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機関紙るうてる

るうてる2018年8月号

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説教「小さな平和」

日本福音ルーテル津田沼教会 牧師 渡辺高伸

主は多くの民の争いを裁き/はるか遠くまでも、強い国々を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし/槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず/もはや戦うことを学ばない。(ミカ書4章3節)

前任地の新霊山教会では、デンマーク牧場福祉会のチャプレンとしての働きも与えられていました。施設の一つである特別養護老人ホーム「ディアコニア」では毎朝、礼拝が行われています。デンマーク牧場のある地域は、茶畑と緑の丘に囲まれた自然豊かなところで、お茶の収穫の時期には、地域の人々はお茶を収穫する道具を抱えて大忙しです。また、お茶を収穫する車両が畑を往復するのが日常の風景となっています。車の運転中には窓を全開にして、漂うほのかなお茶の香りを楽しみました。「ディアコニア」の礼拝を行う部屋からの風景には牧場があり、たくさんの風車が回る緑のお茶畑が広がっていました。武器を農具に持ち替え、土を愛する平和な世界そのものであり、またミカ書の示す先の理想の世界のようにも感じました。
去年の今頃、冒頭の聖句を用いて「ディアコニア」での礼拝に与りました。青い空が広がる外の風景を譬えに話をしました。礼拝の後、入居されているある女性が思い出話をしてくださいました。それはその方の弟さんは無線技士の学校に通っていたそうですが、戦地に赴いたというお話でした。女性のお母様が「戦争に行かないでくれ」と弟さんを必死に止めたにも関わらず、彼は「同級生皆が志願しているのに自分だけ行かないわけにはいかないんだ!」と泣いて押し切り、17歳で海軍に志願したのでした。出征の日に家族と共に駅に着いた時、彼は列車までの見送りは断ったそうです。そして、仕立てたばかりの軍服に身を包んだ彼は改札口で満面の笑顔で敬礼をして、プラットホームへ消えて行ったのでした。 2年後、彼はボルネオ島付近の海域で深夜に攻撃を受け戦死しました。引き揚げて来た戦友の話では、彼は通信兵として最後まで司令部への打電をし続け、退艦することなく暗い海に沈んでいったそうです。
戦死の連絡に家族皆で一晩中泣いたこと、辛い気持ちを押し殺しながら戦中戦後を生きたこと、家族と畑を耕し懸命に働いたこと、神様との関わりといえば祭りを手伝うくらいだったことなどをお話しくださいました。そして「今、静かな生活の中で神様のお話を聴いて、お祈りできることが本当に幸せです」とも。
辛い経験に始まり、そして今、生かされて神様のみ言葉に触れていることを「幸せ」だとおっしゃったのでした。私は、戦争はこの地上に残された人々に深い悲しみしか残さないことを痛感しつつ、同時に神様のみ言葉が彼女に小さな平和を与えているのではないかと感じました。
ミカ書を通して語りかけられていることは、神様は私たち一人ひとりを愛しておられるからこそ、互いに愛し合うことを望まれたということです。神様は憎しみと悲しみの道具となる武器を捨て、地を耕し、神様から糧を与えられて共に生きていくことを望まれたのです。それは、私たち人間が互いに愛し合うことを忘れて争うならば、どのような悲劇が起こるのかを神様は誰よりもご存じだからです。
「もう二度と、少年が、未来ある若者が、悲しみを押し殺して笑顔で出征することがないように」、「もう二度と、国と国との争いに、愛する子どもたちが巻き込まれ、暗く冷たい海で命を落とすことがないように」、そのような神様ご自身の強い祈りが込められたものだと思います。
み言葉を宣べ伝え、神を愛し、隣人を愛していくこと。そして戦争のない世界を願い求め、「土」を愛していくことも、これからの宣教のあり方だと思うのです。 去年のカトリック教会との宗教改革500年共同記念では、平和を祈り、その象徴としてカンナの球根を分かち合いました。津田沼教会でも元気に育っていますが、そのような小さな形でも、土を愛し、平和を祈るリレーを続けていくことが大切なのではないでしょうか。同時に、一人ひとりが心の内に、神様から幸せという名の小さな平和を味わうために、神様のみ言葉を宣べ伝え続けていくことが大切なのではないでしょうか。紛争の絶えないこの世界において、多様な小さな平和の積み重ねが、やがて本当の平和となることを祈りつつ。

コラム「直線通り」久保彩奈

⑤「わたしの名によって集まるところには」マタイによる福音書18・19~20

 

夏の甲子園に向けた県予選を控え、野球部の生徒たちと壮行礼拝をしました。この礼拝の最後、祝福の時には一人ずつ礼拝堂の壇上に進み出て、ひざまずきます。いつもは威勢よくアーメン!!と叫ぶ彼らも、チャプレンの「大会において怪我をすることなく、あなたが持っている力を十分発揮できるよう祝福します」という温かい声に、小さなかわいい声で、そっとアーメンと返していました。幼い頃からの夢を叶えたい、甲子園に行きたい! 。十分努力してきた彼らが、神様の前で頭を垂れ、必死に祈る顔は本当に美しく、目を奪われました。どうかこの子たちの努力が報われますように!。隣りでサポートしていたわたしも、その祈りに心を合わせました。
礼拝後、野球部の生徒たちが声をかけてくれました。「先生、正直言って今まで神様はいないって思ってたんだけど、祝福でチャプレンが頭の上に手を置いてくれた時、すごい感動したんだよ!」、「神様も応援してくれてるって嬉しいね!」、「祝福の力、マジでスゴイわー!」と目を輝かせながら語りました。本当に嬉しい告白でした。
礼拝の中で、祈りの中で神様に出会えた生徒たち。キリストの名で集うとき、主が共にいてくださることを実感しました。わたしはこの感動を忘れていたように思います。日々の慌ただしさに流され、問題なく礼拝や授業を行うことばかり考えていました。生徒たちの神様に出会えた新鮮な喜びに、わたしも大切なことを思い出させてもらいました。どんな時も、どこにいても、神様を中心にして集い祈るとき、わたしたちは神様に出会えるのです。
この文章が掲載される頃には、すでに高校野球の県予選は終わっています。生徒たちが結果にかかわらず、生涯記憶に残る夏を過ごせますように。神様とともにプレーするこの熱い夏が、できれば長く続いていますように。

議長室から 総会議長 大柴譲治

王なる神に聽くという信仰の基本姿勢

感的な受容と傾聴」。カール・ロジャースの有名な言葉ですが、この態度が対人援助職においては基本とされています。私は一信仰者としてこの姿勢を大切にしたいと念じてきました。
神学生時代、飯田橋のルーテルセンターで「いのちの電話」のボランティア訓練を受けた時に、斎藤友紀雄先生から「聴く」ことの大切さを学びました。「聞く」という字とは異なり、「聴く」とは「耳に十四の心」と書きます。既に35年以上経っているのですが、「そのくらい丁寧に、心を配りながら相手の声に耳を澄ませることが大切」という先生の声は今でも私の耳の中に響き続けています。
5年ほど前のことですが「聴」には「聽」という旧字体があることを知りました(NHK『こころの時代』)。「耳」の下に「王」という字があり、数字の「四」だと思っていたのは実は「目」が横たわっている姿であると知り、ストンと腑に落ちました。すなわちそこには「耳と目と心を一つにし、それらを十全に用いて王なる者の声を聽け」という意味があるというのです。
旧約聖書の申命記6章4節には、有名な「シェマー、イスラエル」という語があります。4節と5節を読んでみましょう。「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして 、あなたの神、主を愛しなさい」。
私としてはここに「聽け」という字を当てたいところです。神のみ言に聽くことを第一にしながら、耳と目と心を尽くして王なる神の声(御言)に耳を澄ませてゆきたいのです。
5月の全国総会で立山忠浩前議長の後任として総会議長に選出されました。相応しくない者を神はその恵みによって選び立て、その御用のために用いてゆかれるのだと信じます。「主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。『あなたの真実はそれほど深い。』」(哀歌3・22~23)とある通りです。皆さまとご一緒に主の御言に忠実に聽き従ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

新常議員挨拶

しなければならないことを

財務担当常議員 古屋四朗(日吉教会)

JELCの会計と財務担当常議員を8年間務めていったん解放されたのが18年前です。前回は普通の会社員にとって嵐のような毎日でした。そして、今年2年ぶりにフルタイムの仕事についた途端の再登板。ルカによる福音書17章に仕事で疲れて戻ってきたら、次は夕食の給仕を命じられる僕の話がありますね。あれが身につまされます。
財務担当常議員の仕事は、会計や管財室長と協力して、JELCの財務会計を運営することです。宣教活動の財務だけでなく、収益事業や各個教会の土地建物の案件も入ります。財務の専門家でもない私がそんな大役について、何ができるか分かりません。しかし神様は容赦なくいろいろな課題を与えてくださるでしょう。それらに何とか正面から取り組んで、「しなければならないことをしただけです。」(ルカ17・10)と言って終わることができればと思います。ご協力をお願いします。

喜びのメッセージを発する

 信徒常議員 伊藤百代(東京教会)

全国総会の信徒代議員は3分の1が女性であり、世代交代に合わせ変わりつつある矢先のこと、私はこの役に相応しくなく切実な思いで任命されました。
「故きをたずね、新しきを知る」と言われるように先達からの学びを大切にし、新しき時代に努力を重ねています。60年前の東京教会は、蔦の絡まる赤い三角屋根で、欠けた石階段を上った先の小さなオルガンの礼拝堂でした。その後、「宣教百年記念東京会堂」として皆さまと献堂に至りました。全国の教職、信徒が一同に会し、「神学校の夕べ」、「教職授任按手式」、「全国総会」など、新しき歴史に『霊による命』を頂いています。重責ある会堂は、古き日から今日まで、ルーテル教会の次世代育成と献身者を神学校へとの教会の使命を繋ぎとめています。
教会から喜び溢れるメッセージを発し、主題である「キリストに支えられ、育てられ成長し、社会に仕える教会となる」ことを目指して歩みたいものです。

第24回女性会連盟総・ 大会報告

 芳賀美江

6月7日、8日と名古屋メルパルクホテルにおいて、日本福音ルーテル教会女性会連盟第24回総・大会が行われました。240名程が、久しぶりに名古屋の地に集められました。受付後の会場では各地から持ち寄られた販売の賑やかな声に迎えられ、それも楽しいひと時でした。
開会礼拝は、なごや希望教会のハンドベル演奏により始まりました。また、この3年間に天に召された128名の方々のお名前を聞きながら、それぞれに想いを馳せました。各教区の女性会担当牧師、総会議長、東海教区の牧師の13名による聖餐式では厳粛な中で共に配餐に与り思いを一つにすることができました。
基調講演として「主に喜ばれることを吟味する~福島原発核事故7年目のメッセージ~」と題して、会津放射能情報センター代表、子ども脱被ばく裁判共同代表の片岡輝美さんにお話しをしていただきました。映像を交えて福島の現状を語り、聖書のみことばに沿っての講演は参加した私たちに大きな感動を与えるものでした。
「キリスト者として具体的に何ができるのでしょうか」、「まずこの社会と政治に関心を持ってください。そして、メディアを育てましょう」、「教会や地域でこの社会の課題を話すことができる仲間を作りましょう」との言葉に、歩む道筋が示されたように思います。
分科会では連盟のこれからのあり方について経験豊かな方から初めて参加した方まで8人ずつのグループで真剣に話し合いました。若い方が女性会に入ってほしいとの声も多く聞かれました。
愛餐会ではおいしい料理を味わいながら旧交を温め、初めてお会いした方とも話が弾みました。最後は女性会連盟の歌を合唱し、尽きぬ話しの時も終わりです。
総会では、次期に委ねられた議案もあります。とりわけ北海道特別教区女性会の解散については痛みを覚えましたが、次期総会までは札幌教会と函館教会は連盟と直接つながることになりました。2日間を通して連盟に連なる諸教会と女性たちのつながりの強さを感じた時でもありました。

西日本豪雨災害と支援活動について

西日本豪雨にあたって

  総会議長 大柴譲治

キリストの平安
このたびの西日本豪雨によって多くの被害がもたらされたことに深く心を痛めています。ご家族を失って悲嘆の中にある方々のために、また被災された方々のために慰めと支えとをお祈りいたします。
また、救援活動に当たっている方々の上に守りと支えとをお祈りいたします。この窮状を乗り越えて行くためにご一緒に祈りと力とを合わせてまいりましょう。主が苦難の中にある者と共に歩み、その恵みの御手をもってその者たちを守り導いてくださいますように。
「主よ、あなたはわたしを究め、わたしを知っておられる。座るのも立つのも知り、遠くからわたしの計らいを悟っておられる。歩くのも伏すのも見分け、わたしの道にことごとく通じておられる。わたしの舌がまだひと言も語らぬさきに、主よ、あなたはすべてを知っておられる。前からも後ろからもわたしを囲み、御手をわたしの上に置いていてくださる。」(詩編139・1~5)
在主             (2018年7月14日)

2018年6月28日から9日にかけて西日本を中心に広い範囲で深刻な被害をもたらした西日本豪雨災害(「平成30年7月豪雨」)では、7月18日正午現在217名の犠牲者が確認され、未だ行方がわからない方があります。
その甚大な被害に心を痛め、亡くなられた方々の平安と、被害を受けられた方々、悲しみの中にあるすべての方々に慰めを、また被災者の支援に尽くす人々に主の支えをお祈りいたします。
幸いにも当該地域の教会と幼稚園などの関係施設に大きな被害はありませんでしたが、関係者宅には浸水被害があり、7月16日現在では、未だ自宅に戻ることのできない方もあります。
当教会では西教区、西中国地区が中心となり、支援活動に取り組んでいます。緊急支援として連帯献金より一時的に20万円を送金しました。水原一郎牧師と加納寛之牧師、竹田大地牧師が開通しつつある陸路の混雑を避け、ボートにより海路から呉に入り、1・2メートルほどの浸水被害を受けた信徒宅において、泥を家屋からかき出す作業、また屋外では泥に混ざった日用品を仕分ける作業などを行いました。九州教区より、永吉穂高牧師も加わりました。広島教会を担当する伊藤節彦牧師は、いち早く海路により呉へ入りました。その後、信徒宅の訪問を行い、掃除などの必要な支援を続けています。西条教会には幼稚園があり、夏休みまで平常通りの保育環境を継続し、子どもたちとその家庭の安定を図っています。それぞれの活動に広島教会の信徒が深く関与し共に労していますし、牧師たちを現地へと送り出しています。被災された方々と共に様々な形で支援に携わる方を心において、主の励ましをお祈りください。
今後の支援についても状況は変化していくと思われますが、現状では物資支援よりも、連帯献金と祈りによって、支援に連なっていただけますと幸いです。
【連帯献金】西日本豪雨災害被災者支援募金
■募金期間 2018年7月13日~10月31日
■送金先
ゆうちょ銀行
振替口座 00190-7-71734
口座名義(宗)日本福音ルーテル教会
他銀行からの振込の場合(口座名義は同じです)
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
当座預金 口座番号 0071734

振替用紙に「豪雨被災者支援」と記入、もしくはネット送金の際には、お名前に続けて、カタカナでゴウウと記入してください。恐れ入りますが、振込手数料はご負担ください。

プロジェクト3・11 EIWAN Fukushimaについて

 プロジェクト3・11 企画委員 李 明生

福島移住女性支援ネットワーク(EIWAN Fukushima)は、東日本大震災で被災した外国籍住民への支援を行っているグループです。東日本大震災で被災した外国にルーツを持つ女性達の多くが、充分な情報や支援を得ることが困難な状況の中で精神的にも現実的にも孤立を余儀なくされるケースは少なくありません。そのような中で、2012年2月からエキュメニカルなキリスト教諸教派・諸団体からの支援によって、福島県在住の移住女性と日本人が出会い、共に生き共に生かし合う社会を一緒に作っていくことを目指して、この活動は始められました。そして震災から7年、活動の開始から5年が経過した現在、その活動は第2期として次の5年間へと進むこととなりました。

2018年3月までの第1期の中で取り組まれてきた活動内容は大きく分けて次の10の分野に渡りました。①日本語学習の支援、②地元市民と移住女性の出会いと協働をめざす、③放射能被害に関する情報提供、④移住女性の子どもへの支援(学習支援と継承語教育支援)、⑤移住女性とその子どもの保養プログラムの実施と支援、⑥移住女性「ふくしまMy Story」記録化、⑦労働・生活・DV・在留問題の相談活動と手引書、⑧移住女性グループ支援とネットワークづくり、⑨共同研究(ふくしま多文化共生研究会)、⑩情報発信、です。

これらの支援活動の中では、社会の中に構造的な問題としての外国人差別・女性差別にぶつかることが少なくありません。そしてそれは単に被災地だけの問題ではなく、この社会全体が抱えている大きな問題でもあります。神が造られた一人一人の命の尊厳が守られ、命の喜びを分かちあうことに向き合ってゆくことができるかどうか、今わたしたちキリスト者に問われているのではないでしょうか。
EIWANの活動の詳細は、http://gaikikyo.jp/shinsai/eiwan/
ならびに https://www.facebook.com/eiwanfukushima/をご覧ください。

第28期 第1回常議員会報告

 事務局長 滝田浩之

6月11~13日まで、ルーテル市ヶ谷センターにて日本福音ルーテル教会(JELC)常議員会が開催されました。
全国から16名の常議員が集まり、初日は前議長である立山忠浩牧師、また前事務局長である白川道生牧師から第27期の総括と第28期常議員会の課題の引継ぎが行われました。また夜には、ささやかではありますが、6年間重責を務められたお二人を労う感謝会が行われました。以下、重要事項について報告いたします。

・市ヶ谷会館将来検討委員会の件
第28回定期総会で承認された市ヶ谷会館の今後のことについて、常議員会として「将来検討委員会」の設置を承認しました。市ヶ谷教会、東教区、JELC、KTL(株式会社ザ・ルーテル)のメンバーで構成され、この委員会から常議員会に答申され、次期総会における事業継続のための措置と工程が上程されることになります。

・ドイツ公式訪問の件
今年10月に予定されているドイツ・福音ルーテルブラウンシュヴァイク領邦教会(ELKB)への公式訪問について、西教区長である松本義宣牧師を日本側の窓口とすることを承認しました。宣教パートナー関係締結50年を記念するにふさわしい訪問となることが求められています。

・事務局室長・主事任命の件
協議事項で、表記の件について承認されました。宣教室長には永吉秀人牧師、広報室長には安井宣生牧師、世界宣教主事には浅野直樹Sr.牧師が選任されました。また総務室長、管財室長は滝田が兼務することになりました。今後、事務局業務の見直し等を議論しながら事務局教師2人体制については継続して議論されることとなりました。

・第28期の課題と第6次綜合方策の総括
まずは大柴譲治議長が今期の方針について、特に理念的なことについて発題を行いました。何よりも「聽く(聴く)」ということを大切にする教会でありたいという言葉を分かち合いました。私たちは「神のことば」にききます。信徒の方々の声をききます。そして社会の人々、何よりも様々な重荷を担う隣人たちの声をききます。この声を「きく」ところで、私たちは大胆に教会のあり方を「リ・フォーメーション」していくところに、ポスト宗教改革500年の歩みを置きたいという指針が明確に打ち出されました。
また永吉秀人副議長も、第6次綜合方策に残された課題として「社会に仕える教会」へ一歩を踏み出していく大切さを確認し、議長が方針として述べた「教会は人である」という教会理解をもう一度深く教会が認識するところから、信仰のリバイバルが生まれることを期待したいと語りました。
第6次綜合方策は2020年までの計画となっており、この2年間で第7次の宣教方策が策定されることになります。この準備のために、まずは第六次方策の残された課題の抽出と全体の総括を行うことが、議長方針として確認されました。前執行部の方針と同様にトップダウンの方策実施ではなく、ボトムアップでこれを進めることを確認し、まずは各教区において議論を行って頂き、9月の宣教会議等で意見集約を行い、これを進めていくこととなりました。
合わせて、昨今の社会状況の中で教会として早急に「ハラスメント」の課題に取り組む必要が共有され、今後、議長が方針として述べたJELC主催の会議等で継続的に学びを行っていくこと、また全国教師会にも呼びかけて、この取り組みを進めていくことが確認されました。
詳細につきましては、各教会へ郵送された常議員会議事録の確認をお願い致します。

私たちの宗教改革500年

岡崎教会「オリジナルカード」

岡崎教会では、宗教改革500年を近隣の方に知らせる目的でオリジナルカードを作成しました。その経緯や活用について、宮澤真理子牧師に聞きました。

コンサートにおいでくださる方々に伝えたい
岡崎教会では毎年JELAの「世界の子ども支援チャリティコンサート」を開催しています。このコンサートに来てくださる方に宗教改革500年をお知らせしようと考えました。

宗教改革は「聖書を読む運動」
普段は礼拝には来られない方で、教会にも聖書にもなじんでおられない方が、一読されただけで宗教改革について理解していただけるものになればと思いました。宗教改革は「聖書を読む運動」です。そのためにカードを読んでくださった方が聖書を手にしていただけるように小型の新約聖書を添えることにしました。また、カードの裏面にはヨハネによる福音書8章12節の聖句を印刷しました。

伝道に活用する
はがき大のカードで文章も短いものとしました。牧師が原案を作りましたが、イラストやレイアウトはパソコンができる信徒が担当し、文章については役員会で確認しました。新来会の方に差し上げたり、信徒が伝道に使ったりすることができるものを目指し、皆で作り上げました。

喜んでいただけた
コンサートでの演奏終了後に来場くださった方々に、このカードと前述の新約聖書、そして「主の祈り」のしおりとお祝いのお菓子を袋に入れて差し上げました。例年、コンサートには近隣の中学校の吹奏楽の生徒さんが大勢来てくださるのですが、今回は学校行事と重なり、おいでいただけませんでした。そこでその分を日頃お世話になっている教会の近所の方々にお配りしました。どなたも喜んで受け取ってくださいました。
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教会や施設・学校、家庭などにおける宗教改革500年を意識した企画の報告や生み出された交わりや作品などを写真と共にお分かちください。「わたしたちの宗教改革500年」として紹介していきます。事務局広報室宛にメールもしくは郵便でお送りください。

定年教師

江藤直純牧師
〒241-0826
神奈川県横浜市旭区東希望が丘15-11-104
電話(FAX共用)045(465)6301
Eメール naozumieto@gmail.com

佐々木赫子牧師
〒042-0916
北海道函館市旭岡町78 特養旭ケ岡の家
電話080(3424)3758

高塚郁男牧師
〒156-0044
東京都世田谷区赤堤3-20-4  マリア保育園方

公  告
この度、左記の行為をいたしますので、宗教法人法第23条の規定に基づき公告いたします。2018年8月15日

宗教法人
日本福音ルーテル教会  代表役員 大柴譲治

信徒・利害関係人 各位
知多教会常滑礼拝所  土地建物売却

(ア)常滑 土地
所在地 常滑市山方町6丁目27番
所有者 日本福音ルーテル教会
地番 27番及び13番2 及び190番2
地目 境内地及び宅地
地積 237・15㎡

(イ)常滑 建物
所在地 常滑市山方町6丁目27番
所有者 日本福音ルーテル教会
種類 礼拝堂・居宅
構造 木造亜鉛メッキ 鋼板葺2階建
床面積
1階 105・91㎡
2階 41・86㎡

種類 物置
構造 ブロック造 亜鉛メッキ板葺平屋建
床面積 5・41㎡

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