1. HOME
  2. ブログ
  3. 機関紙るうてる
  4. るうてる2022年
  5. るうてる2022年04月号

刊行物

BLOG

るうてる2022年

るうてる2022年04月号

機関紙PDF

 「イースターおめでとう」

日本福音ルーテル小倉教会・直方教会 牧師 森下真帆

「あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。」
ルカによる福音書24章6節a

 イースターおめでとうございます。この朝、イエス様は死からよみがえられました。私たちの罪のために苦しみを負われ、十字架で死なれたイエス様は、父なる神様によって高くあげられ、復活して永遠の命を生きておられます。イエス様が救いのみわざを成し遂げてくださったことを記念するイースターの礼拝は、教会の一年の中で最も大きな喜びの時です。
 ルカ福音書の復活物語は、イエス様に従っていた婦人たちが早朝に香料を持って墓に出かけるところから始まります。香料を遺体に塗って、葬りを完了させるためです。婦人たちはイエス様が死んでしまった悲しみを感じつつも、どこかでイエス様の死を受け入れて、しきたり通りの葬りをするために現実的に行動しています。

 

しかし婦人たちが目にしたのは空の墓でした。さらに彼女たちはみ使いからイエス様の復活を知らされます。「あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。」と言われた婦人たちは、イエス様が確かに「わたしは死んで復活する」と言われていたことを思い出したのです。
 そうして婦人たちはイエスの復活を確信します。彼女たちは墓から帰って、弟子たちとほかの人皆に一部始終を知らせました。イエス様の墓が空になっていたこと、み使いが現れてイエス様の復活を告げたこと、そして確かにイエス様はご自分の死と復活を約束されていたということ…彼女たちは驚きと興奮、そしてかつてないほどの喜びにあふれてイエス様の復活を告げ知らせたに違いありません。
 しかし報告を受けた弟子たちは彼女たちを信じませんでした。はじめ婦人たちがそうであったように、弟子たちもイエス様があらかじめ言われていたことを理解していなかったのです。イエス様が「わたしは死んで復活する」と言われていたにもかかわらず、死は終わりであって、復活などたわ言だと思っていました。

 これまで熱心にイエス様に従ってきた人たちであっても、イエス様が死んでしまってさすがにあきらめムードといったところでしょうか。私たちがそこにいても、多分同じような反応をしたと思います。人間の力ではどうにもならないことがあると受け入れて、現実的に行動しなければ、この世の中を生き抜いていくことはできないからです。
 私たちは生きていくうえで色々なことをあきらめ受け入れています。年を取ること、病気になること、人との別れ、どれもしんどいことですが、どこかで仕方ないと割り切って、前に進んでいるのです。新型コロナウイルス感染症が流行って今まで通りの生活が送れなくなっても、なんとかその中で折り合いをつけて、今できることを探して生きています。人間の力ではどうにもならないことがあるというのは私たちが常々実感していることです。
 なかでも死はその最たるものです。どんなに大切な人がいたとしても、みんないずれ死にます。死んでしまったら二度と地上で会うことはできません。別れの悲しみは大きく深いものですが、だからといってどうしようもないということを私たちは心のどこかで知っています。この世の中に絶対はなく、永遠に続くものもないからです。

しかしイエス様の復活は、神様の約束だけは絶対であり永遠であるということを私たちに告げています。神様の約束通り、イエス様は死からよみがえられ、私たちを救って、私たちを永遠の命へと招き入れてくださいました。死でさえも私たちからイエス様を奪うことはできません。イエス様の愛だけは私たちがあきらめる必要のないただ一つのものだからです。
 この復活の朝、死さえも超えて、イエス様は私たちのところに戻ってきてくださいました。イエス様の愛から私たちを引き離すものは何もありません。このことだけは永遠に変わらない真理、決して取り去られることのない喜びです。イースターおめでとうございます。主の復活の喜びを共に分かち合いたいと思います。

エッセイ「命のことば」 伊藤早奈

㉕「変わらないもの」

「天は神の栄光を物語り大空は御手の業を示す。」(詩編19・2)

  「あっちにもあるよ、ああそこにも。あの赤く光って動いているのは飛行機かな。」
 普段は別に気にしていないのに入院すると何だか空を見てしまいます。何度か入院が一緒だった友達と夕食後待ち合わせて部屋を抜け出し唯一外の空気が吸える病院内の渡り廊下へ行きます。暗くなり始めた渡り廊下は人影もなく静かでした。そこで渡り廊下の手すりを両手でぎゅっと握って立ち上がり2人で毎日のように空を見ていました。そんな2人には都会の夜の空に少し遠慮がちに輝いている数少ない星を見るのが楽しみでしたし何よりも立って上を向けるなんてこの時にしかできないことでした。
 星は変わらずそこにいます。私たちが見える世界では変わりません。変わるのは見ている私たちかもしれません。
 「変化は恐ろしいことでも悲しいことでもないんだよ。変化することは私たちには当たり前のことなのさ。」昔読んだ本の中に書いてあったこのような台詞を思い出しました。成長であったり気づきであったり私たちが歓迎できる変化もあれば病気の進行や老化のように受け入れることを拒んだり受け入れることに時間がかかることもあります。でもそこには必ず変わらないイエス様が共におられます。あなたは変化する存在ですが変わらないイエス様があなたといつも一緒です。

議長室から 大柴譲治

「聖なるもの」との出会い〜おそれとおののき

「これを見たシモン・ペトロは、イエスの足もとにひれ伏して、『主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです』と言った。」(ルカ5・8)

 「目の前に美しい花があってもそれを美しいと感じる心が私になければ、その花と出会うことはできない」。これは学生時代に美学の集中講義で今道友信先生から学んだことでした。確かに道端に咲く花の美と出会うためにはそれに気づく感性が求められる。でなければ素通りしてしまう。逆に言えば、自らの感性を研ぎ澄ますことができれば、どこにおいても真・善・美という普遍的な価値に出会うことができるということになる。そのためにも「ホンモノとの出会い」が必要となります。それはハッと思わず息を飲むような体験、深い感動を内に呼び覚まされるような体験です。ゲーテはファウストに「時よ、止まれ。お前はそのままで美しい」と言わせました。確かにそのような至高体験は、「今・ここに・私は・生きている」という鮮烈な実感を与えてくれます。山頂での御来光、澄み切った紺碧の空、たゆたう白雲、陽光にきらめく川面、自由に飛翔する鳥たち、夜空の満天の星、突然の虹の出現、等々。絵画や音楽、映画など芸術作品や書物との出会いもありましょうし、日常生活でのさりげない思いやりの言葉やしぐさに深く感じ入ることもある。

 「聖なるもの」との出会いの場合はどうか。その時私たちは畏怖の念に打たれます。「しかしお言葉ですから」と網を打ち、思わぬ大漁に接したペトロはイエスの前にひれ伏します。「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」。彼はそこで聖なるお方と出会って震撼させられたからです。私たちも同じです。強い畏怖の念に打たれると共に自分はその前に立つ資格がない、相応しくないという恥と怖れに満たされる。主日礼拝の中に二つの「告白」(罪と信仰)があるのもむべなるかなです。コインの両面のようにそれらは表裏一体、不即不離の関係にあるのでしょう。
 復活の主と出会った弟子たちも同じでした。彼らは素直にはイエスとの再会を喜べなかったはずです。主を見捨てて自分は逃げてしまったという苦い記憶が影のようによみがえってきたことでしょう。自分は裁かれると恐怖したかもしれません。まばゆい光の前では濃い影ができるのと同じです。しかし主は彼らの心の動きをよくご存じでした。「恐れるな。あなたがたに平安があるように」。復活者の確かな声は弟子たちの複雑な思いを瞬時に消し去ります。完全な赦しと受容の宣言。神の力ある声が人間の恐れとおののきを揺らぐことのない歓喜へと変えてゆきます。このような聖なるお方との出会いが私たちを根底から新たに造り変えてゆくのです。

「教会讃美歌 増補」 解説

㉒創作賛美歌解説2
石原祐子(賀茂川教会)

増補37番「悲しみのなかで」

*祈ることもできない日に

「あなたはわたしのもの。
わたしはあなたの名を呼ぶ。」(イザヤ43・1)
「見失った一匹を見つけ出すまで捜し回らないだろうか。」(ルカ15・4)
「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」(ルカ23・42)

 四旬節に与えられた歌。
 わたしたちの中に痛みがあります。わたしたちの中に悲しみがあります。神さまがみえない、神さまを呼べない。神さまがおられるのならどうしてこんなことが起こるのかと思う。苦しくて御名を呼ぶことさえできない日があります。
 そんなときにも、主がわたしたちの名を呼び、さがし出し、とらえていてくださる。わたしたちのうめきに耳を傾けていてくださる。十字架と復活の主がすでに勝利していてくださる。
 自分の力ではなくこの主に信頼して、ゆだねてゆきたいと願います。

増補39番
「なつかしいあの場所へ」

*子どもたちと、子どもだった人たちのために

「あなたの祭壇に、鳥は住みかを作り
つばめは巣をかけて、雛を置いています。
万軍の主、わたしの王、わたしの神よ。
いかに幸いなことでしょう
あなたの家に住むことができるなら
まして、あなたを賛美することができるなら。」
(詩編84・4〜5)

 

教会学校の子どもたちの堅信式が行われ、感謝をささげるなかで与えられた、詩編84の歌。
 久しぶりに礼拝に出席することがゆるされた日、目を閉じて、皆が歌う賛美歌に耳を傾けました。わたしが賛美できなかった日にも、こうして世界中でずっと賛美と祈りがささげられていたことに気づかされ、感謝の思いがあふれました。
 主の家は帰る場所です。ひとときここをはなれることがあっても、主がわたしたちを呼びもどしてくださいますように。主の家へ。主のもとへ。あたたかい交わりの中へ。

「主の家に行こう、と人々が言ったとき
わたしはうれしかった。」
(詩編122・1)

世界の教会の声

浅野直樹Sr(世界宣教主事 市ヶ谷教会・スオミ教会牧師)

「ウクライナを覆う灰のとばり」

3月2日、四旬節の初日にあたる灰の水曜日にロシアのウクライナ侵攻に苦しむ人々を覚えて、世界のキリスト教徒が連帯と嘆きをともにしようと祈りをひとつにしました。このオンラインでのエキュメニカル礼拝には、その1週間前にロシアの戦闘機、戦車、軍隊の襲撃を受けたウクライナ東部国境地域に住む牧師や信徒たちも参加しました。礼拝はルーテル世界連盟(LWF)のほか、改革派、メソジスト、メノナイト、聖公会代表者らの共同開催で催されました。
 冒頭LWF事務局長アンネ・ブルクハルト師は、「二度と戻ってはならない時代へと世界を突き返してしまった人によるひねくれた政治」を非難しました。「灰のとばりがウクライナを覆っています。『あなたの兄弟はどこにいるのか、カイン?』、神は人類にむけて責任を求めています。この叫び声を暴挙の責任者の心に向けて呼びかけたいのです。」
 80カ国から3000人以上が礼拝に連なって各大陸から平和の祈りがささげられました。世界改革派教会共同体(WCRC)の事務局長ハンス・レッシング師がミカ書の預言「彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」を取り上げ、このみことばが今日まで3000年以上平和を作る人たちに感化を与え続け、すべての教会はこの平和作りという大変な作業のために召されていると述べました。
 2014年から紛争下にあるロシアとの国境に位置する町ルハンスクのメソジスト教会牧師アレクサンダー・シェフチェンコ師が証しをして、ロシアとウクライナの平和と政治指導者の賢明な解決を祈り求めました。包囲された都市ハリコフ近郊に位置するウクライナ・ドイツルーテル教会からパブロ・シュヴァルツ監督は公正な平和を祈り求め、そのためには侵略者と犠牲者の名前を挙げることもプロセスのひとつだと語りました。
 首都キエフにあるウクライナ正教会モスクワ主教座のミコラ・ダニレヴィッチ師は、連日80人規模の人々が爆撃から逃れようと地下シェルターに避難するという現状のなか、「我々も共にいるのです」と述べながら、正教会、プロテスタント、カトリック教会の連日の祈りと支援に対して感謝しました。また南東部の町ベルジャンスクのメノナイト教会、西部地域の改革派教会、西部ウクライナのアライアンス教会、ポーランドのバプテスト教会からの参加者たちが声を挙げ、困難なこの時期に支援を提供してくれる諸教会の活動に感謝しました。
 こうした危機のときにこそ、キリスト者たちの祈りと行動が希望もたらすとの力強い呼びかけで締めくくり礼拝は終了しました。

※ウクライナの平和を求める灰の水曜日の祈りについては下記サイトで紹介されています。
https://www.lutheranworld.org/news/pall-ashes-covers-ukraine-christians-join-prayer-peace

エキュメニカルな交わりから

 

①日本キリスト教協議会(NCC)第41回総会期の主題
藤原佐和子
(鶴ヶ谷教会・
NCC書記)

 

エキュメニカル運動は「教会の一致」を目指す運動と言われてきましたが、厳密には、神によってすでに与えられている一致(しかしながら、人間による罪の結果のために見えなくされている一致)を回復させていこうとする信仰運動です。この運動には、世界レベル、地域レベル(アジアなど)、国内レベルの拠点があり、日本では、日本福音ルーテル教会を含む6教団と、多くの加盟団体で構成される日本キリスト教協議会(National Christian Council in Japan、略称NCC)がその役割を担ってきました。日本には、外国にルーツを持つ人々が多く暮らしていますから、英語名称が「日本の」(of Japan)ではなく、「日本における」(in Japan)NCCとされている点は重要です。
 前総会期には、創立70周年を記念して「NCC主催・宣教会議」が東京で開催されました。そこで採択された「NCC宣教宣言2019」では、「日本におけるキリスト者はその人口の1%以下ですが、聖霊に押し出され、自己保存的な志向から解放されて、常に開かれた共同体、より包括的な共同体でありたいと願います」との姿勢が表明されました。これを受けて、昨年3月に始まる第41回総会期は、「すべての人に命と息と万物とを与えてくださるのは、この神だからです」(使徒言行録17章25節b)という聖句に基づき、「神の与えてくださるすべての命を愛する者として」という主題のもとに活動しています。6名の役員のうち、吉髙叶さん(日本バプテスト連盟)、西原美香子さん(日本YWCA)、筆者の3名が新しく就任し、これまで牧師・男性がほとんどであった役員会に、信徒・女性が増えました。
 現在のNCCには、ルーテルの教職者がリードされている在日外国人の人権委員会(李明生牧師)、平和・核問題委員会(内藤新吾牧師)、部落差別問題委員会(小泉嗣牧師)など、この世においてキリスト者としての社会的責任を果たしていこうとする大切な働きが沢山あります。正義、平和、被造世界の修復をはじめとして、エキュメニカル運動が取り組むべき諸課題は多岐に渡る一方、一人ひとりの意欲や能力には限界があります。ですが、「すべての人を一つにしてください」(ヨハネによる福音書17章21節)という、他ならぬイエス自身の祈りに共鳴し、私たちの限界を超えて働いていて下さる神に信頼し、教派を超えて、たゆまず協働(共に働くこと)していこうとするのが、エキュメニカル運動です。次回は、NCC「ジェンダー正義に関するポリシー策定のためのワーキンググループ」を紹介します。

青年有志によるオンライン配信プログラム
「NYNCステーション」のご案内

⻆本洵(神水教会)

ルーテル青年有志団体No Youth, No Church(以下、NYNC)が、今月から新たな試みをスタートします。今回は「NYNCステーション」と題したラジオ型式の企画です。昨年は、我々NYNCが1泊2日のオンライン合宿と、Pray! Play!! Friday!!!【ぷれぷれ】と題した月に1度のオンライン集会を開催し、ルーテル青年、ルーテル学院生との交流が与えられました。オンライン合宿も「ぷれぷれ」も、非常に充実した時間を過ごすことができましたが、昨今問題となっている「オンライン疲れ」は避けられない課題でありました。また、参加対象として18歳から35歳までの年齢制限を設けたことで、対象から漏れてしまった方々もいらっしゃいました。新たな企画を始めるにあたり、スタッフで議論した結果、スタッフや参加者のオンライン疲れを回避し、なおかつ開かれた企画を発信するためには、思いきってラジオ配信にしてみてはどうか、という結論に至りました。ラジオ配信にすることで、顔と顔を合わせた交流は難しくなりますが「いつでも」「誰でも」「どこでも」聴けることがメリットとして挙げられ、青年だけでなくルーテル教会につながる全国の皆様、さらにはこれから信仰に入ろうとしている方にも聴いていただけると考えています。配信プログラムは、パーソナリティによるお便りの紹介、ゲストとしてお招きする(他教派含む)牧師や信徒による証し等を予定し、現在準備を進めています。「NYNCステーション」は「ルーテル教会はもちろん、教派や宗教を超えた神様とのつながりをラジオ型式で発信することで、信仰のかたちを再確認し、青年たちの日常生活、繋がり、信仰生活の後押しをする。」ことをミッションステートメントとして掲げ、活動してまいります。月に1度、教会の仲間に、そして神様に心を向ける時間を有志の青年たちで作っていきたいと考えます。第1回は恵み野教会牧師中島和喜先生をお招きしての配信です。私たち青年の活動をお祈りに覚え、NYNCステーションをお楽しみいただけましたら幸いです。

【NYNCステーション】
期間 4月から8月までの全5回 第1回は4月22日(金)20時配信予定
ゲスト 中島和喜牧師
配信方法YouTubeもしくはPodcast「NYNCステーション」で検索

第28期第16回 常議員会報告

事務局長 滝田浩之

 

2月21〜22日にオンライン会議で開催された標記の件について、ご報告申し上げます。

⑴第29・30回定期総会の件
 5月3〜5日(火〜木)に予定されています定期総会につきましては、3月28日に開催する臨時常議員会において開催の是非を最終確認することとなりました。開催についてはまん延防止等重点措置、緊急事態宣言が発令されていないことはもちろんですが、参加者の多くが高齢であること、また教職についても社会福祉法人、学校法人、幼稚園・保育園との関りのある者が多いことを加味しつつ判断することを確認しました。顧問弁護士からの助言として、定期総会は憲法・規則に開催することが明記されており、すでに2年の延期を行っていることからも最大限、開催することが前提となること。しかし最終的には総合的な判断をもとに再度の延期を常議員会が判断することができると、すでに常議員会で承認した憲法規則改正委員会の答申を妥当とする旨の確認を頂いているところです。なお常議員会として、総会選出常議員(議長等)については2022年5月末をもって2期4年の任期を終了しているとの理解を確認しました。

⑵市ヶ谷耐震補強工事について
 財務委員会から市ヶ谷事業所をテナントとして利用されている団体より、2022年度内に可能な限り耐震補強工事の実施を強く要望されていること。また工事が延期されて以降、テナントを利用する職員の意識が高まったこともあり、事業所内の設備について特に感染症への対策を求められていることが報告されました。これを受けて、財務委員会としては一旦は工事費について1億5000万円ほどの減額を進めてきましたが、新たな要望を踏まえて工事費を4000万円増額した6億7000万円とする市ヶ谷耐震工事事業計画を常議員会に提案し、これが承認されました。
 常議員会は、この件については定期総会が延期された場合、4月25〜26日に予定している常議員会において宗教法人法第26条を適用し検討することを確認しました。検討にあたっては、耐震工事の更なる延期によるテナントとの契約解消に伴う財務的な課題、日本福音ルーテル教会所有の建物における大地震発生に伴う社会的な責任等が課題になることを確認しているところです。また耐震補強工事を実施するという点については、すでに2018年の第28回定期総会において承認されていることも検討を行う上で重要な議決であることを分かち合いました。

⑶総会提案の議案について
 総会では、「第7次綜合方策」、「アジア伝道について」、「ハラスメント常設委員の件」、「神学教育に関する協約の件」、「市ヶ谷耐震補強工事の件」、「決算・予算」について提案することを常議員会は承認しました。総会が延期された場合は、4月25〜26日に予定する常議員会において議案の扱いについて検討されることになります。総会が開催される場合は議案として提案されることとなります。ご審議をよろしくお願い申し上げます。

⑷「任用制度見直し」の件
 東教区常議員会から提案された、「任用制度見直しについての提言」を受けて常議員会では、これを教職を取り巻く働き方への全般的な問題提起と捉えた上で、憲法規則改正委員会に扱い方も含めて付託することを承認しました。今後、個別の状況にある教職からのヒアリング、また現行の「招聘と応諾」の考え方を確認しつつ検討が行われていくことになります。

 

以上、ご報告いたします。詳しくは送付されます常議員会報告をご確認ください。

2022年度日本福音ルーテル教会人事

 

〈退職〉
(2021年7月31日付)
太田一彦 (定年引退)
宮川幸祐 (退職)

(2022年3月31日付)
德野昌博 (定年引退)
杉本洋一 (定年引退)
中村朝美 (定年引退)

〈新任〉該当なし

〈人事異動〉
(2022年4月1日付)

【北海道特別教区】
該当なし

【東教区】
高村敏浩
仙台教会(兼任)、鶴ケ谷教会(兼任)、(2021年8月1日~2022年3月31日)
松岡俊一郎
仙台教会(兼任)、
鶴ケ谷教会(兼任)
小澤周平
千葉教会(主任)
中島康文
津田沼教会(兼任)
関野和寛
津田沼教会(嘱託/2021年12月1日付)
滝田浩之
小石川教会(主任・兼任)
奈良部恒平
本郷教会(主任)
三浦知夫
板橋教会(兼任)
高村敏浩
羽村教会(兼任)
浅野直樹jr.
八王子教会(兼任)
坂本千歳
八王子教会(嘱託)

【東海教区】
後藤由起
名古屋めぐみ(主任)、知多教会(兼任)
徳弘浩隆
高蔵寺教会(主任)、復活教会(兼任)
後藤直紀
大垣教会(主任)、
岐阜教会(兼任)

【西教区】
竹田大地
天王寺教会(主任)、西宮教会(協力牧師)
水原一郎
西宮教会(兼任)
神﨑伸
神戸教会(主任)、
神戸東教会(兼任)

【九州教区】
小泉嗣
熊本教会(主任)、
玉名教会(兼任)
【任用変更】
関野和寛
 一般任用から嘱託任用へ

【休職】
渡辺高伸
2020年10月14日付

【復職】
坂本千歳
(嘱託任用)

【宣教師】
Mirjam Harju
2022年5月末帰国

【J3プログラム】
〈新任〉
Laura Slezak
 九州学院
Volamala Ranaivoson 
 本郷学生センター
〈任期終了〉
Jessica Hill

○牧会委嘱(2022年4月1日付/1年間)
德野昌博
 仙台教会/鶴ケ谷教会
小山茂
 板橋教会
横田弘行
 掛川菊川教会
明比輝代彦
 新霊山教会
齋藤幸二
 知多教会
大宮陸孝
 賀茂川教会
乾和雄
 神戸東教会

白髭義
 二日市教会
黄大衛
 長崎教会
濱田道明
 合志教会

○ルーテル学院大学・日本ルーテル神学校人事
立山忠浩
校長(再任/2022年4月1日~2026年3月31日・都南教会と兼務)

2022年度教会手帳住所録訂正のお願い

2022年度教会手帳住所録19頁、《引退》のV・ソベリ先生の住所が変更となりました。新しい住所は以下の通りです。

V・ソベリ
(Virpi Soveri)
Hepomäemkatu
4 B 2
80140 Joensuu
FINLAND
(電話番号・Eメールアドレスに変更はありません。)

関連記事