1. HOME
  2. ブログ
  3. 機関紙るうてる
  4. るうてる2010年2月号

刊行物

BLOG

機関紙るうてる

るうてる2010年2月号

機関紙PDF

幼児教育と伝道―「小城幼稚園」運営100年のこと

佐賀県小城市にある小城幼稚園が百周年を迎え、その記念礼拝と祝賀会が2009年11月14日現地にて行われました。百数十名の方々が集い、共に礼拝し、祝いのひとときを過ごしました。以下は、小城幼稚園の理事長である箱田清美牧師に小城幼稚園「百年」の意味を語っていただきました。

小城幼稚園が創立100周年を迎えました。100年記念は、ただ時が100年経ったということではなく、小城教会という、地方の人的にも財政的にも小さな規模の教会の、幼児教育を通しての「神の国」の伝達という大きな仕事が、100歳を迎えることができたのだということを喜び合おうという理念で、6年かけて準備してきたことでした。
まず総二階の園舎を新築(卒園生から約1100万円の寄付)、さらに礼拝堂改修(1000万円の補助を行政から)、そして歴史を振り返る『記念誌』発行、最後に祝賀会。昨年11月14日の祝賀会は、卒園生と地域行政の関係者、経済人そして現幼稚園関係者が一堂に会して、一同喜びに包まれました。小さな教会が、幼稚園を通じて100年間で4763名のこども達に対して、継続してきた事業が、実を結んだと確信できた瞬間でした。
歴史を辿りますと、100年の歴史は平坦ではありませんでした。戦中の混乱期や法人化などの組織変更はいわば外からの圧でありますが、ルーテル教会の伝統的教会論の中では、幼稚園という幼児教育部門は、ルーテル教会の伝道方策の主流から外され傍流にされてしまいました。1920年(大正9)に「婦人事業部」の働きに移されて以来と言われます。これは内からの圧で、これも100年の歴史の中で教えられたことでした。
幼稚園の保育は、ことの性質上、女性の献身的な働きに負ってきました。保育は、これからも同様でしょうが、ルーテル教会の今日の社会での働き、奉仕のあり方を考えるとき、女性達のこの働きはもっと方策の中に反映されなければならないのではと思わされたことでした。「こども達を通して、神の言葉がまず母親に伝えられる。家庭で病人が出るなどの問題が起こったら、幼稚園教諭が慰めの言葉を携えて家庭を訪問する。こどもの頭に手を置けば母親の心に伝わる」(清重氏のお祝辞より)。その通りです。これが地方の片田舎の教会の100年の伝道のあり方でした。
小城教会 箱田清美

「按手式に向けて」

去る1月6、7日に教師試験、任用試験を無事に終えました。試験では、これから牧師として働いていくにあたっての自身の召命を問われました。
二つの試験はそれぞれ、委員である牧師先生や信徒の方々から、厳しいながらも温かい言葉をいただき、将来に向けての建設的な時間であったように思います。
牧師・宣教師になりたいという思いを持ってから16年、また学校で聖書と神学を11年学び、いろいろなことがありましたが、多くの人と出会い、また彼らを通して神様と出会い、今の自分があるということを改めて感じます。福音の喜びを、一人でも多くの人と分かち合いたいです。

高村敏浩(スオミ教会)

風の道具箱

友待つ雪竹の節二月の寺はただ寒き    大井雅人
雪の中でしょうか、ただ竹の節だけがしっかり見える情景に、信仰の場が凛として存在している。この「凛と存在している」ことが「ただ寒き」と表現されています。この時期、雪の思い出にはこの「凛」としたものがあります。
大学生の時、突然の事故で父が天に召されました。とても寒い日でした。事故現場に立ち、「どうして」と涙が流れました。すると雪が降ってきたのです。夜空を見あげると、次から次と雪が降ってきます。きっと神様はこれ以上涙が流れないようにと、空を見上げさせてくださったのです。
暗い空からどんどん舞い降りてくる雪の中を、天に向かって父が召されていく情景がうかびました。神様のもとに招かれたのだから、嘆きも悲しみもすべて委ねればいいのだと。
雪は空から降ってきます。人は神様の国へ旅立っていきます。雪は「あなたのことを神様と共に待っているよ」と、未来への招待状のように届けられます。
友待つ雪は、天に召された方々からの祝福の手紙のようです。
(柿のたね)

Information 春の全国ティーンズキャンプ参加者募集!

■ 日程:2010年3月29日(月)~31日(水)
■会場:高尾の森わくわくビレッジ(東京都八王子))
■テーマ:1982ページのラブレター
■申込締切:2010年2月14日
【申込先】 e-mail TNG_apply@jelc.or.jp FAX 0422-33-1122(三鷹教会・李牧師)

牧師の声 私の愛唱聖句

日本ルーテル神学校准教授
ティモシー マッケンジー

目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る
天地を造られた主のもとから。
詩編121・1?2

自分の信仰の歩みについて考える時に、自分を導いて下さった多くの家族、友達、年輩の方々の姿を思い出します。 信仰の歩みは抽象的なものではなく、具体的に身体の歩みです。この多くの人々は神様を人生の中心としています。困っている時だけではなく、感謝している時にも絶えず神様の導きを求めています。詩編121はこのような信頼を具体的に現しています。 全ての助けは主のもとにあるという意味です。信頼は努力と違います。信頼は神様に対して救いと恵みの力を期待するということです。心を開いて主の善き知らせを期待することです。
神様が私をここまで導いてくださったことをもう少し具体的に説明すると、このような助けと導きはいつも受肉された姿で現れてくると思います。というのは、神様は人間であったイエスを通して働かれたように、神様はまだ今でも人間の手と足を通して働かれています。
この聖句について考えると自分の98才の祖母のことを思い出します。この聖句は祖母の大切な聖句で、祖母の人生の全てはこの聖句に書かれているような信頼と期待を現しています。98年間の歩みは相当長いもので、多くの悲しみと多くの喜びの歩みであったと思います。
しかし、祖母は信仰の歩みを送りながら、どんなことがあっても、主の導きを絶えず求めて来ました。「わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから」というのは私のいのちは主に造られたもので、全ての助けと守りも創造主より来るということです。
ところで、別所梅之助の「山べにむかいて」という讃美歌はこの聖句を歌っていて、たいへん好きです。私の人生は98才まで続くか分かりませんが、分かっているのは主による助けと私の信仰の歩みはいのちがある限り続くものだということです。自分と一緒に歩んでいる多くの信仰者の方々の姿の中にキリストが宿られていることを感謝しています。
彼らを通して助けは毎日やって来るのです。これはこの聖句が証ししている創造主が毎日、絶えず用意してくださる恵みです。

信徒の声 教会の宝石を捜して

九州教区 久留米教会 室園 悌二郎

キリスト教との出会いは?

終戦後、私はラジオ組立てのアルバイトをしていました。工程の最中はノイズ音ばかりでしたが、ある時ノイズ音が途切れ、「ルーテルアワー」の放送が聞こえたのです。それから私は妻と二人で宣教師の声に耳を傾け始めました。宣教師は放送中、「疲れたもの、重荷を負うものは誰でも私のもとに来なさい、休ませてあげよう(マタイ11章28節)」のみ言葉を紹介しましたが、そのみ言葉に、今までの自分の生き方や労苦を照らし合わせ、神さまを知りたいと思いました。宣教師が「神さまはあなたを待っています」と語りましたので、手紙を出し、「ルーテルアワー」の通信教育を始めました。卒業後、記念に頂いた聖書はボロボロになるまで読みました。また当時の自宅の近くの「日本キリスト教団 羽犬塚教会」を紹介され、通い始め、そこで親子で洗礼を受けました。後、久留米に自宅を購入し、念願のルーテル教会に転籍し、今日に至ります。

教会での日常を教えてください。

久留米教会に転入したての頃、あるご婦人の「自分は教会のため何も出来ないけれど、せめて玄関のスリッパだけは毎週揃えて皆さんを迎えよう」との言葉と、その信仰の姿勢に感銘を受けました。30年近くも前ですが、その日からずっと、自分も教会敷地と近隣の掃除をしています。また、勤務先が電力会社でしたから、電気や音響関係の奉仕も与えられています。神さまの愛を頂いた喜びは自分にしか分からないけれど、その喜んでいる姿を、掃除や電気、音響の働きを通して、皆さんと分かち合いたいと思っていましたし、今でも思っています。また、教会付属日善幼稚園でも、同様の働きが与えられています。「ルーテルアワー」で出会ったマタイ11章の聖句のおかげで、人生が続いています。
教会敷地には今、15m超の杉があります。毎年登って、剪定後に大きなツリーを作っています。電力会社に勤めていた自分の経験が、ここでも用いられています。30年前は小さな木でしたが、今は大きな木です。でも、教会の皆さんや幼稚園の先生方の協力によって、去年も釣鐘型のツリーを形造ることが出来ました。昔も今も、ツリーのイルミネーションを一本一本手作りし、点検しながら作業しています。神さまの愛の深さに喜びが溢れて来て、妻と二人で「信仰を持って良かったね」と感謝の心をもって楽しみながらやってきました。ツリーの光が、神さまの愛として広く人々の心に届くように、と祈りながら。

最後に、お年をお聞かせください。

今年81歳になります。

どうもありがとうございました。

高齢者伝道シリーズ

『一人一灯』

社会福祉法人デンマーク牧場福祉会
特別養護老人ホーム・ディアコニア チャプレン
新霊山教会 牧師 白川道生

 「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」
(新約聖書:マタイによる福音書5章16節)

年末にラジオである有名な医師が一人のご老人に諌められた体験談を話しておられました。それは、ご自分のお住まいがある地区で、「地区長さんが当番で回ってきたから宜しく」と告げられた時のやりとりでした。医師は「私は世界中を飛び回っていて、留守も多いし、忙しいんですよ」と断りの意思を述べたそうです。するとご老人は、有名な医師に向かっても臆することなく、「先生が忙しく飛び回っているのは知っています。しかし、足元のことをしないのは無作法ではありませんか?」と諌めたそうです。先生、なるほどと納得。ただちに思い直して、お引き受けになられたそうです。
「無作法ではありませんか」の一言に、人生を達観した深み、重みが感じられます。端的に、生き方の本質を説くその言葉は、老いし日々の中にある平素の生き様から出ているだろうことは明らかです。ひいては年月の積み重ねを思いつつ、人間に時の営みを定める創造主をあがめる気持ちを引き起こさせました。
立派とは、世間で言う広く大きく何かへの貢献だと思い違いをせず、ごく小さく、足元のことを丁寧に生きようとする作法のこと。なるほど「心込めて今を生きよう」と心がける人は輝きを放ち、「老いてもなお、一人一灯」なりと、老人ホームの日々からもしみじみと感じています。見事に創造主をあがめるお姿を拝見する度に、「ご立派ですね」と、ただただ頭が下がるばかりです。

いのち、はぐくむ

中井弘和

第11回「分け合う」

イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで、それらのために賛美の祈りを唱え、裂いて弟子たちに渡しては群衆に配らせた。すべての人が食べて満腹した。
(ルカ9章16?17節)

洗礼を受けて四半世紀が過ぎました。当初は、聖書の奇跡物語は教えを説くための寓話だと思っていました。しかし、教会生活や様々な人生経験を重ねるうちに、いつしかイエスの奇跡は、すべて事実として受け容れられるようになりました。冒頭の4つの福音書に登場する奇跡の話も実際に生じたこととして、それが伝えるメッセージは「食べ物はいのちであり、いのちは分け合うことによって輝きを増す」ことだとある日気づかされました。自然農法の研究を通して、人の食糧となる稲もまた、固有のいのちを有する「生きもの」であると実感させられた時、この奇跡の風景が思い浮かんできたのです。
農薬や化学肥料を使用しない自然農法では、稲の玄米収量は平均2割の減少となります。しかし、その米は、美味しい、栄養価が高い、貯蔵性が高いなど減収を十分に補う長所があります。また、自然農法稲は、冷害、旱害、風害や病虫害など種々の環境ストレスに強い、すなわち生命力が強いことはすでにいろいろな場面で実証されています。食べ物の価値は、計測可能な量によってではなく、むしろいのちの大きさあるいは生命力によってこそ評価されるべきであろうと思うわけです。
かつて、世界の最貧国といわれたバングラデシュに滞在した間、寄り添ってくる貧しい子どもたちに食べ物を与えると、彼らはわざわざ友達を呼んできて分け合って食べる光景に幾度となく接したものでした。それは、確かに愛の行為にほかなりませんが、彼らはわずかなものでも分け合うことによって自らのいのちが元気になるのを潜在的に知っていたのかもしれないと、今は考えています。ナチスドイツの強制収容所で、病人や弱っている人々に、自らに配られたわずかな食べ物を分け与えたような人達が強く生き抜くことができた、という話はよく知られていることです(『夜と霧』、ヴィクトール・フランクル、みすず書房)。
現在、地球上の飢餓とその対極にある栄養過多の人口はそれぞれ10億人ともいわれます。この事実は、分け合わないことによって生ずる人間の悲しい姿を浮き彫りにしているのではないでしょうか。イエスがたった5個のパンと2匹の魚を用い5000人もの糧とした奇跡は、現代の人類全体に向かって、分け合うことの大切さを強く語りかけています。そして、それは人類の未来に向う確かな道筋と大きな希望を示すものでもありましょう。

東教区宣教ビジョンセンター報告

所長   立山忠浩(東京池袋教会)
東教区宣教ビジョンセンターは、昨年秋、「日本文学とキリスト教」と題して講演会を開催しました。それまで神学書の読書会を一年間ほど継続してきましたので、少し趣向を変え、信徒の方々にも興味を引き、参加しやすい企画を行うことにしました。キリスト者ではないけれども、しかしキリスト教と接点を持ち、あるいは聖書に深い洞察を持つと思われる作家たちに挑戦しました。教会の外からキリスト教や聖書を見つめている巨匠たちです。どっぷり教会に浸かっている者にとっては、むしろ新鮮な学びができるのではないかと考えたからです。芥川龍之介(講師は蒲田教会の三森至樹さん)、夏目漱石(立山忠浩)、大江健三郎(小副川幸孝牧師)です。
いずれの会にも30名ほどの参加者がありました。敢えてその道の専門家を呼ばず(いや、呼べなかったのですが)、身内の講師を立てたことが却って活発な意見や質問を産むことになりました。来年は「日本」の枠を外し、「キリスト教と文学」というシリーズを予定しています。3つの講演は『教会と宣教』(第15号)に掲載されています。全国の教会に一冊ずつ配布されていますので、お読みいただければ幸いです。

関門の丘から

■松隈 勁……(梅光女学院教諭、下関教会会員)

恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け/わたしの救いの右の手であなたを支える。
(イザヤ書 41章 10節)

2月。関門の空と海は山陰独特の重苦しい鉛色。時折小雪が舞う陰鬱な日々が続く。その海を見下ろして、受験生の1人が「わたしの心の中の情景みたいで悲しい」と涙を落としていた。センター試験後の2月下旬。個別の学力検査までの1ヶ月あまりは受験生にとって不安に胸が押しつぶされそうな日々である。その生徒に「鉛色の海も薄日が射すと銀色に輝くよ。希望を持って神様の光を仰ぎなさい。きっとあなたにふさわしい道が与えられるよ」と担任の先生が声をかけておられたのを思い出す。
年明けから生徒たちが受験に向けて各地に旅立っていく。前日の終礼時、教壇の前に受験生を呼びクラスの皆と共に祈りに心を合わせ、祝祷を与えて送り出していく。後で、「先生の祈りのおかげで安心して受験できた」と生徒たちが話してくれた。受験という過程を経て生徒たちは不安や恐れを乗り越え明らかに成長していく。

中学3年生は定期考査が終わった翌日、卒業生を迎えキャリアガイダンスの特別プログラムがもたれる。社会で活躍している先輩たちからの話を聞き、将来の自分の進路について考えるときである。教師にとっても教え子たちが元気に学校に戻ってくる嬉しいときである。その中の1人から「私が今、幼稚園の教師として立っているのは中学1年の時先生と一緒に、クラスでかたつむりを飼ったことが原点になっていると思う」という便りをいただいた。科学部で活動していた生徒も夢を紡ぎながら研究者への道を歩み続けている。多くの卒業生が各地の病院で看護師として働いている。

先日、日頃の不養生から入院することになったが、そこでも教え子の看護師が心配そうに声をかけてくれた。小走りに遠ざかっていく白衣の後ろ姿が輝いていた。命と向き合う医療の現場でミッションスクールで培った愛と奉仕の精神を体現している卒業生の姿に教師として在ることの誇りすら覚えた。

2月は記憶と現実の生徒たちの上に神様の恵みと慈しみを祈る時である。
しのびて春を待て。
雪はとけて花は咲かん。 あらしにもやみにも  ただまかせよ、
汝が身を。

第二世紀の神学校へ

日本ルーテル神学校長 江藤直純

創立百周年の一連の記念行事をすべて終えた12月10日、学校法人ルーテル学院理事会は、ルーテル学院大学学長に市川一宏教授を、日本ルーテル神学校校長に私を3度選任しました。任期は4年間です。お祝いムードに浸っていることなどできない厳しい状況の中で、この任命に身の引き締まる思いです。ひたすら神さまのお導きと設立母体のルーテル教会の皆々様のご加祷とお支えとを祈るのみです。
神学校は、教会から託された牧師志願者を4年かけて信仰と神学、霊性と伝道牧会者としての専門性とを磨き、教会に送り返すという使命を果たすために建てられています。教会は限られた財力の中で最大限の支援をし、神学生寮も一新してくださいました。
私たちは宣教の現場で生涯全力で奉仕しうるように、また人々の魂の声を聴き取れるように、語る福音が聴く人の心の底にまで届くように、神学生を育てます。
生き辛い社会です。宣教と奉仕の課題は山積しています。教会も多くの困難を抱えています。しかし神が与えてくださる信仰と希望と愛の灯を掲げ、国内外誰のもとにも赴く伝道者を送り出します。神学教師自身いっそう研鑽に励みます。どうか献身者が与えられますようにと切に祈ります。信徒の奉仕者養成にも貢献できるように努めます。
神学校と一体のルーテル学院大学も、キリスト教学・社会福祉学・臨床心理学の三学科と評判の高い大学院とを擁し、独自のミッションを掲げて奮闘しています。日本の大学全体を覆っている冬の厳しさを突破していけるように、市川学長を中心に教職員一体となって本学ならではの教育を目指して努力しています。こちらにも熱い支援をお願いします。

第2回教会推薦理事研修会

「るうてる法人会」の働きの重要な一環として、昨年に引き続き開催された「第2回教会推薦理事研修会」が新春の1月11日(月・祭)午前11時から夕方にかけて、東京教会で行われた。日本福音ルーテル教会三役をはじめ、学校法人及び社会福祉法人等の教会推薦理事、それに幼保連の園長・牧師も含め、約40名が出席した。
日本ルーテル神学校名誉教授・徳善義和氏より、「ルターの信仰と学校・社会福祉法人、幼保の使命」、副題「神の霊的支配とこの世的支配の間」と題しての基調講演が行われ、ことにルター神学における包括的な宣教理解を踏まえつつ、今日の教育・福祉の現場においての「神の働きの共同性」の重要性が指摘された。
午後のセッションでは二つの事例研究発表が行われた。大阪のるうてるホーム理事長・滝田浩之牧師による「るうてるホームにおける危機管理問題」。熊本の九州ルーテル学院理事長・坂根信義氏と事務局長・古屋四郎氏の二人により「学院の教育」、「理事構成・学院の経営状況の推移」。
最後の全体会では各グループ討議の報告と共に、「教会推薦理事のあり方」についての基本方針について学びを深めていくことの必要性が確認された。なお、来年度の「教会推薦理事研修会」のプログラムに関しては三法人の代表者会議にて協議、作成していくこととなった。
(副議長 青田勇)

全国高校サッカー選手権大会

ルーテル学院高校 ベスト8に!

年末年始恒例の全国高校サッカー選手権大会が首都圏で開催されました。熊本県代表として二度目の出場を果たしたルーテル学院高校は12月30日、国立競技場での開会式直後の開幕戦に登場、みごとに勝利しました。その後も勝ち続けベスト8入りを果たしました。
教会関係者も試合場に足を運び、応援してくださいました。ありがとうございました。
(広報室長 徳野昌博)

中米ハイチで大地震 緊急支援募金のお願い

先月、1月12日夕刻、中米のハイチで、首都ポルドープランス近くを震源とする大規模な地震が発生し、甚大な被害、多数の犠牲者が出ています。日本福音ルーテル教会はLWF(ルーテル世界連盟)の呼びかけに呼応して、緊急支援募金を行います。「連帯献金」を通して、ご協力くださるようお願いします。「連帯献金」には指定目的として「ハイチ大地震緊急支援」と明記してください。

[送金先]
郵便振替番号: 00190-7-71734
名義: (宗)日本福音ルーテル教会

2009年度 連帯献金報告

今日の社会・世界における福音の宣教、奉仕、災害緊急の支援活動として、日本福音ルーテル教会がお願いしている「連帯献金」のために、2009年度は各個教会・団体及び教会員・教会関係者の方々から718万1544円が捧げられましたことを心より感謝いたします。2010年度も、引き続き「連帯献金」への支援と協力をよろしくお願いいたします。
宣教室

ブラジル伝道(58件)          136万6628円
メコンミッション(カンボジア・タイ)(10件)   14万5200円
パレスチナ支援(8件)           10万9984円
災害緊急支援(68件)    137万6120円
喜望の家(6件)           277万8000円
世界宣教(無指定献金・35件)  140万3612円
その他・日米協力伝道(1件)         2000円

献金者 教会・団体・個人芳名
■ブラジル伝道(58件)
【教会】大岡山、なごや希望、八王子、知多、稔台、長野、豊中、田園調布、津田沼、本郷、健軍、下関、京都、恵み野、天王寺、東教区、大森、札幌、帯広、保谷、室園、札幌、賀茂川、市ヶ谷、武蔵野、宇部、日田、日吉
【団体・婦人会・女性会】田園調布教会幼稚園婦人会、九州教区女性会、東教区女性会、保谷教会婦人会、田園調布幼稚園、本郷学生センター、唐津ルーテル子ども会
【個人】北村正直、乙守望、花城裕一朗、立野泰博、岡田薫、金海秀夫、青田勇、古川文江、新城歌子、江澤妙子、鈴木やす、小泉潤、南里昌子、小山 茂
■日米協力伝道(1件)  長野教会
■メコン(カンボジア・タイ)(10件)知多教会、長野教会、乙守望、江澤妙子、都南教会、市ヶ谷教会、日吉教会、国府台保育園、南里昌子、小山 茂
■パレスチナ支援( 8件)長野教会、大分教会、都南教会、日吉教会、国府台保育園、南里昌子、小山 茂、乙守望
■災害緊急支援(68件)
【教会】神水、スオミ、天王寺、名古屋めぐみ、津田沼、小田原、阿久根、湯河原、諏訪、鹿児島、長野、日田、甲府、保谷、小倉、別府、大岡山、広島、帯広、大牟田、三鷹、板橋、京都、東京池袋、日吉、荒尾、栄光、大分、松江、三原、高蔵寺、東京、刈谷、市ヶ谷、岡崎、健軍、甘木、函館、岡山、松橋、大江、雪ケ谷、箱崎、千葉、神戸東、下関、恵み野、小石川、高蔵寺、札幌、豊中
【団体・婦人会・女性会】大垣教会学校、奈多愛育園、高蔵寺教会学校、近畿福音ルーテル教会、大垣教会婦人会、小石川教会婦人会、日本福音ルーテル社団
【個人】関本憲宏、石原登志子、南里昌子
■喜望の家(6件) 日田教会、ドイツ・ブランシュバイク教会、都南教会、シオン教会益田礼拝所、箱崎教会、南里昌子
■世界宣教(無指定・35件)
日吉教会、大森教会、蒲田教会、広島教会、箱崎教会、東京教会、東京池袋教会、大江教会、刈谷教会、甘木教会、長野教会、松本教会、三鷹教会、西条教会、聖ペテロ教会、別府教会、恵み野教会、小岩教会、市ヶ谷教会、帯広教会、雪ケ谷教会、函館教会、栄光教会、めばえ幼稚園、日本福音ルーテル社団、フィンランド聖歌隊、中島俊美、カニングハム、蝶間林裕美、村井英樹、松本道子、北岡佐起子、小山 茂

配分・送金
世界宣教(無指定)及び災害緊急支援の献金の再配分も行い、2010年1月に以下の(A)の通り関係機関に送金を終了しました。なお、2008年度災害緊急支援は以下の(B)の通りに2009年度に関係機関に送金しました。

(A)
ブラジル伝道特別会計       225万6243円
メコンミッション(カンボジア・タイ) 27万7920円
フィリピン豪雨災害         73万6494円
スマトラ沖地震災害          69万6150円
喜望の家              277万6000円
——————————————————————————-
(B)
中国四川省地震   117万6832円
岩手・宮城地震    36万7160円
ミャンマーサイクロン・地震 107万8990円

関連記事