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機関紙るうてる

るうてる2012年12月号

説教 「泊まる場所のないすべての者たちへ」

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ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、 初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。 宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。ルカによる福音書2章6~7節

近の大学生の中には、お昼ご飯をトイレで食べる学生たちが少なからずいる、という話しを聞いておどろきました。学食やラウンジでひとりでご飯を食べていると、「あいつは一緒に食事をする仲間のいない淋しい奴だ」、というふうに見られるので、それを避けるために、ひとりでいるところを誰にも見られないように、トイレで食事をするのだというのです。大切な仲間づくりを経験すべき学生時代に、ひとりで居ることを恥じつつトイレで食事する学生たちの話しを聞いて、この人たちもまた、居るべき場所がない人たちなのだと思わされました。
 わたしが学生時代に通った大阪の釜ヶ崎では、バブル期であったにもかかわらず、多くの方々が路上での生活を余儀なくされておられましたし、東京で暮らしていた頃には平成不況のあおりを受けて、近所の公園がみるみるうちにブルーシートやキャンプ用テントで埋まっていく様子を肌で感じさせられました。いずれも居るべき場所を失いながら、なんとか生きるための場所、自分が居るべき場所を確保しようと、悪戦苦闘しておられた方々です。
 そして今また、3・11以降の社会状況の中で、自分の場所を追われて仮住まいをする数多くの方々の物語を、わたしたちは耳にします。
 クリスマスの物語は、まさに居場所を得られなかったひとつの家族の物語です。若きヨセフと身重のマリアが自分たちの町を旅だった理由は、皇帝アウグストゥスの命により、一族の出身地であったベツレヘムで住民登録をするためであったと伝えられています。身重のマリアを慮って旅の歩みが思ったようにはかどらなかったのか、ふたりがベツレヘムの町に入ったとき、すでに町の宿屋はどこもいっぱいで、宿屋にはヨセフとマリアのための場所は残されていなかった、というのです。
 その居場所の無さは、イエスさまの誕生の後も続いていきます。地上のいのちを受けたばかりのイエスさまは、猜疑心の強いヘロデ王の追っ手を避け、遠くエジプトの地にまで逃避行を続けねばならなかったからです。故郷であるガリラヤのナザレから、一族の出身地であるベツレヘムへ。そして異郷の地であるエジプトでの寄留生活へ。思えば、クリスマスにはじまり、ゴルゴダの丘の十字架へと向かうイエスさまのご生涯の全体が、寄留の生涯そのものであった、というふうに言うことも出来るでしょう。
 そして、だからこそイエスさまの地上での最後の言葉として記録される次の言葉が、重く、味わい深いものとして、わたしたちの心に響くのです。
  「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」。インマヌエル。それは、イエスさまの誕生にあたって、天使によって告げられた約束の言葉でもありました。
 「『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々と共におられる』という意味である。」(マタイによる福音書1章23節)
 地上にあって、居場所のない生涯をおくられたイエスさまが約束の言葉を下さる。それは、わたしはいつも、あなたとともにいる、という約束の言葉でした。釜ヶ崎の路上にも、公園の片隅のテントにも、放射能を逃れて仮住まいをする母子家庭の食卓にも、インマヌエル。わたしはいつもあなたとともにいる、という約束の言葉が告げられます。その言葉は、大学のキャンパスのトイレで、ひとり淋しくパンをかじっている学生のかたわらに立たれるイエスさまの言葉でもあります。クリスマスのこの時、居場所を追われ、泊まる場所のないすべての者たちに、インマヌエル、という約束の言葉が告げられているのです。
 日本福音ルーテル健軍教会・甲佐教会牧師 小泉 基

 

宗教改革五〇〇周年に向けて

 ルターの意義を
   改めて考える(8)

 ルター研究所 所長
        鈴木 浩

 「新しい義」とは、「能動的義」(自分で獲得する義)から「受動的義」(無償で与えられる義)への逆転であった。それは、まさに「コペルニクス的転回」であった。この逆転は、ルター神学のいたるところに現れる。
 『奴隷意志論』では、次のような逆転が現れ、事態が鮮明に提示される。
 それまで、人々は(現代的比喩を使えば)人間を車の「運転手」のように考えてきた。安全運転をして目的地(天国)に行くことが 、 人間の生涯の課題であった。その際、神の戒めや教会の教えが、「道路交通法」に該当した。天国(救い)は目指すべき目標であった。
 ルターはこれをひっくり返して、人間は「悪魔に運転された自動車」だと断定した。だから、人間はどうあがいても地獄に行く。しかし、ここで神が介入する。キリストが運転席の悪魔を蹴飛ばし、代わりにハンドルを握ってくださった。だから、行き先は天国以外にない。無論、途中では、不測の事態が起こるかもしれない(人の一生には波風が起こる)。だが、運転手がキリストである以上、心配は無用、キリストに大胆に信頼しよう、と福音は告げている。ルターはそう語ったのだ。

牛丸省五郎牧師を想う

定年教師 武村 協

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」 ヨハネによる福音書三章一六節

 省五郎先生は、お父上の元大岡山教会牧師、?五郎先生が長野県下諏訪教会で牧会されているその地で誕生された。
 当時、同教会はまだ日本福音ルーテル教会と合同する前の「福音ルーテル教会」、すなわちフィンランド・ミッション系の教会であった。以後、そのご生涯を、戦後のほんの一時期を除き、同系の教会で生活され、その中心的な教会であった東京池袋教会で三十五年にわたって伝道牧会に尽くされ、引退後も同教会の名誉牧師として、教会を温かく見守ってこられた。
 私も同系の教会の戦後初の神学生だったので、その大半を先生の東京池袋教会で過ごした。神学生として、先生から特別なご指導をいただいたわけではなかったが、先生の説教、牧会、また言葉の端々から学ぶことが多かった。「たとえ田舎牧師であっても、牧師であることが一番尊いことだ」とか、「羊飼いが羊と一緒になってメエメエ鳴いていたら、どうする」とか、今でも心に残る言葉であり、その言葉の中に先生の牧師としての姿勢、その重さ、厳しさがよく表わされていたと思っている。
 先生はまた、日本福音ルーテル教会の書記とか式文委員会、あるいは、讃美歌委員会の委員長としてもその重責を果たされ、さらには、日本キリスト教協議会(NCC)においても活躍された。
 しかし、何よりも覚えたいことは、日本の教会とフィンランドの教会との懸け橋としての役割を果されたことであった。福音ルーテル教会と日本福音ルーテル教会との合同のために尽力され、フィンランド留学後、しばしば同国を訪れたり、フィンランド宣教師の方々のお世話をされたりして、フィンランド教会のよき信仰の伝統を日本の教会の伝えてくださった。
 冒頭の聖句は、先生の告別式の式次第に記され、読まれた箇所である。お父上が、いわゆる「律法主義的」傾向の強い教派の牧師から、そのことに疑問を持ち、ルーテル教会に転向された経緯があっただけに、このみ言葉が先生のお心に深く刻まれていたと推察している。
(11月3日、90歳で逝去)

信徒の声

「私たちが引き継ぐもの」      箱崎教会  山本 光
幼稚園では、聖劇のけいこがはじまり、かわいい歌声が園内に溢れています。
 私が働いている恵泉幼稚園と箱崎教会は昨年から相次いで創立80周年を迎えました。偉大な先人たちの思いのつまった教会・幼稚園を引き継いでいくことには大きな責任を感じていますが、私たちは責任感だけで歴史を引き継いでいっていいのでしょうか。
 昭和の初め、ルーテル教会婦人ミッションは福岡に新しい事業を発足させたいと希望して福岡で南博幼稚園に次ぐ第2の幼稚園として1931年10月箱崎の地に恵泉幼稚園を誕生させました。そしてその恵泉幼稚園を基盤として生まれたのが箱崎教会で、恵泉幼稚園と箱崎教会は車の両輪のようにずっとともに宣教の働きを担ってきました。
 佐賀で日本のルーテル教会最初の幼児教育の種が蒔かれて110年が経ちました。
 でも教会は何故これほどまでに幼児教育に力を入れたのでしょうか。イエス様の生涯に学び、イエス様が子どもたちを愛し、「神の国はこのような者たちのものである」と言われたからだけなのでしょうか。
 アメリカの宣教師C・K・リッパードと夫人によって蒔かれた幼児教育の種は、その後全国に拡がり大きく実を結びました。
 私は110年前に最初に幼児教育を始めた彼らが何よりも伝えたかったのは、子どもたちとの魂と魂のふれあいによる「福音の喜び」であったと思います。
 幼い子どもたちの純粋なこころにふれることで大人の私たちも大きな喜びに溢れ、新たな力を受け宣教の業に励むことができるようになるからだと思っています。
 私はこのことに目を向け、その大きな喜びのバトンを次世代に引き継いでいきたいと思います

JLER(ルーテル教会救援)対策本部 現地からのレポート 

JLER派遣牧師 野口勝彦

待降節に入りました。今月号では、クリスマスプレゼントやお正月のお土産としてもお使いいただける支援物品を生産者の言葉と共にご紹介します。

『KEPPAPPE』(けっぱっぺ)
     畠山 友美子

 2011年3月11日の2週間前、6年間いた東京から故郷気仙沼へもどったところでした。自宅はあと3mというところで浸水は逃れ被害は少なくすみましたが、両親の仕事関係先が被災し、収入も大きく減りました。もともと地域の直売所で手芸品や木工品を販売し、他に海藻や山菜等も販売していましたが、直売所は津波で流失(現在は仮設で営業中)。
 そうした中、何かしようと動き出したのがきっかけで『KEPPAPPE』(けっぱっぺ)という手づくりグループを始めました。 KEPPAPPEとしてはクリスマスカードからはじまり、地域の椿を使ったブローチやバック等商品を増やして販売もしています。
 5人程度の少人数ですが、ルーテル教会救援さんをはじめ多くの方の繋がりで支援して頂いています。被災地ではいつまでも支援をして頂くわけにはいかないと、前向きな人たちがたくさんいます。多くの問題に向き合いながら復興したと言えるようみんなでがんばっていきたいと思います。

支援物品担当スタッフ       佐々木 潤

 支援物品をご購入頂いた皆様に、深くお礼申し上げます。物品を製作されている方々から、感謝と喜びの声を聞く事が出来ました。また、物品作成の意欲が高まり、新たな物品が生まれるきっかけにも繋がっています。今後も変わらぬ、ご支援をよろしくお願いいたします。今回は、ご存知の物品や新たな物品も含めて、ご紹介させて頂きます。詳しくは担当者(�:090-1116-0477 e-mail: j-sasaki@jelc.or.jp)までお問い合わせください。
○石巻身体障害者「歩む会」
・幸せくるみ(ハート型の天然姫くるみのストラップ)・和紙で作った箸置
○石巻市北上町十三浜「西條金一さんグループの海産物」
・塩蔵こんぶ・塩蔵わかめ・とろろ昆布
○石巻市・北上町の手しごとグループ「にっこり手しごと村」
・ミサンガ(トンボ玉使用)・リサイクルサリーミサンガ(バングラデシュ産サリーのリサイクル品)・にっこりブレスレットほか
○気仙沼の女性グループ「KEPPAPPE」
・ポストカード・クリスマスカード・お針子セット・大漁歌い込み人形ほか

【お知らせ】

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バッハのカンタータを聴く

「クリスマスオラトリオ 第1部~第3部 (BWV248、1-3)」
日本ルーテル神学校名誉教授 徳善義和

クリスマス・オラトリオは一五三四年、三五年のライプツィヒのトマス教会とニコライ教会の、クリスマスから新年にかけての六つの礼拝のために作曲された六つの教会カンタータを集めたものである。待降節第一主日が終わると、続く三つの主日にカンタータが歌われなかったライプツィヒで、その年会衆はこのクリスマス・オラトリオの第一部のカンタータ「歓喜せよ、躍り上がれ」を聖降誕第一日の礼拝で聴いたのだった。
 トランペットが高らかに相和す第一曲の合唱がクリスマスの趣を伝えて素晴らしい。まさしく「神のみ子の祝祭」の音楽である。だが、始まってすぐ第五曲のコラールに、予想外のメロディーが響く。「血しおに染みし」(教会讃美歌81)という主の受難を歌うメロディーである。 このメロディーで
「私はどのようにしてあなたをお迎えすべきでしょうか」 (教会讃美歌4参照)と歌われるのである。クリスマスは十字架へとお生まれになったイエスを心に刻んで迎える祝祭にほかならないという、ルターからバッハに生きる信仰である。
 この方は「貧しく地上に来られる」方である(第七曲)と同時に、また「偉大なる主、強い王」(第八曲)でもある。だからこの方を迎えるには人もまた幼子となって、「ああ、かわいらしいイエスさま、私の心に来てください」(教会讃美歌23第八節参照)と子供のように素直に歌うしかないのである。カンタータの歌詞にせよ、教会讃美歌の訳詩にせよ、訳は原詩に沿って、ここでは子供の歌として訳しておくべきだということも併せて教えられるのではなかろうか。
 第一部はみ子の誕生の歴史的背景、第二部は野にいた羊飼いたちへの天使のお告げ、第三部は羊飼いたちの幼子訪問がそれぞれ主題聖句となっているが、カンタータとして展開される歌詞をずっと追っていくと、それ自体がこのルカ第二章一節から二〇節のすぐれた説教を形作っていることに気づかされるだろう。バッハはこのために教区長だったオレアリウスの、いわば説教者のための聖書講解や、別の教区長ハインリッヒ・ミュラーの説教集をよく読んでいた事実が背景にある。
 今年のクリスマス、このクリスマス・オラトリオを聴こうとするならば、CDと前後して、歌詞だけを繰り返し読んで、説教の味わいを心に刻んではどうだろうか。

「光よ、あれ!」

ステンドグラス工房 アスカ 山崎種之(松本教会会員)

マルク・シャガールのステンド・グラスを一つ紹介します。
エルサレムのヘブライ大学ハダッサ医療センターにあるシナゴークに12面の大作がある。旧約聖書のイスラエルの十二部族が、それぞれに表現され、すべてのデザインされた象徴がシャガール特有の宇宙遊泳して流れる曲線と明るい色の中にある。八十歳代の老画家の力作で、エルサレム旅行では必見の名画と言える。
 その小さな一部分だけを見てください。12部族の内、アシェル族の窓で、下段中央には、七枝の燭台(メノラー)が描かれている。
 メノラーの灯火は光輝き、暗闇を照らしている。 イスラエル国家の紋章には、このメノラーが中央にあり、左右に、平和のシンボルでオリーブが配置されている。ユダヤ教徒は12月にハヌカ(宮清めの祭)を守る。紀元前のこと、ギリシャの異教神によって汚された神殿を、ユダ・マカビーが戦いに勝って、神殿を取り戻し、清めて、奉献した時に、七枝の燭台(メノラー)の灯火が奇跡的に燃え続けたという故事に由来する。
  しかし、紀元1世紀には、ローマによって神殿は破壊され、メノラーは略奪の上、ローマにまで運ばれた。ローマの古代遺跡の中に建つティトスの凱旋門の浮き彫りの中に形が残されている。ソロモンの神殿のメノラーはなくなっても、イスラエルの人々は、小さなメノラーに灯をともす。
  キリスト教徒は同じように、 キリストは世の光と信じ(ヨハネ福音書1章1~9節)、クリスマスを迎えるアドベントには、クランツに毎週火をともす。キャンドルサービスにおいては、自らも「世の光」となろうと決意し、祈りつつ、火をともす。マタイ福音書5章14節

スタイワルト宣教師のお孫さん二人、 初来日

 東京教会は10月28日宣教百周年記念礼拝と式典を行いました。東京教会で創立時から献身的に長年働かれましたアーサー・スタイワルト宣教師の孫のアーサー・デイヴィスさん(写真右)とマリー・オズボーンさん(同左)が、今回記念礼拝と式典に出席されましたので、インタビューをしました。

日本の第一印象は?
アーサー: 日本は美しく、清潔で、そして忙しい街です。人々は正直で寛大です。私は日本語を読むことも話すことも出来ないので自分が快適に感じる場所の外に出されてしまったようです。コーヒーを注文したりトイレが何処か聞くと言った簡単なことに創造的な思考を要求されました。
マリー: 同様に感じました。交通システムの効率的なことに感心しました。母は日本のものを沢山家に持っていて、その中で育ってきたので、ここで何かに出会うたびに�T家に戻った�Uような気持になりました。

スタイワルト先生ゆかりの場所を訪ねた後、彼の働きについてどう思われましたか?
アーサー: 神学校、東京老人ホーム、ベタニアホーム、そして東京ルーテル教会を訪ねて、自分がまるで感動のローラーコースターに乗っているような感じでした。 これは全く人生観を変えるような経験でした。祖父の働きの大きさと人々への影響に圧倒されるようです。祖母のお墓に花を供えたとき、祖父の墓碑には生まれた日が刻まれていましたが、最後の日がないことに気づきました。それを見て、祖父の墓碑にふさわしいと思いました。なぜなら彼は今も日本で神の栄光のために働き続けているからです。
マリー: 祖父が残し受け継がれたものに圧倒されました。関東大震災後寡婦や子供達の大きなニーズに応えるために始められたベタニアホームは、今日も女性や子ども達のニーズに応え続けています。祖父はそのことを喜び誇りに思っているに違いありません。活気に満ちた東京教会も教会の強い礎の証です。こんなに年月を経ているにもかかわらず私が受けた熱心な心からの歓迎に祖父がこんなに愛され理解されていたということ実感しました。祖父の神と人々への献身は目に見えるようです。彼は長い一生のレースを誠実に走り終えましたが、それは私を含め他の人たちへの励みとなるのではないかと思います。

第25回総会期第二回常議員会報告

第25回総会期の第二回常議員会が、十一月五日から七日にかけて、市ヶ谷センターにて開催されました。

▼諸活動、委員会報告
 立山忠浩議長が議長就任後に「第六次総合方策の実践、特に実質を伴った推進を目指し、重点的課題を抽出して取り組む」と基本姿勢を述べられた本年六月以降の取り組みにつき、議長以下、事務局長、宣教、広報、管財、総務の四室、世界宣教、各教区、常置委員、常設委員その他委員会より各活動報告がなされ、いずれも承認されました。 
 この中で、十月に開催された宣教会議の協議内容である教会共同体や種別、北海道特別教区の今後、宗教改革五〇〇年記念事業の概要、全体教会財務の在り方、震災の振り返りと予想される大震災への備え(ディアコニアの視点で)等の諸課題に関しても報告承認をしました。

▼審議事項
審議事項では、まず、長期宣教師の任命と3名のJ3プログラム派遣、第一号留学、教会建物の改築に関する申請、幼稚園組織変更に関する申請等がそれぞれ承認されました。   
 25期の重点的な課題領域と絞り込んだ3事項の中では、懸案とされる収益事業建物の耐震補強工事の実施を決定しました。該当建物は、東京の「文京会館」です。事業規模は二億九千九百万と大規模改修になりますが、女子学生会館の安全性の確保と、会館経営面から、二〇一三年七月完成予定で事業計画を進めるものとされました。(今号で公告が出されます。)
 また、前年度より継続審議されてきた「教職転任費拠出制度要綱」は、新たに「教職転任費拠出制度」を制定して執行する決議がなされました。 
 来る二〇一七年に向かう宗教改革五〇〇年記念事業については「宗教改革に学び、教会と自らの信仰を成長させ、新たな宣教へ踏み出してゆく契機とする」狙いと目的を掲げること、準備の役割分担と調整を含め、二〇一四年総会までに具体的な記念事業計画を提示する旨が決議されました。
 なお常議員会の詳細は、教会宛に送付される議事録をお読みください。

新築るうてるホーム起工式

社会福祉法人るうてるホーム  常務理事 石倉智史

 去る、10月26日金曜日。素晴らしい秋晴れの下、るうてるホーム新築工事の起工式が行われました。
 ここに至るまで足かけ2年余り。途中何度も現れる荒波にも、これまで関わって下さった多くの諸先輩方のことを思い、またいつも共にいて下さるイエスさまに従って歩んで来ました。小さな一歩ではありますが、ここまでたどり着けたことに心から感謝いたします。
 新しいるうてるホームは、現在の場所から約2�H西に向かった所に建設します。建物は地上4階建てとなり、軽費老人ホーム(建て替え後はケアハウス)50室、特別養護老人ホーム50室の他、ショートスティや老人デイサービスなど、今まで行ってきたすべての事業を一カ所で行うよう設計しました。また、今回新たに、障害のある方々へのサービスを拡充し、独立した事業として運営することも計画されています。11月上旬には、いよいよ杭打ち工事が始まり、およそ10ヶ月かけて2013年秋には、竣工の予定となっています。
 職員主導で行われている建築委員会や様々なプロジェクトチームも多忙な日常業務と平行して精力的に行ってきました。一人ひとりの職員が、期待と不安が入り交じる中、新しいるうてるホームの誕生に心を躍らしています。
 私たちのサービスを利用されている方々にもっと喜んでいただくために、またこれからもずっと利用していただくために、「今後50年を見据えて」法人役職員一同で力を合わせていきます。どうぞこれからもお祈りに加えていただければ幸いです。

歓迎!宣教師

ようこそ、日本へ!

来年4月から赴任する宣教師が11月1日に来日しました。いずれもアメリカの福音ルーテル教会(ELCA)からの派遣です。そのうち長期宣教師はエリック・ロス牧師とターナ・ロス宣教師夫妻で、それぞれ東京教会と本郷学生センターを中心に任務を受けます。短期の信徒宣教師(J3=「日本滞在3年」の意)はモーガン・ディクソン、ローラ・フェントレス、キャロリン・キーナンさん。いずれも熊本の九州学院と九州ルーテル学院中学・高校で英語を教えながら、教会でも伝道のお手伝いをしてくださいます。J3の3名は東京での研修後、来年1月から熊本へ向かう予定です。どこかでみかけたらぜひ話しかけてみてください。ようこそ、日本へ!

公 告

 この度左記の行為を致しますので、宗教法人法第二三条の規定に基づき公告致します。
二〇一二年一二月一五日
宗教法人 日本福音ルーテル教会 代表役員 立山 忠浩

信徒利害関係人 各位

本教会所管の文京会館耐震
 補強工事実施の件
・総工費 
 弐億九、九五六万五千円
・資金計画
 自己資金(収益会計) 壱億円
 借入金       弐億円
       計    参億円 
 借入先 三井住友銀行
     新宿西口支店
 返済期間 一〇年
 支払利率 年利二・五%
 変動利率、元金均等返済
 収益会計の収益にて返済

耐震補強を要する理由
・女子学生会館として多数の子女をお預かりしており、安全確保は急務。
・建物前面道路は緊急時避難道路に指定されており、耐震補強工事は急務。
・文京カテリーナ経営上、耐震補強は急務。
・地下一階、一階の教会部分の大きな空間の補強が急務。
・担保 右記の借入に対する担保として左記の物件を追加する。
イ不動産担保
 既に広島会館、大阪会館新築に当り、極度額壱五億円の根抵当権を設定済みであるが、加えて文京会館の土地建物(第壱順位)及び広島会館の土地建物(第二順位)を その共同担保として根抵当権を設定、極度額は変更せず。

 共同担保明細は次の通り。
・文京会館
 土地
 所在 東京都文京区千石二丁目
    地番 七一番一
 地目 宅地
 地積 一一〇〇・五六一
 建物
 所在 東京都文京区千石二丁目七一番地一、七二番地一
 家屋番号 七一番一
 種類 会堂寄宿舎
 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下一階付九階建
    延床面積 計三八八八一
    (内、教会部分を除く) 
    順位 一番 
・広島会館
 土地
 所在 広島市中区鶴見町
 地番 二番七、二番八
 地目 境内地
 地積 二番七 八一七一
    二番八 七〇五一
 地上権者持分壱萬分の八〇〇四
 建物
 所在 広島市中区鶴見町二番地七、八、九
 家屋番号一〇一、一〇二、一〇 三、二〇二、四〇一
 延床面積 計六六六九・〇五一
 収益事業用に本教会所有
 部分、   順位 二番
ロ質権設定
修繕積立口座及び単年度元利金返済口座を本教会の預金口座として開設、これに質権を設定する。
 
A聖パウロ教会三咲集会所跡地売却及び売却代金の一部利用の件
 土地
イ所在 千葉県船橋市三咲七丁目
 地番 九三―六番地
 地目 宅地
 地積 八二六・九四一
ロ所在 千葉県船橋市三咲七丁目
 地番 九三―一三番地
 地目 宅地(共有地)
 地積(二〇九・五九一)の共有割合三〇〇分の二四九により一七三・九六一  
 地積合計一〇〇〇・九一
 市街化調整区域指定あり。
 売却予定時期 本公告期間満了後、早期に予定。
 理由
 聖パウロ教会所在地前面道路が 緊急避難道路に指されており、都条例による「特定沿道建築物」指定により建物の耐震補強工事が義務付けられており、資金の 一部に充当。
以 上 

電話番号変更

■紙谷守先生
電話 080|5204|8400
■岡崎教会
電話0564|64|3261FAX 0564 |64 |3262

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