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(新訳聖書/マタイによる福音書25章16節)
このたとえ話に出てくる「タラントン」とはお金の単位ですが、英語のタレント(才能)の語源となった言葉で、神様から与えられた賜物を意味する言葉です。高校生の頃、私はこのタラントンのたとえ話を教会で聞き、「あなたにも神様からタレント(才能)が与えられている、豊かにしていこう」と言われ、苦しく感じたことがありました。なぜなら私の何がタレントなのか、わからなかったからです。
そんな時、心理学の「ジョハリの窓」を知りました。これは、人にはそれぞれ四つの窓(四つの側面)が存在する、というものです。一つ目は自分も他人も知っている「開放の窓」、二つ目は自分は知っているが他人は知らない「秘密の窓」、三つ目は自分は気づいていないが他人には知られた「盲点の窓」、そして四つ目が自分も他人もまだ誰からも知られていない「未知の窓」です。これを知った時、私たちのタレントも、この四つの側面があるように感じました。また、私自身が与えられたことにまだ気づかずにいる「未知のタレント」もあるのかもしれないと考えると、なんだか新しい自分にいつか会えるような気持ちになり、大人になることが楽しみになった覚えがあります。
また、このたとえ話のタラントンを増やしたしもべたちに共通していることがあります。それは、皆「商売」をしたことです。商売を意味するギリシア語には「活用する」という意味もあります。与えられたタレントを自分の中だけで完結するのではなく、活用する。それは「商売」が、他者がいなければ成立しないのと同じように、タレントも誰かに活用してこそ豊かに用いていけるのかもしれません。
あなたにはどんなタレントがありますか。そのタレントを誰かに活用していますか。かつて私もそうだったように、まだ自分のタレントがわからないという人もたくさんいると思います。しかし、私たちがまだ気づいていないだけで、神様はそれぞれの力に応じてタレントを与えてくださっています。そして誰かと共に生きる中で、あなたのタレントを豊かにしていくことを願っておられます。
