るうてる2010年1月号
聖御降誕 謹賀新年 新年のあいさつ
主イエスのご降誕と大きな希望に満ちた新年を心よりお慶び申し上げます。
マザー・テレサは、「私は神の鉛筆だといったらいいでしょうか。神がお書きになることを綴っていく、小さな小さな鉛筆なのです。神は私たちという鉛筆を通して綴っていかれます。たとえ鉛筆がどんなに粗末であったとしても、神は美しく書き綴ってくださるのです」と言われます。(ホセ・ルイス・ゴンザレス-バラド編「マザー・テレサの『愛』という仕事」より)
神様は、私たち一人ひとりをかけがえのない存在として、大切に用いてくださいます。それもマザー・テレサの言葉を借りれば、「たとえ鉛筆がどんなに粗末であったとしても、神は美しく書き綴ってくださる」を心にとめて、主の平和のうちに2010年をご一緒に歩んでまいりましょう。
今年も、皆さまのうえに主の豊かなる祝福と平安に満ちた年でありますよう心よりお祈り申しております。
2010年元日 総会議長 渡邉純幸
教会一致運動 ひとつの試み
帯広教会
北海道特別教区の帯広教会では、2009年10月25日(宗教改革主日)に、帯広聖公会と「講壇交換」を実施しました。当日は同じ福音書の箇所から、みことばをいただきました。近くにある両教会。聖公会の幼稚園にお世話になっているルーテル教会の子どもたちもいます(歴代の牧師家族も含め)。
その日の礼拝出席者は、聖公会24人、ルーテル12人でした。礼拝後、インタビューしました。
Q1.礼拝を終えて
松井(聖公会司祭):それほど緊張もせず、率直に良かったなって。
加納(帯広教会牧師):違いがあるっていうのは知っていたが、その違いが見えてきたような。
Q2.講壇交換のきっかけ、実現までの準備等は?
松井:教会一致運動の働きはとても大切だと思っています。実現に向け、何回か、週報などでお互いの教会を紹介しました。礼拝をするという中で教会に司祭がいないということは今までなかったことですから、「大丈夫だよ」と説明してきました。
加納:牧師同士での打ち合わせを3、4回しました。各教会で、お互いの教会の歴史や特徴を学びました。さらに、教会一致運動の働きとはどういうものかということを学び、実現に至りました。
Q3.それぞれの教会の歴史
帯広聖公会の創立は1895年、明治28年。
ルーテル帯広教会は1977年宣教開始。
Q4.今後の予定は
松井:教会一致運動が、20世紀から盛んになってきています。イエス様の全てのものが1つとなるようにという祈りに心を合わせることが大事だと思います。
加納:聖公会でしている「克己献金」を帯広、池田、釧路の教会で始めました。今後は例えば野外礼拝などを一緒にできるのではと思います。お隣同士が仲良くしていないのは不自然でしょう。それに、わたしの場合、牧師のいる隣のルーテル教会というと特急で3時間くらいかかる恵み野まで行かなければなりません。そう考えると近くにいる牧師と教会と仲良くしていることは自然なことです。ただ、こうやって講壇交換が実現するまでに、この教会が出来て32年かかりました。ですから次の一歩も焦ることなくゆっくりいくのが大事かと思っています。
Q5.信徒さんの声を聞くと、
「一緒に礼拝ができてうれしかった」。「さほど緊張せず福音を分かち合えた」。「ゆっくり、そして確実に、主にある交わりができたらと思っている」と好評でした。
聖公会と日本福音ルーテル教会は教会対教会の対話を続けていますが、それは神学的対話にとどまらず、宣教現場における協力関係を推進していくことを目指しています。
今回の「講壇交換」は、両教会の牧師を中心に事前の準備が入念になされ実現したとの印象でした。教会一致運動の具体的な第一歩となったことを確信して、今後の両教会のさらに豊かな交わりを願いつつ、帯広をあとにしました。
(記事:広報室)
人生の前書きは神様がクリスマスは驢馬に乗って
クリスマスおめでとうございます。
あけましておめでとうございます。新年になり、新しい日記を書いています。毎年三日坊主で、3日までの日記帳が何冊もあります。ところが今年はまだ大丈夫です。日記の考え方を変え、「朝日記」を始めました。
日記は、その日を振り返りながら書くものと思っていました。ところが「朝日記」を知り、朝の祈りのあとに書いています。はじめから日記にテーマをつけて書いていく方法です。テーマには、今日の体重、体温、体脂肪、昨日の食事、感じたことを書きます。その中に本日の「やること」「課題」「祈り」を書くのです。前もって書くことで一日を意識的に過ごせ、いうならば1日の「前書き」のような日記です。
今まで「後書き」のような日記を書いてきました。反省ばかりの日記だと書くのがつらくなります。ところが「前書き」だと、昨日の反省をふまえて、今日はどう生きるかを考えるようになりました。
新しい1年、新しい1日の「前書き」はすでに神様が書いておられます。昨年を振り返り、今年はどう生きるかをみ言葉から聞きとりながら過ごしてまいります。
(柿のたね)
Information
2010年グループ・ワークキャンプ参加者募集!
■派遣期間:7月22日(木)~8月5日(木)
■内容:ミネソタ州でのホームステイと
イリノイ州でのワークキャンプ
■問合せ・申込用紙請求先
JELC-JELAボランティア派遣委員会
住所:162-0842新宿区市谷砂土原町1-1
JELC宣教室 気付
TEL:03-3260-1908/FAX:03-3260-1948
E-mail: workcamp@jelc.or.jp
■申込期限:2010年1月末日(必着)
春の全国ティーンズキャンプ参加者募集!
■日程:2010年3月29日(月)~31日(水)
■会場:高尾の森わくわくビレッジ
(東京都八王子)
■テーマ:1982ページのラブレター
■申込締切:2010年2月14日
※1月17日までの申込は参加費が割引
【申込先】
e-mail TNG_apply@jelc.or.jp
FAX 0422-33-1122(三鷹教会・李牧師)
【問合せ】小澤実紀(TNG-Teens部門)まで。
harukyan10@gmail.com
牧師の声 私の愛唱聖句
保谷教会牧師、ルーテル神学校講師 平岡 仁子
愛は死のように強く
熱情は黄泉のようにすさまじいから
愛の炎は火の炎、
ヤハウェが燃やす炎
(雅歌 8章6節b 私訳)
この8年間に、私は最も身近な4人の男性を天に送った。
2001年5月、「『つっちゃん』が死んじゃった」と、電話の向こうで声を詰まらせ叫ぶ姪の声がはるか遠い出来事のように感じられた。17歳の私をイエス・キリストの元へ連れて行ってくれた人。進行性筋ジストロフィーという病を負い生き抜いた兄・深川常雄(刈谷教会)の人生には愛が溢れていた。そして兄は妹である私を愛してくれた。
2005年12月、日曜日の明け方、布団の中にいた私は一本の電話で起された。「おじいちゃんが危ない」2ヶ月前から入院していた93歳になる父・深川四郎(刈谷教会)が危篤との知らせであった。弟を天に送り、母を看取り、今また父を看取ろうとしている姉の声は冷静だった。90歳で受洗した父はキリスト教を殆ど理解できなかった。しかし、亡くなる1ヶ月前、記憶も言葉も朦朧としてきた父は最後の力を振り絞り、それまで誰にも話せなかったことを私に告げた。女は男の所有物だと思っていた父は娘の私を愛してくれた。
2007年2月、大串恒子夫人から大串元亮先生(日本基督教団仙川教会)の緊急入院について電話を頂いた。そしてその翌日、敬愛する師は天に召された。2週間前の電話が最後となった。女性であることの祝福を知った雅歌との出会いを与えてくれた師。「自己憐憫に陥るな!」と叱咤激励する師の声は弟子への愛となり、牧師への道を支えてくださった。
2009年2月6日夕方、「平岡牧師が倒れた」と静岡の青田牧師夫人から突然、電話があった。そしてそれから12日後、平岡は召天した。数十年前、復学を諦めていた私に「じゃ、しよう」の一言で親子3人の通学を実現させた人。勉学から遠ざかった10年間のブランクの後、日本福音ルーテル教会の女性教職を目指す私を支え、共に歩んでくれた人。振り返れば29年間の結婚生活の中で彼は精一杯、私と子ども達を愛し続けてくれた。
そして今、私は思う。兄弟、親子、師弟、夫婦・家族の中に生まれた愛は、まさに神が燃やし続けてくださった最も激しい愛の炎であったことを。
信徒の声 教会の宝石を捜して
東教区 市川教会 安芸 泰子
キリスト教との出会いは?
母の父が足利の教会で教会学校の校長先生をしていました。また母も東京のミッションスクール出身でした。その母に連れられて小4年の頃、大久保の柏木教会に行きました。
洗礼をお受けになられたのはいつですか?
1949年に日本基督教団鎌倉教会で、高田彰先生より受洗しました。その後、1965年に市川教会に転入しました。
教会の中ではどのようなご奉仕をしておられますか?
幸い家が近いので、三浦先生の頃から礼拝堂の掃除を始め、体の都合で出来なくなる頃には、一週間の中の一つの励みとなり、楽しみになっていました。古財先生の頃、書記をしていました。その時に週報の発送をしましたが、書記の役割が終わっても、発送作業は私の仕事と続けています。多いときは20数人に送っていましたが、最近は10人ほどです。
バザーではクッキースを焼いてくださっていましたが、きっかけは何ですか?
バザーが始まった頃、何となく、クッキースを15袋、パウンドケーキを10本焼いて出したのが始まりです。その後、数が増えて一年のうちの大仕事でしたが、婦人会が引き継いでくださいました。
今、思っていらっしゃることはどんなことですか?
最近は水曜日の学びにも出席できなくなりましたが、歩ける限り礼拝に来たいと願っています。信仰をいただいたことが何よりの幸せです。
高齢者伝道シリーズ(P2委員会)
おばあちゃんありがとう
小泉小枝
義母と同居したのは結婚16年後、義母の退職後のことであった。その10年後、私の父が倒れて両親も一緒に住むことになった。「3人のお世話で大変ですね」と言われたが「お世話をしている」意識はなく、ただ一緒に暮らしている、という気持であった。また親たちとの同居以前に身寄りのないお年寄りと一緒に生活したことが何度かあり、見方によれば嫁姑の軋轢、と思えるようなことも「年をとったら皆おんなじ」と理解することができた。また婦人会でお嫁さんの立場からも、お姑さんの立場からも色々なことを聴く機会があり、「その年になってみないと分らないことがある」と言うことも教えられた。この予行演習のおかげで、高齢者と気持ちよく暮らすこつを学んだ。
1.食べることで満足してもらえるように(数少ない楽しみであるから)。
2.頼まれた事は忙しくても素早くする(年寄りは暇があるからその事ばかり気になる)。
3.出来るだけ今迄通りに暮らす(年寄りを言い訳にしない)。
4.一人で抱え込まない(お互いの兄弟はもとより教会の人たちも今迄通り牧師館に来て助けてくださった)。
5.年を重ねて行く事は子どもが成長する過程を逆行する(今は○歳の子どもかな、と置き換えて理解する)等。
しかし、何より厳しかった事は、おしめをかえることでも、用も無いのに3分おきに呼ばれることでもない、何故こんな事位でイライラするのか、自分はもう少し優しい人間だと思っていたのに!! と、自分の弱さを見せつけられることであった。今なお懐かしい父、母たちである。
いのち、はぐくむ
中井弘和
第10回 苗半作
わたしは彼らのためにすぐれた苗床を起こす。この土地には二度と凶作が臨むことなく、彼らが諸国民に辱められることは二度とない。
(エゼキエル書34章29節)
「苗半作」という言葉を耳にすることはもうほとんどなくなりました。農業が日本の基幹産業であった時代、それはごく普通に人々の口に上る大切な用語でした。苗を上手く育てれば作物の栽培はほぼ成功したようなものだ、という意味です。農業における苗作りの重要さを表していることは言うまでもありません。いきおい種を播き育てる苗床をいかに作るかが問われていることにもなります。
かつて自然農法の研究を始めた頃、農薬や化学肥料を使う一般の農法に比べて、自然農法稲の初期生育が遅いことに驚かされました。田植え後一ヶ月ほどを経過する間、その草丈は低く、茎数も少なくて非常に貧弱にみえました。そのような稲を田から抜き取ってみてまた驚きました。見た目とは裏腹に、地下に張る根は太く長く伸びていたのです。このような形で未来に生きる確かな力が蓄えられていたのでしょう。
稲は本来環境をよく見、その変化に自在に合わせて自らを成長させていきます。大冷害のさなか、凛として実っていた自然農法稲の姿はそのことをよく物語っています(本紙4月号参照)。
ゆっくりと成長する自然農法の稲の姿からは、子育てにかかわる貴重な示唆が与えられると思っています。私たちは子どもたちの外面的な姿にとらわれて、その心の根を見ることがなかなかできません。成長を忍耐強く見守ることをせず、あれこれとうるさく管理しようとしがちです。
自然農法は何もしない農法と揶揄されることもありますが、決してそうではありません。その基本は作物をよく見て育てることです。いのちは、見られることによって輝く。自然農法の研究を通して学んだことのひとつです。
今、ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』がよく読まれていて話題となっています。そのエピローグで、主人公、天使の心を持った三人兄弟の末っ子、アリョーシャがこんなメッセージを発します。「親とともにある子どもの時に、すばらしい思い出がいっぱい与えられれば、その子の一生は幸せになる」。
農業における苗床の重要さは、そのまま人間にも通じる話ではないでしょうか。
讃美歌委員会の現状と将来に向けて
讃美歌委員長 日笠山吉之
私たちルーテル教会の礼拝と信仰生活に欠かせない『教会讃美歌』は、今年36歳の誕生日を迎えます。11年前、版権の問題から小改訂が行われたものの、今なお立派な現役です。歌えば歌うほど心に刻み込まれていく歌、信仰を強め励ましてくれる歌を皆さんも『教会讃美歌』の中にたくさんお持ちでしょう。その一方で、まだ歌ったことのない歌もたくさんあるのでは?
宗教改革の伝統に立つ教会としてコラールを多数採用し、教会暦を踏まえたこの『教会讃美歌』は、ルーテル教会内で愛用されてきただけでなく、他教団・他教派の讃美歌集にも影響を与えてきました。近年、日本基督教団出版局から発行された『讃美歌21』もその一例です。その意味でも、『教会讃美歌』はわが国における福音宣教の為に多大な貢献をしているのです。
このたび当委員会では、この『教会讃美歌』の良き伝統を継承しつつ、21世紀にふさわしい新しい歌を見いだし、産み出していくために、『教会讃美歌』の増補版の刊行を計画しました。具体的には、2017年(宗教改革500周年)の刊行を目指して、ルーテル4教派から派遣された委員がチームを組み、歩み始めたところです。今後、このプロジェクトのために皆様に様々なお願いや創作讃美歌の公募等を行っていく予定です。「新しい歌を主に向かって歌え」の御言葉に促され、ご一緒に私たちルーテル教会の新しい讃美の歌を産み出していきましょう!
関門の丘から 松隈 勁
主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
主が御顔を向けてあなたを照らし/あなたに恵みを与えられるように。
(民数記6章24~25節)
1月。新春、正月があけると1月16、17日にセンター試験が実施される。受験生やその保護者の方々にあっては新春の慶びどころではないという心持かと思う。我が家の3人の男の子達も次々にセンター試験を受けていった。中学校・高校の6年間は親にとってはあっという間に過ぎたというような感慨がある。特に高校3年間を子どもたちは駆け抜けていったように思う。もちろん子どもたちにとっては長い長い6年間であったに違いないだろうけれど。
子どもが初めてセンター試験を受ける時、持てる力を十分発揮できるよう、落ち着いた気持ちで受けることができる秘訣を進路指導担当の教師に尋ねたことがある。その時このような返事をいただいた。「試験場の席についたら『自分としてできるだけのことはやってきた。後は主なるあなたにお任せします』と祈ればいい」以来3人の子ども達にも、生徒達にもそのように伝えてきた。おかげで皆落ち着いて受験はできたようである。
センター試験に関しては落ち着いてよく見れば一度は目にした問題だと思うので動揺することなく自信を持って受験に臨んでほしい。
私は理科教師なので理系進学希望者の受験指導が多い。課外はもちろんのこと、クラスで掃除が終わった後、教壇に腰をかけて肩を並べながら生徒たちの質問に答えるのは楽しい時間である。受験は本人だけの事柄ではないと思う。もちろん教師は受験指導を担う責任があるが、子どもの進路は子ども任せにせず親子が一体となって家庭で担うべきだと思う。職業への教育-Career(vocational)guidance-は社会の中で経験を積み重ねてきた親のアドバイスほど頼りになるものはない。子どもにとって親は夢の実現に向かって後押ししてくれる一番身近な力強い味方である。
本校では毎日の礼拝の終わりに教師と生徒が一緒に声をそろえて聖句を暗誦する。暗誦聖句は2週間毎に新しい個所が示される。生徒たちの心の中に確実に刻みこまれた聖句は必ず苦難に立たされた時の力強い助けになることだろう。
生徒たちが礼拝で暗誦したこの聖句はきっと試験に臨む時の心の拠り所になるはずである。
東地域教師会より
昨年の地域総会で選ばれた平岡正幸先生を会長として今年の活動が始まるはずでした。そうならなかったことが東地域にとって最もショッキングな一年でした。2月18日に平岡先生が召天されたことで新しい三役が選ばれ、まだ体制も未整備のまま、見切り発車のように活動開始となりました。
そういうおぼつかない状況ながらも、予定通り3月の教師会を無事迎えることができたのは、平岡先生が甲府教会駐車場で倒れる少し前に仕上げていた計画がちゃんと遺してあったからです。先生が精力的に取り組んでいたカウンセリングをテーマに、ルーテル教会でもおなじみの、堀 肇先生を招いて、牧会上避けて通ることのできない数々の問題について事例研究をしました。
例年だと秋に東地域では退修会を開くことになるわけですが、今年は4年に一度の全国退修会の年だったので地域開催はしませんでした。その代わり、全国教師会のお手伝いをして全国退修会の企画運営に関わることができました。微力でしたが。
教師会運営で私たちが心がけているのは、話し出すといきおい行政関連に向きがちな牧師集団ですが、共に集う機会を有意義に使うため、できる限り神学的、宣教的研究課題に傾注すること、同時に牧会の現場から解放された雰囲気の中で親睦を深めることです。しかしながら今後の動向を考えると、そういうことばかり言っていられない厳しい現実もあるので、行政的色合いの強い話題が色濃くなるかもしれません。努めて退修会が頽醜会にならないよう心がけたいと思います。
教職者レビュー制度ができたことを受け、教師会長はレビューを召集し、東教区長の協力のもと、該当年の牧師に対してレビューを実施しました。今年は6名の教職者に対して行うことができました。代議員にもお越しいただき、いずれも有意義な振り返りの機会となったと確信しています。
東地域教師会長 浅野 直樹
名古屋めぐみ教会献堂式
12月12日(土)午後1時半より東海教区に所属する名古屋めぐみ教会の「礼拝堂・牧師館」の献堂式が主の恵みの下に挙行されました。
新しい礼拝堂・説教壇等の聖別式が説教・総会議長渡邉牧師、共同司式・副議長青田牧師、東海教区長田中牧師、教区書記三浦牧師により執り行われました。
今年の春、日本福音ルーテル教会建築委員会が指名した西村晴道設計士の意匠で作成された設計図に基づき、前田建設工業との間で工事請負契約を1億3300万円(消費税を除き)で結んだ後の、5月10日(日)礼拝後に起工式(鍬入れ式)を行いました。それから約6ヶ月半の工事期間を経て、総床面積470㎡(142.1坪、1階礼拝堂 2階牧師館)を有する壮麗な新教会堂・牧師館が名古屋南区桜本町に築かれました。
数年間にわたり、当該教会の牧師・信徒による周到な準備、心を一つにしたキリストへの宣教への使命と信仰の情熱、さらに建築のための自己資金(4千800万円)を捻出するための教会員による献身・献財意欲が高まったことがこの会堂建築の完成を実現させたものと思います。
今後、この新会堂が神の宣教の器として、国際都市名古屋での広域的な再開発伝道を強力に担う宣教の場となることを神に祈るものです。
さらに、東海教区にとっても、新会堂の一角に設けられる教区事務所を通して東海教区の宣教センター的な機能が更に整えられ、宣教・教育の働きが多様に展開されることも併せて祈るものです。
(建築委員長 青田勇)
日本福音ルーテル教会 2010年行事・会議日程
1月5日(火)~ 6日(水)教師試験委員会
7日(木)任用試験
12日(火)事務処理委員会
2月17日(水)~18日(木)会計監査
22日(月)~24日(水)常議員会
28日(日)神学校の夕べ
3月2日(火)エキュメニズム委員会(聖公会)
7日(日)教職授任按手式
8日(月)神学教育委員会・宣教研修指導者会議
9日(火)事務処理委員会
10日(水)~11日(木)新任・牧師補研修会(2010年度第1回)
19日(金)エキュメニズム委員会(カトリック)
22日(月)教区総会
4月13日(火)事務処理委員会
5月3日(月)全国教師会総会
4日(火)~ 6日(木)全国総会
17日(月)~18日(火)牧師補研修(2009年度最終)
6月7日(月)~ 9日(水)常議員会
21日(月)~23日(水)LCM会議
7月13日(火)事務処理委員会
8月23日(月)~24日(火)社会福祉協会総会
24日(火)~25日(水)法人会連合研修会
9月7日(火)事務処理委員会
10月6日(水)~7日(木)宣教会議
12日(火)事務処理委員会
13日(水)教師試験委員会
18日(月)~19日(火)牧師補研修会(2010年度第2回)
11月8日(月)~10日(水)常議員会
12月7日(火)事務処理委員会
本の紹介
『クリスチャン アーティスト。』が9月25日に燦葉出版社より出版された。本書は「証しの章」「研究の章」「講演の章」「奨励の章」「思索の章」からなり、奨励の章では、28人の教職等がクリスチャン・アーティストへの励ましを、研究の章では6人の専門家がその理解を記している。
証しの章では、12人のクリスチャン・アーティストが「信仰者の表現」というテーマで証ししている。その12人のアーティストの中に山崎種之氏(松本教会員/ステンドグラス工房アスカ)がいる。山崎氏は本書の中で星野富弘さんとの出会いについて語っている。
星野富弘美術館の玄関ホールにある星野さん原画の「さざんか」のステンドグラスについてのエピソードである。美しいさざんかの花の下に描かれた2枚の傷ついた葉、星野さんはその傷に輝きを見たことを、山崎氏は知ったという。写真が白黒であるのが残念だが、それは本物を見よということかもしれない。本物が見たくなる一冊でもある。
(牧師 佐藤和宏)
会議のお知らせ
■常議員会
第23回総会期第6回常議員会が左記の通り開催されますので、議案のある方は、所属教区常議員会を経て、ご提出ください。
記
【日時】2月22日(月)~24日(水)
【会場】ルーテル市ヶ谷センター
以上
2010年1月1日
常議員会
会長 渡邉 純幸
書記 立野 泰博
年末の連帯献金のお願い
教会事務局提出の集計表を期日までにご提出くださいますようお願いいたします。一教会でも遅れますと全体の集計ができないばかりか関係省庁への報告にも影響が出ます。
また、報告書は電子メイルでの提出をいただきますと、事務作業の軽減ばかりでなく、間違いを防ぐことにもなります。
報告書と共に、教会総会資料をお送りください。
■提出期限■
所得税・消費税報告 1月20日
その他報告書 2月10日