【ルーテルアワー】いい子にしないと・・・|神様の愛は無条件
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「小児科からお願いがあります。『いい子にしないと注射してもらうよ』とお子さんに言わないでください。血液検査や予防接種をするときに余計に怖くなってしまいます。注射は罰ではないので、『いい子にしないと注射してもらうよ』と言わないでください。」(2023年3月38日旧ツイッター、投稿:新潟大学医学部小児科学教室)この投稿の紹介が、先日朝日新聞の社会面で紹介されていた。「注射はこわいもの」というイメージを払拭するために投稿したのだと理由が記されていた。注射に対して私は、「痛い」と思ったことはあっても、「怖い」と思ったことが一度もないのは、恐らく母が「注射は怖い」とか「罰が当たる」的な言い方をしなかったからだろう。その姿勢は、戦前台湾で短期間小学校の教員をしていたという母の、教員としての矜持(きょうじ)だったのかもしれない。
忙しい親にとって「いい子にしないと・・・」は便利な言葉だが、そのために使われる「注射」「お化け」「鬼」にとっては迷惑なことだろう。そう言う時の親の気持ちを代弁すれば「今、忙しくてあなたの相手をしてあげられないの。だから我慢しなさい」ということだろうが、大切なことは「何故忙しいのか、何をして欲しいのか」をきちんと子どもに告げ理解してもらうことではなかろうか。その僅かな努力(時間)を惜しんでしまうがために、「いい子にしないと」と安易に使ってしまうのであろう。勿論そればかりでなく、「いい子にすれば良いことがある」という、所謂、ご利益的な思考が根強くあるからでもあろう。
「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(1ヨハネ4:10)これが聖書の神である。私たちが「いい子にしていたから」等と神はおっしゃらない。ひたすら全ての命を救いたいと願われているのが神である。この無償の愛を知ったからこそ、私たちは「仕える」働きに促されていくのである。その象徴的な存在がサンタさんだと私は思っている。だからどうか「いい子にしないとサンタさんがプレゼントを持って来てくれないよ」と言わないで欲しいと、4カ月先のことではあるけど、今からお願いしておきたい。
新学期が始まった。「いい子になるために通う必要はないんだよ」と言ってあげられるような社会であって欲しいなぁ。
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