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《神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。》
(新約聖書/ローマの信徒への手紙15章7節)

私は先日、春のTEENSキャンプに初めて参加しました。そしてスタッフとして働くことができました。TEENSキャンプがあることは以前から知っていましたが、キャンプへの参加をあえて避けていました。できるだけ他者との関わりたくないと考えているからです。これは今でもそうで、そのような意味で今回のキャンプへの参加は私にとって大きなチャレンジでした。

何故私は他者との深い関りを避けるのか。あえて言うとすればそれは、私の処世術なのでしょう。他者と積極的に深いかかわりを持とうとせず、他人との関係に踏み込まないし踏み込ませないようにする私がいます。学生生活、また信仰生活においても同じです。私にとって他者との関りは面倒で心身ともに疲れる事であり、あえて他者との関りを持たない方が、私のためになると考えてるのです。

しかし私の中には「他者と関わりたくない私」と一緒に「他者との関りの中でしか得られない喜びがあると信じている私」もいます。この私は信仰の中で神によって与えられた私であり、この信仰は「隣人を自分のように愛しなさい」という神の言葉に基づいています。今回のキャンプに参加したのも、そんな与えられた「私」がいたからです。そしてまた「神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように」というパウロの言葉の通り、他者と関わりたくない私を、イエス・キリストが先にそのまま受け入れてくださっていることに気づかされたからでもあります。

私達は他者と関わることで苦しみ、悲しみ、痛み、怒ることがありますが、私達を受け入れられるイエスは、そんな私達の苦しみや悲しみ、痛み、怒りを背負ってくださる方です。このイエスが私達と共におられるのです。私の苦しみを背負ってくださるイエスが共にいると知った時、私は安心して他者と関わり、他者を受け入れてみようと思えるのです。イエスさまが隣人を自分のように愛するようにと向かわせてくださるのです。

新しいスタートの時、皆さんも新しい出会いの中で他者と関わりを面倒に思い、嫌気がさすかもしれません。私達の神は、あなたに無理強いはしません。しかし、私を受け入れ、私の苦しみを背負ってくださる神があなたと共にいます。そして、私にしてくださったように、あなたの背中を押して、他者と関わることの中にある喜びを与えてくださると思います。

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