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るうてる  2009年 5月号

機関紙PDF

フィンランド大司教来日

桜の花が咲く4月3日、フィンランド福音ルーテル教会(国教会)を代表する総監督であるパールマ・ユッカ大司教が4名の随行員と共に東京での日本福音ルーテル教会および日本ルーテル神学校と大学を訪ねた。
初日の夕べ、午後7時、日本福音ルーテル東京教会を会場に歓迎レセプションを日本福音ルーテル教会主催で行い、フィンランド大使ご夫妻、カトリック教会・東京大司教区の岡田武夫大司教、日本聖公会・総幹事相沢牧人司祭、それに東教区の常議員、神学校の教授等の方々が出席され、キリストにおける日本と世界の教会の対話と交わりが与えられた。4日は、朝早くバスで東京を発ち、飯田ルーテル教会、同幼稚園による大司教歓迎会にフィンランド駐日大使と共に出席した。歓迎式典の後、昼食会ではパールマ大司教のサインが入った日本語聖書が飯田市長に教会からの記念品として手渡された。
5日は、100年前にフィンランドの宣教師により日本伝道が開始された、東京池袋教会の主日礼拝に。パールマ大司教が説教され、自らの少年時代の苦い経験をみ言葉と共に語り、キリストの受難と復活での「罪の赦しと永遠の命」の尊い神の恵みを説かれた。礼拝後の昼食会では「世界のルーテル教会に属し、同じ宣教の使命を持つ教会として、日本の社会と教会の働きを学ぶために日本を訪れた」という挨拶をされた。
その後、6日に長崎に移動。最初の宣教師として、109年前にフィンランドから3ヶ月の長い船旅を経て長崎に到着した、ウェルロース一家の風邪がもとで亡くなった一番下の赤ちゃん(クッリッキ)の墓地を訪ね、10日、関空からフィンランドに帰国した。
(宣教室長 青田 勇)

全国ティーンズキャンプ 宮崎 3.26~28

南国宮崎で例年より早めの桜が満開となった3月26日~28日にかけて、「春の全国ティーンズキャンプ(通称「春キャン」)」が行なわれました。北は北海道から南は地元九州まで、全国のルーテル教会から集まったティーンズは81名。それにスタッフ41名が加わり、総勢122名が青島の青少年自然の家で寝食を共にしました。宮崎の広い青空の下、太平洋の潮風に吹かれて過した3日間。ティーンズもスタッフも聖霊の息吹を豊かに感じながら、大きな一つの家族となりました。
今回の「春キャン」のテーマは<集い>。主題聖句には「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである」という『マタイ福音書』18章20節のみ言葉が選ばれました。ティーンズたちが日頃通っている教会には、必ずしもたくさんの同世代の仲間がいるわけではありません。地方の小さな教会では、ティーンズは自分ひとりきりという中高生たちも少なくないのです。そんな彼らが、一抹の不安と大きな期待をもって集った「春キャン」。彼らが書いてくれたアンケートには、友達が出来た嬉しさとイエス様の愛を知ることができた喜びで満ちていました。まさに「春キャン」の集いの中に、イエスさまは来られたのです。
このたびティーンズを送り出してくださった教会には、あらかじめ1つのお願いをしました。ティーンズたちには内緒で、春キャンに参加する彼ら一人ひとりに教会から手紙を書いてくださるよう依頼したのです。教会員の誰もがティーンズの存在を大切に想っていること、これからも教会から離れず共に礼拝に与ってほしい、そして信仰を受け継いで将来の教会を担ってほしい……。それら皆さんの心のこもった手紙は、彼らにとって何よりの宝となることでしょう。ありがとうございました。
「春キャン」の最終日、キャンパー全員が宮崎教会に移動して「閉会礼拝」と「春キャン卒業式」を行ないました。イエスさまが臨在してくださるという意味においては、「春キャン」の集いもそれぞれが属する「教会」の集いも同じであることをティーンズたちは感じとってくれたことでしょう。どうか皆さんの教会でも、帰ってきたティーンズを暖かく迎え、手紙に書いてくださったように彼らの信仰の成長のために祈り続けてください。神様の豊かな祝福が全国のルーテル教会に集うティーンズたち、子どもたち、老若男女すべての皆さんの上に豊かにありますように。
(キャンプ長 日笠山吉之)

風の道具箱

「涙が乾けば目が痛む」

ある「老人ホーム」に行くと、床に、たくさんの赤いビニールテープが30センチ感覚で貼ってありました。何かの目印のようです。すると「これは歩くための印です」と教えられました。病気のために歩くときの一歩が出ない方のためのテープでした。
きっかけはある日、家族がその方が歩く方に一本の傘を投げられたのです。雨が降っているわけでもなく、足元に投げるのは「いじわる」なのではと思ったそうです。ところが、「前に何か目標があると一歩が出るのです」と教えてくださったのです。そこでホームでは一歩前へ足を出す目標として、赤い線を等間隔に貼っていると教えてくださいました。
「何か目標があれば一歩踏み出す勇気が与えられる。そして確実に一歩出る。きっといつか一人で歩くために」という言葉に感銘を受けました。
試練の中で一歩前へ踏み出すことは多くの勇気がいります。神様は、恐れの中に希望を見いだし、一歩を確実に出すことのできる勇気のめに「きっといつか」の配慮をしてくださいます。
(柿のたね)

インフォメーション

■松本奈美 オルガンCD 完成
交換牧師として渡独した松本義宣牧師の夫人奈美さんは、かの地でオルガンを習い「音楽家公式資格」を取得されました。その成果がCDとなりました。お問い合わせは神戸教会、松本義宣牧師まで。
神戸教会(松本義宣・奈美)
078-691-7238(TEL・FAX共用)
■絵本「咲いていること」発行
立野泰博 (著)
平岡麻衣子(絵)
居場所を探して種は飛んで行き、呼ばれたところで花を咲かせます。花は咲くことしかできないから。
定価1500円(税込み)
申し込み、問合せは 事務局 立野泰博まで
TEL 03-3260-8631 FAX 03-3260-8641
e-mail tateno@jelc.or.jp
※Amazonでもご購入いただけます。

牧師の声

私の愛唱聖句

九州教区 二日市教会、福岡西教会 牧師 野口 勝彦

私とキリスト教との出会いは、今から22年前に、あるキリスト教団体に職員として採用されたことから始まります。
当時の私のキリスト教に関する知識は、学生時代に世界史などの授業や講義で学んだ程度で、キリスト教を含む宗教に関しても好意的ではありませんでした。そのキリスト教団体で働くようになってからも、キリスト教に関しては職員礼拝や研修で接する程度で、その関心も、理解も深まることはありませんでした。
就職2年目に、後に洗礼を授かることになる牧師と出会うことになりましたが、その時も「世の中に牧師なんていう職業があるのか」という程度のもので、その時は、将来、自分自身が牧師になろうとは全く考えてもいませんでした。
就職10年目に大きな転機が私に訪れました。それは、それまでの教育実践をまとめ上げ、心理カウンセンラーと言う専門職を目指すために、ある大学教授の研究生となったことです。しかし、私が研究生となった矢先に、その指導教授がガンに侵され、余命が限られていることを、その先生自身の電話で直接、知ることになりました。ちょうどその時は、自分が働いていた部門を責任者として閉鎖し、新しい仕事やその職場で働き続けることに限界を感じ、精神的に非常に追い込まれていた時でした。そして、その時の私の唯一の希望が、研究生として心理カウンセンラーを目指すことであったのです。
しかし、その唯一の私の希望は、突然、閉ざされてしまいました。
そのような時、私は偶然、本にはさんであったしおりに書かれていたこの聖句に出会ったのです。
「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である」
この聖句に出会った時、私は、何の疑いもなく、まさにその通りだと感じ、すっと受け容れることができました。そして、こころの苦しみが一瞬にして癒される体験をしたのです。この体験は、その後の洗礼と献身へと私を導く大きな原動力となり、この聖句は、今も牧師としての私を支え続けています。

信徒の声

教会の宝を捜して

西教区 シオン教会防府チャペル 信徒 金田 修

幼少期から教会との関わりがあったのですか?
母や妹たちと一緒に教会に遊びに行ってはいましたが、信仰を持つというような感じではありませんでした。ただ、母や妹たちは早くに洗礼を受けて、キリスト者として信仰生活を送っていました。
20代の頃、船乗りとして働いていましたが、母が仕事のことを心配して祈り続けているのを知って、陸での仕事へと変更しました。
教会へ足を運ぶようになったきっかけは?
防府教会(現シオン教会防府)には、時々立ち寄っていました。
1985年頃は兼牧状態で、防府には牧師が住んでおらず、敷地内の手入れができない状況でした。その時、「礼拝する場所なんだから、きれいにしたい」と思い、少しずつ手を入れるようになりました。手伝って欲しいと言われたわけでもなく、何故か自ら進んで手入れをしていました。
受洗されたのはいつごろでしょうか。
教会の清掃活動をするようになって1年程経ってからです。人のいない時に清掃をしていましたが、藤井邦夫牧師に声をかけていただき、防府だけでなく徳山教会の礼拝などに出席するようになり、1986年の降誕主日に受洗しました。
洗礼を受ける前と、後では何か変化がありましたか?
洗礼の前後は特別な変化はありません。しかし、教会に足を運ぶようになってから性格が一変したと思います。筋が通っていないと落ち着かないのは変わらないのですが、以前は気が短く、カッとなることもありました。しかし、教会に通うようになってからは、不思議と穏やかになりました。洗礼は決定的な出来事ですが、教会に連なるきっかけが与えられた時から変化していったと思います。

金田兄は、一週間の中で、少しずつ時間を作り、防府チャペル敷地内の維持管理をしてくださっています。
痒い所に手が届くといった感じで奉仕してくださっています。心から感謝です。

九州教区での高齢者問題の取り組みについて

九州教区 社会・奉仕部長  岩崎國春

九州教区もご多聞に漏れず高齢者問題は当面する大きな課題です。因みに、九州教区で60歳以上の信徒の割合は、52.4%で、全国の47.6%を上回っています。(2007年度教会統計)
教区では、2008年・09年度の宣教方策に「高齢者の働きの場、交わりの場の形成を図る」ことを掲げました。
昨年、この方策にそって、担当の社会・奉仕部では、(1)各個教会が取り組むプログラムを共有し、知恵や方法を分かち合い、実践例を紹介し合うことで、各個教会での伝道推進を図る (2)教区として各個教会のニーズを探り、宣教方策に反映させることを目的とした「高齢者に関するアンケート」を実施しました。
各個教会には、必ず、役員会としてご回答頂くこと。また、各個教会では、このアンケートの資料をもとに、当該教会に相応しい具体的宣教方策を立てて実働に入って頂くことをお願いしました。
アンケートの主な内容は、(1)高齢者への伝道 (2)教会での高齢者の交わり (3)教会で高齢の信徒が担う奉仕 (4)礼拝で高齢者に配慮していること (5)教会の建物や施設設備のバリアフリー化 (6)「老老介護」・「看り」・「成人後見人制度」です。
アンケートの回答は、教区内の37の全教会から頂きました。
次号で「集計結果から見えてきた問題、取り組むべき課題」について記します。

いのち、はぐくむ  中井弘和

第2回 パンは天からの贈り物

イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これは私の体である」
(マタイによる福音書26章26節)

聖書にいくどとなく登場する「麦」は、地中海沿岸からイラクを経てアフガニスタンに至る西アジアの地域すなわち聖書の世界に起源し、世界中に広がっていったものです。この地には、また、世界で初めて農耕が始まり、それが、やがてチグリス・ユーフラテス川の流域に世界最古の文明をもたらすことになりました。その中で特に重要な役を担ったのが、人類の主要な食物、パンの材料であるパン小麦でした。
人類は、農耕が始まったとされる一万年ほど前、エンメルコムギと呼ばれる野生の小麦を栽培することに成功しました。この栽培小麦とたまたま雑草としてその畑に混入した別の野生小麦、タルホコムギ、が交雑してできたのがパン小麦です。19世紀の半ば、かつてイエスが活動されたガリラヤ地方からすぐ近くのヘルモン山で、パン小麦の祖先種である野生のエンメルコムギが発見されました。その後、ヘルモン山からヨルダン川流域の広い範囲で多種多様な祖先種が見つかり、20世紀の中頃、ようやくパン小麦発祥の全貌が明らかにされたのです。
作物の起源地には、今も、多様な野生種や栽培種が存在しています。それらはいずれも、食料増産の鍵を握る育種の貴重な材料あるいは遺伝資源となります。そのような起源地はまさに人類の未来を照らす宝の山といえます。膨大な時間をかけた麦の進化の中で、自然の精妙なからくりによってパン小麦が発祥し、そのおかげで人類はパンの恵みを受けることができました。麦の起源地は人類にとって特別の意味をもつわけです。
アメリカをはじめ西欧諸国が主導するアフガニスタン空爆やイラク戦争は、パンという彼ら自身のいのちの源流を自ら破壊していることになります。パンによって人のいのちが支えられていることは自明のことですが、聖書はまたパンはいのち、平和、神の祝福そのものであることを多くの場面で示しています。戦争は論外として、日々の生活の中においても、聖書の原点に返って、食べものに向き合う姿勢が、今私たちに求められているのではないでしょうか。今も考えています。

路帖百年。 1909年~2009年

ルーテル学院100周年記念行事

1909年に創立された日本ルーテル神学校とそこから生まれたルーテル学院大学は、来たる9月23日(水・秋分の日、恒例の「一日神学校」の日)に創立百周年記念式典・記念礼拝・大懇親会を開きます。
100年を振り返り、与えられた恵みに感謝し、次の世紀へのヴィジョンを掲げます。午前の記念式典(講演・鎌田實氏)。午後は記念礼拝(説教・徳善義和名誉教授、100人の配餐者による聖餐式)。その後は懐かしい顔との再会と喜びの分かち合い。
卒業生だけでなく、教会の皆様にぜひ多数お集まりいただきたいのです。

その前後に、ハープコンサート(4月25日)、包括的臨床死生学研究所・コミュニティ人材養成センター創設記念会(5月13日)、連続神学講演会(6月17日、7月13日、9月4日)、ルーテル三校ベル聖歌隊の集い(10月3日)、日野原重明博士講演会(10月12日)。
また全国10ヶ所で地方一日神学校を開催、共々に祝っていただければ幸いです。
(神学校長 江藤直純)

関門の丘から  松隈 勁

喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい (ローマの信徒への手紙 12章15節)

5月。高校2年生は修学旅行に出かける。 この季節を迎えると名物校長であった河田校長のことが思い出される。かつてはどの学校にも名物校長がいたように思う。当時はどの学校も教師集団は個性の強い、つわものがそろっていた。そんな教師集団を束ねていくにはそれ相応の人格と技量が必要であった。そのような環境が名物校長を育てていたのだろう。河田校長は確かに名物校長であった。
生徒たちにとっては優しくユーモラスな先生であったので「河童」という愛称がついていた。私たち教師にとっても、心優しく温かな存在ではあったが、怖くもある存在で「瞬間湯沸かし」のあだ名があった。私たちが校長の思いとは異なる行動をとったとき、その時は訳も分らぬままに突然大声で怒鳴られる。あとで考えれば校長の深い思いに気付かされ己の考えの至らなさを恥じたものだった。しかし、学校という集団には適度の緊張は必要であり、そのことが学校としての規律を維持している。
「瞬間湯沸かし」のDNAはその後の校長たちにもしっかりと受け継がれており、校長室からは怒鳴り声が聞こえてくる。
河田校長は忙しい校長職にありながらも修学旅行には必ずと言ってよいほど同行された。いつのことか、修学旅行の帰途、架線事故の影響で列車が間引き運転される事態となった。私たちはうろたえていたが、校長は万が一に備えて途中の宿泊地の手配や学校との連絡など陣頭指揮をとられ、3時間以上遅れたにもかかわらず無事に、帰りを待つ保護者のもとに生徒たちを送り返すことができた。校長がそばにいるというありがたさを、しみじみと味わった。
不意の停車を繰り返しながらの帰途は不安のせいもあり生徒たちは疲れを覚えていた。そんな生徒たちを前に校長は生徒からトランプを預かり、何やら怪しげな中国語を操りながらトランプ手品を始められた。なんとも不思議な手ぎわに騙されながら、しばし時を忘れ、疲れを忘れることができた。
そのように、いつも生徒たちの中にある先生であった。

教師会だより

本年5月から『るうてる』の紙上に教師会のコーナーを設けていただくことになった。2ヶ月に1回のペースで年6回となる。最初の担当は全国教師会で、その後は5つの各地域教師会が執筆を担当する。
今後、例えば世界の諸教会ではどんな神学的なあるいは社会的問題が取り上げられているかとか、地域や全体の教師会が研修会をどういう主題で開こうとしているか、といった事柄や各地域の個々の教職の慶弔ニュースなども、この紙面をお借りしてタイムリーにお伝えしていきたいと考えている。年6回の記事の中で、全体あるいは個々の牧師集団が何を感じ、何を探り、何を目指しているかお互いに情報を分かち合えればと願っている。
さて、今年は全国教職者退修会が開催されることになっている。日程は9月7日(月)~9日(水)。場所は熱海近辺を予定している。主題は「今日のミッション・フロンティア~宣教、教会と社会の接点において~」である。
主な内容は、①2009年は、神学校創立百周年の年であり、その記念礼拝を最初に持つ ②「世界宣教」についての主題講演をアメリカ福音ルーテル教会のラファエル・マルピカ牧師にお願いする ③3人のパネリストによる主題討論 ④「牧師の任用をめぐる諸問題」の討議 ⑤牧師のサバティカル研修についての討議等が行われる。

この欄が教会の多くの方々の目にとまり、教師会に対する、より一層の関心を向けて頂き、また様々な感想や意見が寄せられ、重ねられることによって、キリストの肢体の交わりが更に豊かなものになるようにと願ってやまない。

教師会会長 高井保雄

インドワークキャンプ

チャプレン兼任の団長以下、スタッフ2名とキャンパー7名、総勢10名が2月24日成田空港に集合し、第5回インドワークキャンプに出発しました。目的地はデカン高原の西のはずれのジャムケットという人口5万人ほどの町です。そこのCRHPという病院を中心とした施設に滞在し、9日間作業をしました。今回は義足作りと増築される病院の建築工事のお手伝い。そして、ほぼ完成した小児科診療室の白亜の壁に絵を画くように急遽頼まれました。幸運なことに美術を学んでいる大学生がキャンパーの中にいて、みんなで製作に取り組みました。作品は好評を博し、一同ごらんの通り大満足でした。
(チャプレン 徳野昌博)

ボブ先生の旅日記 最終回

わたしたちの日本福音ルーテル教会と長く交流のあるアメリカ福音ルーテル教会ですが、宣教百年を機にサウスカロライナ教区が「コンパニオンシノッド」となり、きずなを深めてきました。浅野直樹先生がかつて行き、そして今回、ボブ先生が来られての交換牧師でした。

交換牧師ボブ・バーン先生とクリス夫人は、昨年の宗教改革記念日礼拝にて派遣され、東教区を皮切りに九州、西、東海、北海道と全教区を巡り宣教してくださいました。3月29日、北海道での最後の礼拝を終えて、無事全日程を終了することができました。
その翌日、帰国直前の気ぜわしい中でしたが、最終報告会を市ヶ谷センターでしてくださいました。パワーポイントを使って映像と音楽を交え、全教区での幅広い働きを伝えた力作でした。
印象に残ったことを2つあげます。ひとつは釜ヶ崎での働き。先生ご自身はこうした宣教にこれまであまり経験がなく、当初、同地区に居住しながらの任務に少し不安を覚えていました。ところが実際関わってみて、この働きの大切さと意義に気づかれ、ご自身の今後の宣教にも大きなインパクトを与えることになったと、涙ながらに語っていました。
もうひとつは日本福音ルーテル教会の礼拝についてです。全国各地数々の礼拝を体験し、どこも画一的な伝統的礼拝を守っていることが印象に残ったようです。アメリカの多様な礼拝スタイルと比べると、全国どこでも同一の礼拝形式というのは奇異に映ったようです。アウブスブルグ信仰告白を引用しながらこのことを辛口批評し、日本の今後の教会への熱い期待をも語ってくださいました。
先生ご夫妻にとっても恵まれた6ヶ月であり、そしてまた私たちも先生のお働きから多くの祝福と恵みをいただいたことを、この報告会で確かめることができました。
(世界宣教主事 浅野直樹)

連帯献金のお願い

◇ブラジル宣教支援
◇日米協力伝道
◇メコン(カンボジア宣教支援・子ども支援等)
◇パレスチナ(ベツレヘムの学校・カレッジ支援等)
◇釜ヶ崎活動(「喜望の家」の働きのために)
◇その他(緊急支援や世界宣教の働きのために)
■送金先 【郵便振替】■
00190-7-71734 日本福音ルーテル教会

住所変更

■横田弘行 先生
〒437-1522
静岡県菊川市嶺田2177-18
■勝部哲 先生
〒143-0016
東京都大田区大森北2丁目13-31-404
電話:03-3761-1347
■藤井邦夫 先生
※住居が音羽町礼拝所の牧師館になります。
〒420-0834
静岡県静岡市葵区音羽町8-12
電話・FAX共用:054-245-2517
■静岡教会
〒420-0834
静岡県静岡市葵区音羽町8-16

お詫びと訂正

るうてる4月号に掲載しました、4ページ目、人事異動のお知らせの欄で後藤直紀先生のお名前に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
大変申し訳ございませんでした。

お知らせ

■スプリングチャリティーコンサート in 博多
日時 2009年5月17日(日)15:00~16:30
会場 日本福音ルーテル博多教会
フィンランドのワナヤン・ヌオリソクオロ聖歌隊によるコンサートです。入場無料(席上自由献金があります)。
■女性会連盟第21回総会 80周年記念大会
第20期主題 「キリストの愛に生かされて」 わかち合う恵み・紡ぎ合う喜び
日時 2009 6月3日(水)~5日(金)
会場 ホテル熊本テルサ 3F 大会議室「たい樹」
詳細は http://www4.big.or.jp/~jelc-w/index.html

JELCのサイトが新しくなりました!

より親しみやすいサイトを目指し、デザインを一新しました。

日本福音ルーテル教会

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