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るうてる2023年

るうてる2023年07月号

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「今日を、明日を生きるために」

日本福音ルーテル熊本教会・玉名教会・八代教会牧師 小泉嗣

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイによる福音書11章25~30節(28節))

 一体どれだけの人がこれまで、このイエスの言葉に癒され、励まされ、導かれてきたのでしょうか?

 その疲れの原因はともかく、とにかく「疲れている」すべての人に向けてこの言葉は語られています。もちろん、一義的には2000年前のイスラエルに住む人々に向けてでしょう。マタイによる福音書11章はイエスの宣教の記述にはじまり、洗礼者ヨハネの弟子たちとのやりとり、そして彼についての解説の後、コラジンにはじまりカファルナウムまで、イエスが数多くの奇跡を行ったにもかかわらず悔い改めなかった町々を叱り、そして神のみ心が知恵ある者や賢い者ではなく、幼子のような者に示されたことを明らかにしたうえで、このイエスの言葉が語られています。このことから考えると、「疲れた者」とは、洗礼者ヨハネの言葉にも、イエスの宣教の業によっても、悔い改めなかった人々、知恵ある人、賢い人によって、その疲れる原因を与えられた人々の事かもしれません。彼らは自らは天まで上げられると思っていた人々、自らは知恵ある賢いと思っていた人、神に対して謝ることをせず、思い上がり、自分の知恵や力を頼りにする、そんな人々によって、重荷を負わされたのです。その人々とはファリサイ派や律法主義者、宗教的指導者のことであったのかもしれません。彼らによって「罪」を負わされた人々、圧政によって厳しい生活をしていた人々を、マタイによる福音書に多く見ることができるからです。イエスはそんなファリサイ派や律法学者と対峙し、神のみ旨を伝え、そして彼らによって「罪」を負わされた人々を癒し、救い、生きる力を与えられたのです。

 イエスによって癒され、救われた人々には明日がありました。だから「休ませてあげよう」と言われているのでしょう。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」この言葉は、臨終の言葉ではなく、今日を生きる人々に向けて語られているのです。そしてまたイエスは続けます「わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」と。

 イエスの目から見れば、時の指導者たちは神に対して、人に対して、粗暴で険悪、傲慢な人々であったのでしょう。必要以上に神に求め、人に強いていた、そのことでたくさんの人が重荷を負わされ、疲れていたのです。だからこそ、イエスに学ぶように、多くを求めず、強いることをせず、ただイエスに聞くこと、それが父なる神を知ることになるのだと、イエスは言うのです。

 なるほど、だからこそ、この言葉に私たちは癒され、励まされ、導かれるのです。もちろん私たちのまわりには律法学者やファリサイ派はいませんし、直接的な圧政に苦しめられているとも言えないでしょう。しかし私たちは、傲慢で、険悪で、自らの正しさや、知恵や力に頼る人々によって、また社会によって、どこかで無理を強いられ、何がしかの圧力に疲れを感じているのではないでしょうか?またもしかしたら、自分自身がそのように無理を強いたり、圧力をかけたりしているのではないでしょうか?そしてそのことによって、重荷を負い、生きることに疲れてしまっているのではないでしょうか?

 「もしそうであるならば、私のもとに来なさい。あなたが今日を生きるために、休ませてあげよう。あなたが明日を生きるために、柔和で謙遜な私から学びなさい。」イエスはそんな私たちに、2000年前から今日まで、そしてきっとこれからも、このように語りかけてくださっているのです。

エッセイ「命のことば」 伊藤早奈

㊵「立ち止まって」

「主をたたえよ。嘆き祈るわたしの声を聞いてくださいました。」(詩編28・6)

 道端に咲く野の花に座って話しかけている人のシーンを見ました。あの花が喋り出したらいろんなことを教えてくれそうだなと思うとなんだかすごく楽しく感じました。
 部屋に置いた小さな花も庭やどこかの畑にある花々も毎日話しかけると綺麗に花を咲かせるとどこかで聞いたことがあるような気がします。
 人間も同じかもしれません。
 毎日笑顔を向けられていたなら。毎朝話しかけられたなら。
 もし無視され続けたら辛いです。
 ある人が愛の反対は憎しみではなく無関心だとおっしゃいました。
 挨拶をできない人がいました。その人が通る空気も嫌で息を止めていたこともあります。
 その人が近づくと慌てて逃げました。これはその人に関心があるということなのでしょうか?する方も、される方もあまりにも辛いかもしれません。でも神様は違います。
 あなたに「あなたはわたしにとってかけがえのない存在だよ。」「あなたは大切な存在だよ。」と毎日話しかけてくださっておられます。たとえ話しかけているのに道端に咲く花のように返事もなく、聞いてないようでも神様は毎日あなたに笑いかけ、あなたに語りかけてくださいます。
 「あなたはわたしにとってかけがえのない存在だよ。」「あなたは大切な存在だよ。」と神様は全てを通して語りかけてくださいます。ほらそこにも。

改・宣教室から

日本福音ルーテル教会 総会議長 永吉秀人

「議長室から」改め、「宣教室から」のメッセージへ。

 このたびの全国総会において、第30期の議長として選任されました永吉でございます。感染症拡大の影響により3年間の忍耐を経て、各個教会におかれましても全体教会においても宣教の活性化のチャンスが訪れました。かつてのように密集する活動に戻ることはありませんが、社会の意識にふさわしく配慮された活動が展開され、創出できると希望を持っています。
 かつて、機関紙「るうてる」の紙面について、全国の教会においては議長の顔が見えないゆえに「議長室から」というメッセージの必要性を求めたのは私自身であったように記憶しています。もちろん、教会はこれからどこへ行くのかという示唆的なメッセージは有って有るべきものですが、それ以上に教会がいま何をしているのかという具体的な取り組みや関わりを紹介し、分かち合い、呼びかけを通して皆様と連帯していくことが大切であると感じています。
 全国総会では新たに「第七次綜合方策」が採択されました。中心的課題は牧師の職務である牧会の機能回復であり、それを実現するための教会の再形成(リ・フォーメイション)です。前大柴讓治議長は「聽」という漢字をシンボルとして掲げておられましたが、それに倣って今期のシンボルを掲げますならば、「改」という漢字になるでしょう。しかしながら、これは改革の「改」ではなく、悔い改めの「改」です。「あらためる」ではなく、「あらたまる」であります。
 教会は社会との関わりにおいて、そこでの使命として日本福音ルーテル教会に留まらず、NCC(日本キリスト教協議会)を通して、またカトリック教会と連携しつつ、様々な活動も担っています。しかしながら、委員や担当者を置きながらも、それぞれの働きを全体で分かち合うまでには至っていないのが現状です。社会的な課題は教会の宣教の話題の一つに過ぎないのではなく、どの活動にも人々の痛みと忍耐と希望があります。日本福音ルーテル教会全体として、これまで気づけなかったり、通り過ぎて来た一つ一つの課題に立ち止まる勇気と立ち続ける忍耐とを共有することがキリストの教会には求められます。そのためにも「るうてる」の紙面を通して「宣教室から」呼びかけてまいります。

「教会讃美歌 増補」 解説

㊲増補26番「かみさま わたしのとなりびとは だれ」

奈良部慎平(日本福音ルーテル 東京教会信徒)

 ちょうどわが家に子どもが生まれたタイミングで、「宗教改革500周年の記念にもなるし、教会に行った時に子どもたちと一緒に歌える歌があるといいな」と思い作詞してみました。
 歌詞には子どもが好きそうなリズムと言い回しが含まれるように、言葉あそびの要素を考慮して言葉を考えたように思います。
 聖書の隣人愛のメッセージを、小さな子どもでもイメージしやすいように落とし込んだつもりです。
 幸いにも素晴らしい楽曲が与えられ、大変感謝しています。すでにわが家の子どもたちは大きくなり、一緒に歌を歌うことはありませんが、1人でも多くの子どもたちや家族が愛唱してくだされば嬉しいです。
 シンプルな歌詞で大きな神様のメッセージが伝わればいいと思っています。

㊳増補33番「インマヌエル」

水原久美子(日本福音ルーテルシオン教会員)

 教会に行き始める以前、家庭集会に招かれ通うようになりました。会って間もない私の話を、皆さんが一生懸命聞いて下さいました。そのことは、強烈な印象として記憶しています。
 集われた方々と自分が、友としてつながっていることを実感し、また、キリストが「友だちだよ」と言って下さったことは舞い上がるような喜びでした。(実際、私は舞い上がっていたかもしれません。)
 その頃、言葉やメロディーが、私の中で、次々と浮かびました。「インマヌエル」も、書き留めたものの一つです。私は、友人と呼ぶ人もおらず、関わり合いが家族間でも乏しい家で過ごしておりましたが、この曲を神様がプレゼントして下さったと思います。

世界の教会の声

浅野直樹Sr.(世界宣教主事 市ヶ谷教会・スオミ教会牧師)

ルター派と正教会エキュメニカル協議会の神学的対話について

 LWFと正教会(エキュメニカル総主教指導の下)の国際合同委員会による神学対話が、4月29日から5月6日までルターとメランヒトンが活躍した都市ヴィッテンベルクで開催されました。
 テーマは「聖霊と教会そして世界:創造、人類、救済」。出席者たちは2025年出版予定の共同声明作成に向け作業しました。2025年はニケア公会議1700年記念の年にあたります。ニケア公会議は紀元325年、当時の教会指導者がキリスト教の教義と実践について合意を目指した最初のエキュメニカルな国際会議です。

 LWFエキュメニズム部門のランゲ教授によると「議論はとても建設的で、会話は前向きでした。委員全員が責任をもって真剣に取り組むという経験をできたのは喜びでした。双方から1人ずつ議長が出て、話し合いは活発に進められ集中できました。」

 会期中、エキュメニカル総主教バルトロメオ1世とLWF事務局長アンネ・ブルグハルト師から、40年以上におよぶルーテル教会と正教会による神学対話の進展を祝うメッセージが届けられました。またヴィッテンベルクの城教会では「みことばの礼拝」が、ナウムブルク大聖堂ではルター派の聖餐式が行われました。

 エピクレーシス(聖餐式において聖霊を想起し、パンとぶどう酒そして会衆に向けて聖霊の降臨を呼び求める祈り)は、正教会の典礼と教会論の中心にあるため、そこに議論が集中しました。ルターは、ドイツ語ミサ典礼にはその形式を取り入れましたが、当時のカトリックのミサ典礼には入っていなかったため、特に強調しませんでした。けれどもエピクレーシスは、この100年の間、殊に20世紀半ばの北アメリカとスウェーデンの典礼刷新運動を機に多くのプロテスタント教会で再び位置を占めるようになってきました。

 もう一つ「活発な議論」になったのはフィリオクエ論争です。この論争の発端は、ニケア信条の「(聖霊は)父と子から出で」の「子から」を、ラテン語西方教会が6世紀後半に挿入したことです。この文言の挿入によって、西と東の教会間には深い溝ができてしまいました。

 委員たちは「異なる神学的枠組み、典礼としての帰結、考えられる着地点」を探り、次回の委員会で「牧会的意義を検討しつつさらに研究プロセスを深める」ことに合意しました。LWFは、エキュメニカルな礼拝においてフィリオクエ(子から)の文言を省くことを勧めています。ナウムブルク大聖堂でランゲ教授が司式したルター派礼拝ではそのように行われました。
 次回の準備委員会はLWFの主催で11月6日から19日にかけてエストニアの首都タリンで行われます。

※詳細についてはWEBサイトをご参考ください。

リレーコラム 「全国の教会・施設から」②札幌教会

小泉 基(日本福音ルーテル札幌教会牧師)

 札幌教会は、三位一体の教会だといえます。それぞれに宣教の歴史を刻んできた札幌教会、札幌北教会、新札幌教会という三つの教会が、ひとつの教会としてのあゆみをはじめて16年になります。もっとも長い歴史を有するのが札幌礼拝堂。フィンランドの宣教団体が1916年に伝道をスタートさせ、翌年教会が組織されて北海道にはじめてのルーテル教会が誕生しました。8年もの伝道中断期を経験するなど、困難な時代も経験しつつ、1934年に市南部に風格ある礼拝堂が献堂され、3年後にはお隣りにめばえ幼稚園も開園してその宣教は軌道に乗りました。札幌市景観重要建造物(第1号)にも認定されているこの堂々たる礼拝堂は、現在も大切に用いられています。一方戦後、市北部で継続していた伝道活動が実を結び、1964年に札幌北教会が生まれます。1969年に献堂した礼拝堂は2006年に建て替えられ、地下鉄駅の出口にも近い交通至便の使いやすい現在地に礼拝堂を得て、札幌北礼拝堂として宣教が続けられています。最も新しい新札幌礼拝堂は札幌の副都心、JR新札幌駅から徒歩5分という好立地に1981年、全国レベル開拓伝道の一環として清新な礼拝堂を献堂。新札幌教会として宣教がはじまりました。
 これら三つの教会が2007年に教籍と会計を一本化して教会組織を統合。新しい札幌教会の歴史が始まりました。この3礼拝堂とめばえ幼稚園とが、ひとつの宣教共同体として札幌におけるルーテル教会の宣教を担っています。
 現在は、4月に着任した小泉が、主に土曜日の札幌北礼拝堂、日曜日の札幌礼拝堂の礼拝を担当。新札幌礼拝堂は、帯広からおいでくださる岡田薫牧師の協力のもとに日曜日に礼拝を行っています。札幌においでの際は、ぜひ札幌教会の礼拝にお出かけ下さい。

大阪でペンテコステ・ヴィジル礼拝開催 

竹田大地(日本福音ルーテル天王寺教会牧師)

 5月27日(土)午後5時から日本福音ルーテル天王寺を会場に第15回ペンテコステ・ヴィジルが執り行われました。この礼拝は、初めカトリック教会、聖公会、日本基督教団の3教派の取り組みとして始まり、2011年の第5回から日本福音ルーテル教会も加わり、大阪地区の4教派のいずれかの教会で行なわれてきました。第15回の今回は日本福音ルーテル天王寺教会で執り行われ、各教派の方々が集い、合計で40名の出席がありました。
 説教は、有澤慎一牧師(日本基督教団池田五月山教会牧師)が担当してくださり、聖霊降臨の出来事を、ご自身の司牧する教会で起こった出来事を交えながら、様々な考え方、思いなどがあることを認め、互いに尊重しながらも、信仰によっては神から与えられる聖霊によって一致しているということを強調する内容でした。
 司式は、4教派から5名が担当し、ロッコ・ビビアーノ神父(カトリック大阪大司教区)、内田望司祭(日本聖公会大阪教区)、井上隆晶牧師(日本基督教団)という多彩な顔ぶれで式文を分担して行いました。日本福音ルーテル教会からは、大柴譲治牧師(日本福音ルーテル大阪教会牧師)と竹田が担当をし、奏楽は、日本福音ルーテル天王寺教会オルガニストの村上薫里さんが担当をしました。
 エキュメニカルな交わりを深める上でも非常に有意義な礼拝が執り行われていると感じています。礼拝の中での連祷では、各教派の信徒が、交代で前に出て祈りをし、心を合わせる時が与えられました。
 草の根運動ではありませんが、神父、司祭、牧師だけではなく、信徒同士が顔と顔を合わせて、讃美の声を合わせ、祈りを共にし、福音に聞いていくことこそがエキュメニカルな交わりをより深めていく機会だと毎回出席をするたびに感じております。このような交わりが各地で広がっていくことを切望します。
 来年は、日本基督教団の教会を会場にして執り行われます。この取り組みが回を重ねていき、主から与えられる聖霊による一致を目指す歩みとなることをこれからも教派を超えた共同の祈りとしていければと思います。
 どうぞ機会がございましたら、聖霊降臨祭の前日、ご一緒に教派を超えて共に福音に聞く恵みと喜びを大阪の地で与かりましょう。

エキュメニカルな交わりから ⑮NCCエクロフ委員会

滝田浩之(日本福音ルーテル小石川教会牧師)

 エクロフ
(ECLOF=Ecumenical Church Loan Fund)は、1946年、第二次世界大戦で被害を受けた教会堂の復興のためにジュネーブに設置された基金で、世界教会協議会と密接な関係を持つ超教派的で国際的な教会間の援助制度です。
 日本エクロフ委員会は、各教派から派遣された委員で運営されています。日本の敗戦後、多くの教会がこの融資を受けて会堂を建築しました。
 年間の融資枠及び一件当たりの限度額は1,000万円とされ、融資金額は総工費の4分の1を超えない金額となっています。複数の申請のある場合は委員会が調整します。2年間の据え置き後、5年以内に返済することになっています。年利は1%です。
 日本福音ルーテル教会は、本教会から会堂建築に関して貸付制度があり、エクロフ基金の申請はここ数十年ないものと思いますが、このような基金が存在すること、そして戦後に多くの教会がこの基金を利用して再建されていったことを覚えたいと思います。

⑯NCC靖国神社問題委員会

岡田 薫(日本福音ルーテル帯広教会・札幌教会牧師)

 日本キリスト教協議会(以下NCCと表記)には、「宣教・奉仕」、「神学・宣教」、「国際」、「総務」という四つの部門があり、今回ご紹介する「靖国神社問題委員会」は「宣教・奉仕部門」にある八つの委員会のうちの一つです。「ヤスクニ神社問題委員会」と表記されることもあるようです。
 正加盟と准加盟の教会(教団)・団体から派遣されている委員によって、毎月第1月曜日の午後6時~8時にオンラインで委員会が行われています(7~10名が参加)。協議される事柄は多岐にわたり、必要に応じて抗議文や声明文を整え随時公表しています。
 最近では「首相及び閣僚の靖国神社春季例大祭での真榊奉納に抗議する」、「『国』による葬儀はなぜ問題なのか」等の文章について検討し発信しています。また「天皇代替わり問題記録集」の出版準備もいよいよ最終段階となってきました。無事出版された際には各教団でも取り扱っていただきたいとの要望があります。
 なぜこのような委員会があるのでしょう?それは、政府が特定の宗教法人と深く関わり、公金を支出することは、政教分離・信教の自由という憲法の大原則に違反しているからです。NCCのホームページ内にある「靖国神社問題委員会の歩みとその意義について」の文章の終わりには「大切なことは何でしょう。それは、人間、私たち一人一人が大事にされることです。天皇や天皇の為といって殺されていった英霊が大事にされ、賛美されることではありません。当委員会の働きの意義は、この国にとって真に大きいと自覚し、その働きを続けていきたいと、心から願い、祈ります。」とあります。新たな戦前という言葉が聞こえてくる今、あらためて国民主権・平和主義・基本的人権の尊重という憲法の三大原則の重要性を感じます。
NCC第41回総会期(2021│2023)のテーマは「│神の与えてくださるすべての命を愛する者として│」であり、聖句は使徒言行録17章25節bからです。委員会に参加するたびに、あなたは神の与えてくださるすべての命を愛する者としてどのように生きていますか?生きることができますか?と問われているような思いになります。担当となって日が浅いためすべてを把握できておらず十分なご紹介となりませんでしたが、少しでも関心を持っていただければ幸いです。詳しくは左記のURLをご覧ください。

※詳細についてはWEBサイトをご参考ください。

第30期総会期 諸委員一覧

【常設委員】
〈機関紙委員会〉竹田大地・宮本新・李明生・中嶋羊子・岡田薫・高村敏浩・室原康志・岩切雄太
〈神学校/ルーテル学院大学委員会〉立山忠浩・竹内茂子・石原修(以上任期2026年まで)・滝田浩之・松岡俊一郎・橋爪大三郎(以上任期2024年まで)
〈神学教育委員会〉松本義宣・松岡俊一郎・宮本新・立山忠浩・滝田浩之・山内恵美・市吉伸行
〈財務委員会〉荒井奈緒子・市吉伸行・管田恵一郎・竹田孝一・橘智・滝田浩之
〈社会委員会〉小泉基・秋山仁・内藤文子・高田敏尚・佐伯里英子・西川晶子
〈ハラスメント防止委員会〉長谷川卓也・小勝奈保子・山内恵美・李明生
【常設委員】
〈法規委員〉秋山仁・河田優・⻆本浩・岡田京子・小谷供
〈資格審査委員〉渡邉克博・竹内一臣
〈監査委員〉田島靖則・榎本尚
〈教師試験委員〉小勝奈保子・後藤由起・沼崎勇・三戸真理(以上4年任期)・浅野直樹Sr.・岡田薫・芳賀美江(以上2年任期)
〈人事公平委員〉内藤文子・浅野直樹Jr.・朝比奈晴朗・犬飼誠・青木美奈
〈信仰と職制員〉宮本新・多田哲・西川晶子・石原修・中原通江・鈴木亮二
〈報告審査委員〉安井宣生・野口和音・嶋田ひでみ・江崎啓子
【その他の委員会】
〈エキュメニズム委員会/聖公会〉滝田浩之・立山忠浩・宮本新・高村敏浩・多田哲・李明生・藤原佐和子
〈エキュメニズム委員会/カトリック〉滝田浩之・立山忠浩・宮本新・高村敏浩・多田哲・李明生・藤原佐和子
〈世界宣教委員会〉滝田浩之・浅野直樹Sr.・森田哲史・中島和喜・森下真帆・和田めぐみ
〈LWF/WICAS委員〉未定
〈宣教師・J3オリエンテーション・ケア委員会〉浅野直樹Sr.・高村敏浩・熊本地区推薦教職(未定)
〈任用試験委員〉永吉秀人・滝田浩之・荒井奈緒子・市吉伸行・李明生・益田哲夫・教師試験委員長
〈方策実行委員会(憲法規則改定委員会)〉小泉基・白川道生・岡田薫・滝田浩之・宮本新・李明生
〈典礼員会〉松本義宣・滝田浩之・石居基夫・多田哲・小澤周平
〈TNG委員会委員長〉竹田大地
〈ルター研究所運営委員〉滝田浩之
〈DPC運営委員〉関野和寛
※所属教会・施設及び敬称略

るうてる法人会連合開催のお知らせ

現地実行委員長 ⻆本 浩

 宣教に取り組むルーテルグループの社会福祉法人、学校法人、教会が手を携えて歩もうと生まれたるうてる法人会連合。早いもので設立から今年は21年目となります。
 COVID│19の感染拡大で延期、延期が続き、ようやく今年4年ぶりの開催です。今回の日程は2023年8月22日(火)~23日(水)。熊本・九州学院を会場に研修、総会を行います。
 初日の研修では、姜尚中氏をお迎えし「これからのミッション」(仮題)についてお話していただきます。るうてる法人会連合に集う各法人からの参加者にあってもクリスチャンではない方々も年々多くなっているのが現状です。各法人において、また各個人においても、「どんな働きが期待されているのか」「キリスト教主義の法人としてどんな歩みが続けられていくのか」じっくりとお聴きし、語り合う場となるよう現地実行委員会で準備しております。
 8月の熊本はアツいです。どうぞお越しください。また、研修ばかりでなく、法人会連合では懇親会の時間をもうけて、いつも楽しく交流することも恒例行事となっています。楽しく語り合い、お友だちになりましょう。
 この『るうてる7月号』が届くころに、みなさまのお手元に案内も届く予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

TNG‐ユース部門「第2回リーダー研修キャンプ」開催案内

竹田大地(TNG│ユース部門長・日本福音ルーテル天王寺教会)

 3年前に企画し、COVID│19の影響により延期していた「第2回リーダー研修キャンプ」を開催する運びとなりました。
 キャンプは沖縄で3泊4日の日程で開催をいたします。現地にて過去、現在、未来を感じとり、見つめ、聖書に学び、信仰を深める時を過ごすプログラムです。
 各教会にチラシ・要綱を送付しております。詳しくは、配布した資料をご覧ください。差し迫ってのご案内となってしまい申し訳ございません。
 
〈対象〉 18歳(大学生以上)から35歳
〈参加費〉 25000円
〈定員〉 14名(応募者多数の場合は選考をさせていただきますことご了承ください。)

〈申込先〉
FAX(06│6772│35114
メール
lt.tngyouth@gmail.com〈申込締め切り〉 2023年7月9日(日)必着

2023年度「日本福音ルーテル教会教師試験」について

 2023年度「日本福音ルーテル教会教師試験」を以下要領にて実施いたします。教師志願者は必要書類を整え、教会事務局にご提出くださいますよう、お知らせします。


〈提出書類〉
◇教師志願書
◇志願理由書

テーマ
「なぜ『日本福音ルーテル教会の教師』を志願するのか」―あなたが考える宣教課題をふまえて│

書式 A4横書き
フォントサイズ11ポイント
◇履歴書(学歴、職歴、信仰歴、家庭状況等を自筆で記入すること)

◇教籍謄本(所属教会教籍簿の写し

◇成年被後見人または被保佐人として登記されていないことの証明書(法務局交付のもの。任用試験時に必要になります)

◇所属教会牧師の推薦書

◇神学校卒業(見込)証明書及び推薦書

◇健康診断書(事務局に所定の用紙があります)

〈提出先〉
日本福音ルーテル教会 常議員会長 永吉秀人宛

〈提出期限(期限厳守)〉
2023年9月15日(金)午後4時までに教会事務局へ提出すること

◇個人で神学の研鑽を積み受験を希望する者は、必ず神学教育委員会の推薦を得ること
◇国外のルーテル教会の神学機関に学び神学修士を持ち受験する者は、願書提出前に事務局に相談すること

〈試験日及び試験内容〉
志願者本人に直接連絡します。
以上

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