりませんでした。また、父母、祖父母、兄弟、姉妹二千人から応援にかけつける運動会は園庭では狭すぎて出来ず小学校の運動場を借りたり、クリスマスお遊戯会も園舎では出来ず市営の公会堂を借りてやっていました。ですから、日田ルーテル幼稚園は日田市内では誰もが知る幼稚園でした。その基礎を作られたのが真木先生だったのです。それまでには他人には分からぬご苦労があったことでしょう。 先生がよく言っておられた言葉に「何かで有名にならねば、誰からも注目されない」ということでした。
まさに、先生は日田では誰もが注目する存在となられたのです。最後に、み国でのご平安が先生の上に豊かでありますようにお祈り申し上げます。

第25回総会期 第六回常議員会

第25回総会期の第六回常議員会が、十一月五日から七日にかけて、市ヶ谷センターにて開催されました。

▼諸活動、委員会報告
定例常議員会である今回は、本年六月以降の取り組みにつき、議長以下、事務局長、宣教/広報/管財/総務の四室、世界宣教、各教区、常置委員、常設委員その他委員会より各活動報告がなされ、いずれも承認されました。同時に、十月に開催された宣教会議報告は、更に、この常議員会でも協議時間がもたれました。
また、るうてる法人会連合は、来年の夏に熊本で全体研修会を開催するべく現地委員会が発足し、準備が開始された報告がありました。(2014年8月25~26日予定)

▼審議事項
審議事項では、人事で2名のJ3プログラム派遣(本郷センター/九州ルーテル学院中学・高校)、土地建物使用、売却に関する申請、教会建物の建築に関する申請、宣教支援金に関する申請等が審議されました。
提案事項では、2014年度教職給与、協力金について決定がなされました。なお、2014年の全国総会開催の日程が決定しました。
◇2014年4月29日~5月2日 /於・東京教会

▼協議事項
本常議員会では、二つの諮問事項に対する答申が出て、これを基に協議がなされました。
ひとつが「SLEY信徒宣教師に対する任地を限定した按手執行の可能性について」です。諮問の背景には、違いを抱えつつも日本の地で福音宣教において協働を実現する課題認識がありました。答申は、信条集からの判断、JELCの教職授任按手という観点、教会間の信義という観点等から、本諮問の按手の可能性はないとの内容であり、常議員会では全体教会として答申を受理しました。同時に、この見解に立ったこれからの対話は執行部に委ねられました。
もう一つは、「社会における教会の意見表明の仕方について」の諮問でした。答申は、教会からの意志表明のレベルに関する分類、JELCに社会の問題に関する事柄を恒常的に取り扱う機関がない現状を述べる内容でした。これを受けて、常議員会では、方針と実行提案を次回常議員会にはかるように取り組む決議をしました。
この他に、来る二〇一七年に向かう宗教改革五〇〇年記念事業について、JLER活動終了後の宣教活動について、日本キリスト教協議会の常議員について等の協議がなされました。この常議員会の詳細は、教会宛に送付される議事録をお読みください。
(事務局長・白川道生)

フィリピン台風救援 緊急募金のお願い

11月9日頃からフィリピン南部を襲った大型の台風により、大きな被害が出ました。これに対して、世界ルーテル連盟(LWF)が世界キリスト教協議会(WCC)と共に設立した緊急支援組織ACTの専門チームが現地入りし、救援活動を始めています。
日本福音ルーテル教会では、ルーテル連帯献金の中の緊急支援分から50万円をまず送金し、今後の支援のために、以下の要領で全教会に募金を呼びかけることといたしました。皆様のお祈りとご協力をお願いいたします。

1.募金期間 2013年  11月17日~12月末日
2.募金目標額 百万円
3.送金先 次のいずれかに、「フィリピン台風 救援」と明記してください。
◆三井住友銀行新宿西口支 店 普通預金口座501597 宗教法人日本福音ルーテル教会予算会計
◆郵便振替00190-7-71734
宗教法人日本福音ルーテル教会
4.ACT-Allianceの救援活動を支援するために、JELCでまとめ、一括して指定口座に送金します。

〒162-0842東京都新宿区
市谷砂土原町1-1
日本福音ルーテル教会

公  告

この度左記の行為を致しますので、宗教法人法第二三条の規定に基づき公告致します。

二〇一三年十二月一五日
宗教法人日本福音ルーテル教会
代表役員 立山忠浩
信徒利害関係人 各位

①挙母教会元町礼拝所土地売却
・所在地 豊田市柿本町5丁目
・所有者 日本福音ルーテル教会
地番 30番1
地目 雑種地
地積 479㎡
地番 31番1
地目 宅地
地積 477㎡
・理由 挙母教会会堂・牧師館 の建築資金に充当するため。

②佐賀教会旧幼稚園用地売却 と園舎無償譲渡
(ア)佐賀教会旧幼稚園用地売却
・所在地 佐賀市水ケ江2丁目
・所有者 日本福音ルーテル教会
地番 86番
地目 幼稚園敷地     地積 813㎡
(イ)佐賀教会旧幼稚園園舎無  償譲渡
・所在地 佐賀市水ケ江2丁目86番
・所有者 日本福音ルーテル教会
家屋番号 86番
種 類 幼稚園舎
構 造 木造スレート葺 2階建
床面積 1階
240.74㎡
2階
40・39㎡
・理由 社会福祉法人レインボーハウス福祉会に旧幼稚園の用地売却と旧幼稚園園舎を無償譲渡するため。

③広島教会宇品集会所土地無 償貸与
・所在地 広島市南区宇品神田 4丁目
地番 624番7
地目 境内地       地積 820㎡
・理由  学校法人広島ルーテル学園「谷の百合幼稚園」の園庭・園舎のために土地を無償貸与する。貸与期間は契約締結日から一〇年間とする。

④小城教会土地建物無償貸与
(ア)小城教会土地無償貸与
・所在地 小城市小城町字東小路
・所有者 日本福音ルーテル教会
地番  169番6
地目  宅地
地籍  214.27㎡
地番  169番7
地目  宅地
地積  373.87㎡
地番  170番8
地目  宅地
地積  300㎡
(イ)小城教会建物無償貸与
・所在地 小城市小城町字東小路170番地8
・所有者 日本福音ルーテル教会
家屋番号 170番8の1
種類 保育室・居宅
構造 木造セメント瓦葺     2階建
床面積 1階
167.60㎡
2階
59.96㎡
家屋番号 同所170番
8の2
種類 礼拝堂
構造 木造セメント瓦葺  平屋建
床面積 78.97㎡
・理由  学校法人天山ルーテル学園「認定こども園小城幼稚園・わかば保育園」の園庭・施設のために土地建物を無償貸与する。貸与期間は契約締結日から一〇年間とする。

関連記事