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【 JELCニュースブログ】議長談話(2020年3月26日付け)が出されました

2020年3月26日
議長談話
総会議長 大柴 譲治

東京都の記者会見を受けて

主のみ名を讃美いたします。
新型コロナウイルスで命を落とされた方、また病と闘っている方々、そしてそれを支える医療従事者、関係者の方々のために心からお祈り申し上げます。
昨日、東京都が記者会見を行い、東京都内のコロナウイルスの急激な感染者増を受けて、東京都としての対策が発表されました。それ以前に既に都知事は「首都封鎖」の可能性に言及しています。
東京都という地域における対策ではありますが、今後、このような事態が全国に拡大する恐れがあることから、日本福音ルーテル教会としては以下を確認しておきます。

1、 日本福音ルーテル教会は、コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている状況の中で、何よりも「すべての命(いのち)」を守ることを最優先にして事柄に対処してゆきます。
2、 「すべての命(いのち)」を守ると言う時、それは会員のみならず、地域社会を含む「すべての命(いのち)」を守るということを意味します。
3、 そのためにも私たちは、知恵を尽くし、心を尽くし、祈りを尽くし、力を合わせて神の御心の実現を求めてゆかなければなりません。

この観点から各教会、各教区が、事態への対応を判断する上で危急と思われる事柄について確認しておきます。

(1) 日本福音ルーテル教会は、神の御言に聽く「神奉仕としての礼拝」を大切にしてきました。しかしルター自身は、『ガラテヤ書大講解』や『大教理問答』の中で、これを律法的に理解することは戒めています。「主の日」も「礼拝」も、時と場所を限定するものではありません。注意深く言う必要があるでしょうが、私たちはそれを律法的に「不要不急なもの」であるとは理解していません。「すべての命(いのち)」を守る観点から私たちは、状況に柔軟に対処し、譲ることができるところは譲ってゆく賢明さを持っています。よって今後、感染拡大が見込まれる地域では、「礼拝」の公開の中止を積極的に選択することが求められるべきと考えます。オンラインという非公開のかたちで礼拝を守り続けることができる教会は、ぜひそれを実施し続けて下さい。

(2) 現時点では、「葬儀」については、参列される方の居住地や規模などを勘案し、細心の注意を払いながら行う方向で考えています。葬儀社の協力のもと、時期をずらすことが可能であるならば、それも検討されるべきでありましょう。

今後、東京都のみならず地域ごと、あるいは時期によって、細やかな対応と判断を各教会、各教区は求められることになります。礼拝を行うにせよ、一時中止するにせよ、それぞれの「すべての命(いのち)」 を守る判断を支持いたします。ご一緒に祈りを合わせてまいりましょう。

皆さまの上に、神さまからの守りと支え、そして祝福とをお祈りしています。 シャローム。

 
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