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機関紙るうてる

るうてる2025年11月号

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「イエス様は知っておられるから」

日本福音ルーテル広島教会・西条教会・松山教会牧師 立野泰博

「神は、わたしたちを怒りに定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストによる救いにあずからせるように定められたのです。」
(テサロニケの信徒への手紙一5・9)

 「神様を信じたら良いことがあると思ったら、悪いことしかおこらない」と訴えてきた人がいます。確かに神様を信じることで良いことばかりがあるとは限りません。むしろ都合の悪いことばかりと思ってしまうかもしれません。
 なぜなら、神様を信じると「自分にとって都合の良い」ことばかりは起こらないからです。むしろ、神様から与えられた本来の道を歩くため、悔い改めの道が与えられるのです。それは私たちを救いへと導くためです。「自分にとって都合の良い」ことを考えるとき、そこには自分しか見えていないのです。自分に都合が悪いことでも感謝して受け取ることができるか。どんなことにも感謝することができるか。
 11月になると天に召された信仰の先輩たちが、キリスト者としての人生すべてに感謝しておられたことを思い出します。「ありがとう」を残して神様の御許に召されていかれました。その「ありがとう」が今日もここに遺っています。
 テサロニケの信徒への手紙一は、聖書の中でも最初に書かれた手紙です。教会はその時、迫害と試練のなかにありました。そのような中でパウロは「感謝する」という言葉からこの手紙を書き始めています。また有名な言葉「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(5・16~18a)という言葉で手紙を締めくくっています。試練や迫害の中にあってもイエス様が共に居てくださることを証しするのです。
 この箇所も、神様は私たちを怒りに定めるのではなく、何とかしてイエス様の十字架によって救うために働かれると告げています。それは人々の試練や苦しみをよく知っておられるからです。信仰の先輩たちは「どんなことにも感謝しなさい」の「どんなこと」の中に、何がどれだけ入っているかを考えてごらんと教えられました。またその人の信仰が見えると。「どんなこと」は「どんなこと」であり、実は神様に導かれてすべて感謝することができると教えて下さったのです。
 ある時、信徒の方の手に包帯があるのを見てビックリしました。何があったかをお聞きすると、寒い日に地面が凍っていて、そこを通るとき足を滑らせたそうです。とっさに手をついた時、左手の小指を骨折されたそうです。とても痛そうでした。ところが、骨折されているのにとても明るいのです。その方が言われるのは骨折したのは痛いけれど、「右手でなくてよかった」、「手首でなくてよかった」、「旅行のあとでよかった」、「料理ができるからよかった」、「礼拝に来ることができてよかった」、「皆さんにお会いできてよかった」、「この痛みでたくさん教えられてよかった」と言われるのです。
 人生は考え方次第で恵みにも苦難にもなります。コップに半分の水が入っていても、ある人は「半分しか水がない」と言い、ある人は「半分も水がある」と言います。また「半分は空である」という見方もあります。同じものでも見方が違います。私たちはどうせ見るなら信仰によって受け取る、キリスト者として生きる見方をしたいです。試練や失敗があっても、これは神様が何かを教えてくださるためと思い感謝できたらと願います。そのような見方によって初めて神様の御心が分かるのでしょう。
 パウロは「神は、わたしたちを怒りに定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストによる救いにあずからせるように定められたのです」と教えています。大きな試練や苦しみの時でも、イエス様は共に居てくださいます。何とかして人を救いに導くために寄り添っておられます。「あなたの痛みを知っている」とイエス様は言われます。その御言葉に救われるのです。神様は私たちを救いに導くために、今日も十字架の上から声を掛けてくださっています。
 教会の宣教が伸び悩む中でも、感謝して何か始める勇気を持ちたいと思います。信仰の先輩たちから受け継いできた教会を未来に引き継ぐために。いまを感謝して。

エッセイ「命のことば」 伊藤早奈

(68)「あゆみ」

「信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。あなたがたと信仰を同じくする兄弟たちも、この世で同じ苦しみに遭っているのです。それはあなたがたも知っているとおりです。」(ペトロの手紙一5・9)

 さ・し・す・せ「せ」から始まる歌は?五十音の一文字一文字から始まる
歌を考えて遊んでいた。「せ」から始まる歌…『線路は続くよどこまでも』そう言えば昔、電車から見る線路がずーっと続いていて、見ているのが大好きだったな。電車は脱線しないように決められた道をなるべく時間に遅れないように走って行く。そして駅に止まってお客さまを運ぶ。運ばれたお客さまは遅れないで目的地に着けば満足な人が多いかな。
 でも、お一人お一人は決められた道を歩いていたとしても脱線したり、止まったり、引き返したり、迷ったり、いろいろされる方がおられます。それでいいと思います。帰るところがあります。あなたをいつも待っている方がおられます。「私、前を向いて走ってばかりいました。止まってもいいんですね。」とか、「この世には良いものばかりじゃなく、それとは反対の悪いと言われるものも必要なんだ。」とか、「時々歩いているときふと立ち止まって空を見上げて雲を見るんです。」ってすてきだなって思わせてくださるいくつかの言葉に出会いました。
 「人生はカーテンみたいなものだよ」と言った人がいました。「どんなに丈夫な布でも緩みもなくずーっと張っていたら少し何かが布にぶつかったら簡単に裂けてしまうし、緩みっぱなしではカーテンとしては役に立たなくなる。適度な緩みを持ってレールにつながっていれば安心ですよね。」って。あなたも私も緩んだり、止まったり、迷っても良いんです。帰るところがあるから。

「全国の教会・施設から」㉚

日本福音ルーテル日吉教会
秋吉亮(日本福音ルーテル日吉教会代議員)

 日吉教会は、1957年に始まった川崎地区での開拓伝道を源流とし、1962年に横浜市港北区日吉の地に牧師館が建てられ、正式に発足しました。創立当初から、横浜教会をはじめとする近隣の教会との交わりに支えられながら歩んできました。
 1968年には現在の教会敷地の東側半分を購入し、翌1969年には鷺宮の神学校の礼拝堂を移築して使用するという恵みにあずかりました。これにより、礼拝の場が整えられ、地域に根ざした宣教活動が本格化していきました。
 日吉教会へのアクセスは、日吉駅からバスに乗り終点から徒歩3分、日吉駅から歩くと20分かかり、自家用車での来会者も少なくないのですが、教会としての駐車スペースはなく、また礼拝出席者も増え手狭になっていきました。そのような中で隣接する「青年の家」が活動を終え、2001年にその土地が与えられました。
 さらに礼拝堂の老朽化と耐震基準の未達に対して、2010年に建て替えの検討が始まりました。7年の準備期間を経て、2017年に新しい礼拝堂が完成。現在は、広く、耐震性に優れた会堂で礼拝を行っています。昨年のクリスマス・イブ礼拝には、140名を超える方々が出席され、大きな祝福の時となりました。
 2023年には河田優牧師を迎え、翌2024年4月からは横浜教会との兼牧体制となりました。ただ「兼牧」という言葉では不十分かもしれません。むしろ、二つの教会が再び共に歩み始めたと言うべきでしょう。2023年より、年に三回~四回の合同役員会や合同礼拝を行っており、教会員同士の交わりも深まっています。
 日吉教会の信徒が横浜教会の礼拝に出席したクリスマス礼拝の様子り、奏楽に携わったりする一方で、横浜教会の信徒が日吉教会の礼拝に参加するなど、互いに支え合う関係が育まれています。2枚目の写真は、横浜教会との合同礼拝の後、それぞれの教会の歴史を紹介している場面です。互いの歩みを知り、感謝を分かち合うひとときでした。
 神様が、日本福音ルーテル教会全体に、進むべき道を示してくださいますように祈ります。

社会福祉法人慈愛園・慈愛園老人ホーム・慈愛園ケアハウス
潮谷一紀(社会福祉法人慈愛園 慈愛園ケアハウス生活相談員)

 「わたしの兄弟たち、自分は信仰を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。そのような信仰が、彼を救うことができるでしょうか。もし、兄弟あるいは姉妹が、着る物もなく、その日の食べ物にも事欠いているとき、あなたがたのだれかが、彼らに、『安心して行きなさい。温まりなさい。満腹するまで食べなさい』と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないなら、何の役に立つでしょう。信仰もこれと同じです。行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです。」(ヤコブの手紙2・14~17)
 社会福祉法人慈愛園は、アメリカからの宣教師モード・パウラス先生によって1919年に熊本の地に誕生しました。初めは孤児、身寄りのない老人、不遇の婦人のための救済事業としてスタートしました。それから106年の長い年月がたった現在では、乳児院、保育所、児童養護施設、障がい児者入所施設、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム等の計11事業所を運営しています。
 私の職場である慈愛園老人ホームと慈愛園ケアハウスでは、毎日の朝礼で聖書の御言葉に触れ、次にパウラス先生の生い立ちと慈愛園創立期からその後の歩みまでが書かれた『くるみの実のなるころ』を通読し、職員一同で祈りをささげています。この時間は職員が慈愛園の理念と実践、キリストの愛について理解を深める大切なひとときとなっています。
 さて、冒頭の聖書箇所は、キリスト教の知識や慈愛園の理念を頭で分かっていても、実践に生かすことができなければ、何の意味もないことを強烈に示唆する御言葉です。
 慈愛園の事業は、創立期から今日に至るまで、パウラス先生の信仰と熱き使命感、あわせて先駆性と専門性を兼備した諸先輩方の実践によって発展してきました。そこにはまさに信仰に基づく実践、実践に伴う信仰があったと言っても過言ではありません。
 最後に、慈愛園が大切にしてきたパウラス先生の言葉として「散らされた人々を集め、一人も失われないようにする」というものがあります。これは人と人とのつながりが希薄化し、孤立が深刻化している現代においても、見失ってはならない普遍的な実践理念です。この理念を胸に私自身も慈愛園の職員として、祈りと神様の導きにより仕事に従事していく思いです。神様の愛が皆さまと共にありますように。

改・宣教室から

小泉基(日本福音ルーテル札幌教会牧師・宣教室長)
山田征郎まさおさん(日本福音ルーテル浜名教会信徒)

小泉 今日は、能登の輪島市町野町まちのまちのもとやスーパーにあるボランティアセンター、もとやベースにお邪魔していますが、能登の復興にはまだまだ時間がかかりそうですね。山田さんはいつからここに居られるのですか?
山田 はい、ここで生活するようになったのは能登地震から1年後の今年の1月からです。昨年12月にテレビでもとやスーパーの被災の様子や、そこから立ち上がろうとしておられる本谷社長のお話しを見て、行くしかないと思ったのです。本谷社長に電話をかけ、長期ボランティアとして受け入れてもらい、その結果ボランティアセンターの管理人のような仕事を任されることになりました。多いときは60人くらいが泊まることもありますが、今は平日は2~3人、土日は10人前後が宿泊して、ボランティアをしたり、被災地を学びに来たりしておられますね。
小泉 これまでも災害ボランティアの経験がおありだったのですか。
山田 友人に誘われて2004年の中越地震のボランティアに入ったのが最初でした。もともと街の電気屋さんだったのですが、10年程前に引退したこともあり、被災地でお役に立てることがあるかもしれないと考えたのです。その後、東日本大震災、房総半島台風、長野水害などでもボランティアとして現地に入りました。
小泉 あちこちでボランティアをしてこられたのですね。町野町では、相当長期のボランティアになっていますが、被災地ボランティアの喜びを教えてください。
山田 全国からやって来るボランティアさんたちとのつながりを感じられることです。被災して困っている人を助ける、という一点でつながって、一緒に汗を流し、本音で話し合い、協力し合えることに大きな喜びがあります。ぜひ多くの方に被災地の現場に足を運んでいただきたいと思っています。
小泉 ありがとうございました。これからも安全に気をつけて頑張ってください。最後にキリスト教との出会いと、愛唱聖句を教えていただけますか?
山田 小学校の時の同級生に牧師の子が居て、一緒に教会学校へ行くようになり、高校生の時にその教会で受洗したのです。結婚した後、静岡県に住むことになって日本福音ルーテル浜名教会に転会しました。教会学校で暗唱したヨハネによる福音書10章11節の「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」は、今も心に残っています。

世界の教会の声

浅野直樹Sr.(日本福音ルーテル市ヶ谷教会牧師・世界宣教主事)

創造の時節

 毎年9月1日~10月4日は創造の時節(Season of Creation)です。地球の保全を覚えて取り組むために祈り、礼拝する時としてエキュメニカルな働きとして設けられました。今年の初日には世界ルーテル連盟(LWF)副議長たちが世界の教会リーダーとともに礼拝に加わり、この時節を守りました。
 創造の時節は、さまざまな伝統をもったキリスト教徒が各大陸から集まりひとつとなって、神の創造を覚えて礼拝する時です。今年のテーマ「創造の平和」の主眼は、生態系の正義をキリスト教信仰の立場から求めるという緊急の呼び掛けでした。
 開会礼拝でブラジルのルーテル教会副議長グナス牧師が聖書朗読すると、異なる教派や地域の参加者たちの声が一つになりました。コロンビアのミランダ監督が、地元の東アンティオクアの山岳地帯からメッセージを届けました。イザヤ書32章14節~18節を引用し、暴力と環境劣化が先住民地域に及ぼす影響と、教会が「いのちのコミュニティー」という方策を打ち立てて問題に取り組んでいることを分かち合いました。「イザヤの幻は、私たちが教会として人類と神の創造の平和を求めていく努力を育んでくれます。」
 LWF事務局長のブルクハルト牧師は、ルーテル教会が創造の保全に力を尽くしていくことを表明し、「直ちに行動を、との呼び掛けに応えていくには信仰を柱とする他ありません。創造の時節は力と連帯の源です」と述べました。
 ルーテル教会にとって創造の時節は、気候正義にコミットしていく思いを新たにし、気候変動の影響を最も受けやすい人々の保護を呼びかける機会でもあります。この呼び掛けに応えて取り組みに参加する教会が増えることを願っています。
 LWFはこの時節を覚えて礼拝のための式文と実践アイデア集「セレブレーション・ガイド」を英語とドイツ語で用意しています。LWFのウェブサイトからダウンロードできます。これはLWFのほかにWCC、ラウダート・シ運動、アングリカン環境ネットワーク、世界改革派共同体、ACTアライアンスといった国際的なエキュメニカル団体の協力のもと作成されました。

https://lutheranworld.org/news/season-creation-opens-prayer-service

TNG委員会ユース部門主催・社会委員会共催
「リーダー研修キャンプ報告」

多田哲
(日本福音ルーテル合志教会・水俣教会牧師・TNG委員会ユース部門長)

 9月1日(月)~4日(木)の4日間、沖縄にてTNGユース部門・社会委員会共催のリーダー研修キャンプが行われました。青年4人、TNGスタッフ2人の計6人と、社会委員会からの3人を加えて全部で9人の参加でした。
 初日は日本基督教団ぎのわんセミナーハウスのガイドの方の案内で、南部の糸満市にある第一外科壕跡、ひめゆりの塔と資料館、平和の礎を訪問。ひめゆり学徒隊の方々の実際の証言を記録した映像は本当に訴えかけるものがあります。夕方には普天間基地のゲート前に移動し、毎週ゴスペルを歌って抗議する集会に参加。そこで歌った聖公会聖歌423番『沖縄の磯に』が心に響きました。この集会は最後に「もしも来週まだここに基地があったら集まりましょう」と締めくくります。基地問題は決して変えられない現実ではないという希望を感じました。
 2日目は北上し、名護市辺野古にある米軍の新基地建設現場で毎日なされている座り込みの抗議運動に参加しました。その後、フェリーに乗って伊江島に渡り、阿波根あはごん昌鴻しょうこうさんのヌチドゥタカラの家があるわびあいの里を訪問。ご自身も沖縄戦を体験された代表理事の謝花じゃはな悦子さんから平和のために学び続けてほしいというメッセージを今年も受け取りました。それから団結道場、公益質屋跡、米軍飛行場を見学。
  3日目は、読谷村にあるチビチリガマとシムクガマを訪ねました。この二つのガマは至近距離にありながら全く異なる道を辿りました。両方のガマに住民が避難していましたが、チビチリガマには中国大陸から帰ってきた人がおり、日本軍が現地住民に行った残虐行為を見ていたので、敵軍に捕まったら何をされるか分からないと言って全員自決に至りました。シムクガマにはハワイから帰ってきた人がおり、英語を話すことができました。それで米軍と英語で意思疎通し、全員投降して生き残りました。その後、嘉手納基地を望む道の駅かでなを訪問。嘉手納町は町域の82%が米軍基地です。日本の国土面積の0・6%しかない沖縄県に全国の米軍基地の70%が集中しています。
この日も戦闘機や空中給油機、輸送機などがひっきりなしに離着陸を行い、大きな騒音が鳴り響いていました。その後ぎのわんセミナーハウスに戻り、高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表・強姦救援センター・沖縄(REICO=レイコ)元代表※現在は活動終了)から沖縄の米兵による性暴力問題についてお話を聞きました。沖縄の問題は日本全体が負うべき問題であり、私たちは沖縄にそれを押し付けている罪深さに改めて気づきました。
 最終日は、普天間基地に隣接する佐喜眞美術館を訪れ、丸木位里さん・俊さんご夫妻が描いた「沖縄戦の図」の全14部を見ました。社会委員会をはじめ、多くのご支援により無事にキャンプを行うことができましたことに感謝いたします。

第37回教会音楽祭メロディー公募のお知らせ

秋吉亮(日本福音ルーテル日吉教会信徒)

 第37回教会音楽祭を開催することになりました。ぜひご予定くださり、ご参加下さい。
 今回のテーマは【あらゆる民は叫ぶ「救いは神と小羊に」】(ヨハネ黙示録7章9、10節から)です。この聖句による新しい二つの歌詞(平良愛香たいらあいか師作詞、峯野慈朗みねのじろう師作詞)に付けるメロディーを公募します。出来上がった作品は、当日賛美します。
 詳しくは下記の通りです。

第37回教会音楽祭
日時 2026年7月4日(土)午後1時30分
場所 国際基督教大学(ICU)礼拝堂

メロディーの応募要件は次の通り

  1. どなたでも応募できます。
  2. 応募はそれぞれの歌詞につき、1人1作品までとします。
  3. 歌詞の変更、省略、繰り返しはしないでください。
  4. メロディー譜(伴奏かコードネームをつけてもよい)あるいは合唱譜で応募してください。
  5. 採用にあたり、作曲者と相談の上、教会音楽祭実行委員会が補作する場合があります。
  6. 応募作品の著作権は作曲者に帰属するものとします。
  7. 次の事項を記して、楽譜とともに郵送してください。
    【氏名(よみがな)、住所、電話番号、メールアドレス、あれば所属教派名・教会名も】
  8. 締め切りは2025年12月31日(水)(消印有効)です。
  9. 審査結果は、2026年3月中にホームページで発表します。

■送り先 〒1160003 東京都荒川区南千住5-21-16 
日本聖公会千住基督教会気付 教会音楽祭実行委員会公募係
歌詞の詳細は教会音楽祭ホームページhttps://cmf.holy.jp/からご覧ください

第15回るうてる法人会連合総会報告

竹田大地(日本福音ルーテル天王寺教会牧師・広報室長)

 8月26日~27日の2日間にかけて、東京都三鷹市のルーテル学院大学を会場に第15回るうてる法人会連合総会が開催され、74人が集った。
 総会と併せて、研修として「ルーテルとして何を大切にして、何をしていくのか」を主題に、石居基夫牧師(ルーテル学院大学学長)によって、教会、法人の歴史を振り返りつつ、またるうてる法人会連合設立の理念を踏まえながら、2日間にかけて講演が行われた。
 1日目は、主題の「ルーテルとして何を大切にしてきたか」を中心に取り上げられ、その後、参加者がグループに分かれて、グループワークを行った。教会、社会福祉法人、学校法人、幼稚園、保育園からの参加者が含まれるグループで、それぞれの参加者が関係する施設・所属する教会において大切にしてきたことを振り返りながら、るうてる法人会連合として何を大切にしてきたかを共に考える機会を持った。法人を越えて交わりの時となり、それぞれのグループでは活発な分かち合いが行われた。
続いて、パネルディスカッションが行われ、小泉基牧師(札幌教会牧師・宣教室長)がファシリテーターとなり、教会から橘智氏(東京教会代議員・日本福音ルーテル教会会計・東教区財務部長)、ルーテル学校法人会から大柴譲治牧師(大阪教会牧師・ルーテル学院大学理事長・ルーテル学校法人会会長)、ルーテル社会福祉協会から潮谷佳男氏(神水教会信徒・社会福祉法人慈愛園慈愛園子供ホーム・慈愛園乳児ホーム施設長・ルーテル社会福祉協会会長)、ルーテル幼稚園保育園連合会から竹田拓己氏(大森教会代議員・大森ルーテル幼稚園園長補佐兼事務長・ルーテル幼稚園保育園連合会会長)が登壇し、それぞれの立場から主題について、現場の声を踏まえて発題が行なわれた。1日目の終わりには、懇親会がルーテル学院大学のラウンジで開かれ、さらに交わりを深める時を持った。
 2日目は、主題の後半部分「何をしていくのか」について、石居基夫牧師からの講演が行われた。これを受けて、再度1日目と同じグループに分かれて、るうてる法人会連合が「何をしていくのか」を共に考え、分かち合う時を持った。
 最後に総会が行われ、総会開催時期の調整について協議し、2年連続ではあるが来年も総会を開催することが承認された。また、髙橋睦氏(東京教会信徒・社会福祉法人東京老人ホーム常務理事)・石倉智史氏(西日本福音ルーテル西明石教会信徒・社会福祉法人るうてるホーム常任理事)から「今後のるうてる法人会連合の役割について」の提言がなされ、これを踏まえてるうてる法人会連合に「将来検討委員会」を設置することが承認され、次回総会への提案を検討することを確認した。
 多くの参加者より「参加してよかった」との声が寄せられ、ルーテル教会に連なるそれぞれの教会・社会福祉法人・学校法人・幼稚園・保育園が一体となって福音宣教に励んでいく思いを共有する機会となった。石居基夫牧師による主題講演については、後日るうてる法人会連合内で共有される予定。

ルーテル社会福祉協会2025年総会研修報告

潮谷佳男(日本福音ルーテル神水教会信徒・ルーテル社会福祉協会会長)

 今回の総会では、佐々木炎先生(日本聖契キリスト教団中原キリスト教会牧師・NPO法人ホッとスペース中原代表)による「法人と地域と教会」を主題としたご講演と、2日目にはベタニヤホームによる「フードパントリーと地域との関わり、今後について」の研修が行われました。
 私は前年度のるうてる法人会連合会の研修でも佐々木先生のお話を伺いましたが、その時は「自分たちの目的に価値を付加する」という視点を学び、今回はさらに「目的そのもののあり方」に気づきをいただきました(あくまで私見ですが)。
 本協会では前年度に「日常の法人・非日常の法人が地域にできること」をテーマに、法人の地域貢献について研修しました。2年にわたり「福祉法人と地域」を取り上げてきましたが、キリスト教社会福祉を担う私たちにとって、常に「何がキリスト教的であるのか」を考えることが求められています。
 今回の研修で改めて心に残ったのは、私たちの行っていることは「神が求めるサービス」でなければならない、という点です。措置費でカバーできるサービスや、国や自治体が提供するサービスにとどまらず、それを越える働きが必要だということです。これは歴史が物語っていることであり、私たちの法人(団体)が国の援助がない時代から活動を続けてきたことの証でもあります。先人たちが困窮する人々に差し伸べ続けた手は、単なる人道的支援を越えた、まさに「ミッション」であったと言えるでしょう。
 現場ではクリスチャンの働き手が少なくなっているところもありますが、この歴史を知ることで、使命を継続する大切さに気づかされるのではないかと思います。
 さて、2年間続けてきた「福祉法人と地域」の研修は、ひとまず一区切りとなります。近年のルーテル社会福祉協会の研修は、毎回50名以上が参加するようになり、クリスチャンではない方々の参加も増えてきています。研修を通して得られた「気づき」が共有されるよう、運営委員会でも検討を進めてまいりますので、来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

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