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るうてる2007年

るうてる《福音版》2007年12月号

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バイブルメッセージ  星を動かす少女

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。
あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。
これがあなたがたへのしるしである
ルカによる福音書2章10~11節(日本聖書協会・新共同訳)

クリスマスのページェントで
日曜学校の上級生たちは
三人の博士や
牧羊者の群や
マリヤなど
それぞれ人の眼につく役を
ふりあてられたが、
一人の少女は
誰も見ていない舞台の背後にかくれて
星を動かす役があたった。
「お母さん、
私は今夜星を動かすの。
見ていて頂戴ね―」
その夜、堂に満ちた会衆は
ベツレヘムの星を動かしたものが
誰であるか気づかなかったけれど、
彼女の母だけは知っていた。
そこに少女の喜びがあった。
(「星を動かす少女」松田明三郎)

 この女の子は、どんな気持ちでお星様の役を引き受けたのでしょうか。もしかすると、きれいな衣装を着て、台詞のある役をしたかった、と思ったかもしれません。もちろん、おとなしい子で、目立つ役よりも表に出ない役の方がいい、という子だったかもしれませんが。しかしどちらにしても、この女の子を支えていたのは「自分の役割を、ひとりだけでも知ってくれている人がいる。しかもそれは、とっても大好きなお母さんだ」ということです。誰か一人でも、自分のことをわかってくれている人がいる。それが、かのじょにとってはとても嬉しいことだったのです。
 あのクリスマスの夜、不思議な星がベツレヘムに輝いて、東の博士たちや羊飼いたちの道しるべになりました。けれども、その星があらわれたのなら、どうしてベツレヘムにいる他の人たちは気づかなかったのでしょう。もしかすると、ベツレヘムの星というのは、ぎらぎら輝く星ではなくて、ひっそりとして目立たない、かすかに輝く星だったのかもしれません。
毎晩、星を見上げていた博士たちだったから。町から遠く離れた野原で、毎晩羊を守りつつ、夜空を見上げていた羊飼いたちだったから。だからこそ、何もないところに急に現れたメッセージを、すぐに受け取ることができたのかもしれません。なかなかすぐには成果の出ない天文の観測を、それでも毎晩つづけていた。あまり人に好まれない羊飼いという仕事を、それでも毎日毎晩続けていた。何もないところに(おそらく)ひっそりとあらわれた星空のメッセージは、その人たちにいちばん最初に届けられました。そこにこめられていたのは「わたしは、あなたを覚えているよ。誰も見てくれていないように思えても、あなたがいるところを、あなたの働きを、わたしはいつも見守っているよ」という、優しいやさしい神さまの親心です。
今年もようやく、クリスマスです。しんどかったなぁ。今年も毎日、生きるのが精いっぱいだったなぁ。みんな浮かれてるけど、自分にはクリスマスなんて関係ないよ。いえ、ほんとうのクリスマスは、そんなあなたのためにあります。ベツレヘムの星の光は、そんなあなたにこそ届けられた、天からの優しいメッセージです。
Aki

大人を育てる絵本からのメッセージ

サンタクロースっているんでしょうか?
フランシス=P=チャーチ著 中村 妙子訳

 絵本というと小さなこどものための本というイメージがありますが、大人にとっても生きるヒントになる本がたくさんあります。ここでは子育てという視点でお話をしていますが、あらゆる人間関係においてもお役立ていただけることと思います。

「サンタクロースっているんでしょうか?」

 もう100年以上も前に、アメリカのある新聞社に8歳の少女からこんなお手紙が届きました。この絵本は、そのお返事として、「そうです。サンタクロースはいるのです」と一人の新聞記者が社説の中で彼女の疑問に答え、大きな反響を呼んだという実話に基づいて書かれています。わたしには、中学3年生の娘と中学1年生の息子、そして小学校5年生の娘がいます。子どもたちは今もサンタクロースの存在を信じています。イブの夜、娘ふたりは、寒い中みんなにプレゼントを運ぶサンタさんのためにプレゼントとおやつ、そしてサンタさんへのお手紙を添えてテーブルの上に用意しています。お金を持っていない彼女たちが、毎年あれこれ知恵をしぼってサンタさんへの手作りのプレゼントを用意している姿には、胸がジーンときてしまいます。

サンタクロースからのプレゼント

 我が家では、クリスマスまでに祖父母や叔父叔母、友人からのプレゼントが届くと、必ずツリーの下に置いておきます。そして、クリスマスの朝、いつもよりうんと早起きをした子どもたちは、いっせいに自分宛のプレゼントを開け始めます。その中に、前日まではなかったサンタクロースからのプレゼントを見つけると、喜びの悲鳴をあげるのです。わたしは、子どもたちが知っているような赤い服を着たサンタクロースを見たことはありません。でも、確かにサンタクロースは存在するのだと信じています。そして子どもたちにもその存在を感じてほしいから、サンタクロースのお手伝いをさせてもらっています。神様が、わたしたち自身を通して、また周りの人を通していろんなことを語りかけ、支えてくださるように、日々を振り返ると、わたしたちは実にたくさんの愛や思いやり、そしてまごころという贈り物をもらっていることに気づくと思います。そういう意味では、クリスマスの日だけではなく、毎日毎日、たくさんのプレゼントをもらっているのです。そう、ですから、目には見えなくてもサンタクロースは存在するのです。いつか、子どもたちがサンタクロースの秘密に気づいたとしても、たとえ、ほしかったおもちゃがプレゼントされなくても、心をあたたかくするプレゼントが確かに存在することを知ってほしいと願っています。

イエス様も

「大事なものは目に見えない」絵本の中で新聞記者はそう言っています。「目には見えないけれど確かにあり、そして人を豊かにしてくれるもの」が存在することをうまく伝えられない時、また自分自身が迷ったときに、この本は心をあたたく包んでくれる一冊です。
メリークリスマス!! すてきなクリスマスを!!

HeQi Art 聖書物語

Knocking at the Door

戸をたたく主

見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。
ヨハネの黙示録 3章20節

たろこまま「いのちを語る」

サンタ募集中!(ヨハネ15章12節)

コンニチハ、そちて初めまして。ぼく、小太郎でつ。いつもここで母ちゃんがお世話になってまつ。 読み苦ちいかもしれましぇんが、今日は風邪ひき母ちゃんの代わりに、ぼくがお手紙を記したいと思いまつ。 今年もあっと言う間の12月、皆さんクリスマスのご予定はどうでつか? ぼくは整肢園でお友だちと一緒にケーキを食べて、プレゼントをもらう予定になっていまつ。
整肢園に来るサンタしゃんは、真っ赤な衣装に白いおひげ姿でつが、皆さんの所も同じ人が来まつか? ぼく、よくたった一人で世界中を一日で回れるなーと常々不思議だったのでつが、ある日見かけた、たけししゃんの番組でこの謎が解けた気がしまちた。
ちょっと前のこと、アメリカというお国に、ラリースチュワートさんというお爺ちゃんがおりまちた。大富豪のラリーしゃんも若かりし頃、お金も仕事もなくなって、無銭飲食をしてちまったことがあるんでつ。でも、そんな彼を哀れに思ったお店のコックしゃんが、自分のお財布から出ちたお金をわざと落とちて、そっと「あなたのではないですか?」と手渡ちたそうなんでつね。その瞬間はただラッキー☆ と思ったラリーしゃんも、そのコックしゃんの厚意に程なく気づきまちた。一時は銀行強盗まで考えた自分を生き返らせてくれたご恩が忘れられず、クリスマス前、貧しい人たちに突然お金を手渡し出ちたのでちた──素性を全く明かさずに。やがてガンで余命幾ばくもないことを知ったラリーしゃんは名前を公表、後進サンタさんを大募集しまちた。資格は不問、地位も名誉も不要。仕事内容は夢と希望を配達するべく、現在たくさんの後輩サンタがこっそり世界で大活躍しているのでつ。
 どうでつ、皆さんも今年はもらうだけでなく、こっそりサンタちてみましぇんか?

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